佐渡の翼

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隠れ家カフェ「涼の音(すずのね)」(長野県軽井沢町)   投稿者:佐渡の翼

2013年08月11日 01時32分37秒 | 国内旅行記

ショー通りを進んでみたら、右手にステンドグラスを専門に扱うショップがあり、その手前に、「涼の音(すずのね)」と書かれた小さな看板を見つけた。この暑い最中に、何とも涼しげな音色ではないか!そう思った筆者は案内看板だけを頼りに、その方向へと進んでみた。やがて左手に室生犀星記念館が見え、その真向かいに、紅殻造りの外観で土管煙突の小さな建物があった。何だろうと思いながら歩を進めたら、どうやらここがカフェ「涼の音」のようで、「駐日米国大使エドウィーン・ライシャワーの夫人「松方ハル」さんの別荘を改築したカフェです」と書かれた看板があった。今でこそ、駐日大使などと言う地位は、大統領選挙の勝利に貢献した人物向けの論功行賞人事ポストにしか過ぎないが、かつては日米外交の枢軸を担う重要ポストであり、元副大統領候補や下院議長を勤めた大物政治家などが起用された。その名駐日大使の誉れ高きライシャワーさんの奥方が日本人であったと言う事をようやく思い出した。明治時代の別荘は大抵こうした造りであったが、時代の流れと共に徐々にその姿を消し、平成の今に到るまで現存する建物はここを含め数軒だけになったそうだ。お勝手口を入り口と間違えるハプニングがあったものの、開店時間の午前9時を過ぎていたので、お店の中に入れてもらえた。お店は、松方家代々の別荘の内部を改装し、カフェに仕立てたそうで、床と壁だけは新調したが、椅子、ソファー、テーブルなどは当時のものをそのまま使用し、暖炉の石造りや天井も往時のままにしてあるそうだ。テーブルは、日光彫りの系譜を汲む軽井沢彫りが彫られた真鍮製で、夫人の実家の豪奢ぶりが垣間見えた。軽井沢の夏は冷房不要だが、その分冬が厳しく、八月でも暖炉を使用する事が何度かあると言う。

ここまで書くと、佐渡島のどこぞのカフェと境遇が良く似ているなとお感じの読者は多いと思う。そう、相川にある元鉱山長の家を改築した「のら犬カフェ」さんをつい思い出してしまうのだが、片や、しがない中間管理職たる鉱山長の家、片や、財閥ご令嬢の別荘!と、その出自に違いはあれど、夏涼しく冬寒いと言う地にある、手作り古民家カフェと言うくくりに於いては全く同じである。先客が皆無だったため、筆者は、店内の様子を、カメラの立ち位置から奥の端まで一発で一枚の画像に収めるべく、持参した広角レンズで撮影してみた。撮像を確認したら、自分でもびっくりするほどの出来栄えだった。その自慢の一枚がトップ画像である。通常レンズ使用ではどんな高級デジイチでもこんな写真は撮れない!これだけの撮影視野を満たせるのは広角レンズならではだからだ!広角レンズ何て、佐渡の有名写真ブロガーなら誰でも持っているが、彼らはそれを風景撮影専門に使用し、飲食店内部の撮影にそのレンズを使用したブロガーは、筆者の知る限り皆無である(断っておくが、筆者の知る限りでは居ないと言うだけの話で、もしその事例があるのなら大いに自慢して頂いてけっこうである)!こうした写真を上手く撮るためには、先客のいない時間帯を狙う必要があるし、そもそも、これだけの上品な纏まりを持つ構図のカフェなど佐渡にはない!両津の妙生庵さんは、豪農館(やかた)を改築した古民家カフェだが、天井がやたらに高いだけで、遠近法を駆使せねばならぬほどのコンパクトな纏まりではない。だが、レストラン内部の撮影に広角レンズを用いるのはプロの写真家に取っては当たり前の手法であり、トップ画像などは、カフェ特集の雑誌では必ずお眼にかかる構図で珍しくも何とも無い!筆者が自慢したいのは、カメラにはど素人のブロガー風情が、アマチュアの発想で、あえてこうした撮影方法を試みたと言う事なのである。言い忘れたが、肝心の注文品はアイスコーヒー(500円)で、これを、愛すべき広角レンズと並べ、単焦点レンズ使用で一枚の画像の中に納めてあげた。更に言い忘れたが、この広角レンズ一本のお値段は20万円を超えている。。。写真機本体とレンズのセットで20万近くもする高級デジイチを所有する島内ブロガー何て数えるほどしかいないだろうが、筆者はレンズだけで既に20万を超える散財をしている。更にしつこく言い忘れたが、このレンズだけでは写真は撮れない、トップ画像と同じ画質の写真を撮るためには、更に写真機本体の値段を上乗せせねばならない事を!!!なお、このレンズで撮影した画像は、屋内画像でもブログに掲載可能な画像サイズの4Mbを越える解像度があり、いちいち縮小作業が大変なため、デジブックに纏めておいた。御興味のある読者はそちらをご覧頂ければと思う。

「涼の音」の入口



広角レンズとアイスコーヒーのそろい踏み



広角だと、こんなに広く撮影できる!



軽井沢彫の彫刻が見事なテーブル










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