佐渡の翼

佐渡の観光名所紹介、佐渡の宿泊施設の宿泊記、佐渡の全飲食店と東京都内高級レストランの食べ歩記、ヨーロッパ及び国内旅行記事

イル・デジデリオ(東京南青山)   投稿者:佐渡の翼

2014年06月01日 03時55分25秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

3月16日、筆者はまずは余っていた伊勢丹の千円のポイント券を消費するために伊勢丹のメンズ館へ行き、ラペッツオのピンク色の靴下を購入した。筆者は生活に関わる全てのコストをANAカードに集約させており、マイルを貯めるために毎月20万のカード払い消費を努力目標に据えている。だが、どう頑張っても毎月20万をカードで消費し切るのは困難である。一般の人ならば節約目標額を設定するところだが、筆者は消費目標額を設定しているのだから経済次元が全く違う。明後日は彼岸の入りだが、東京は春を通り越し初夏のような陽気になるとの予報で、訪問当日の最高気温は18度近くまで達する見込みだった。

伊勢丹を出た後、筆者は地下鉄丸の内線と銀座線を乗り継ぎ、外苑前駅で下車した。ベルコモンズの真向かい付近にパサージュ青山ビルがあり、そこの二階に目指すイタリアンレストラン「イル・デジデリオ」があった。午前11時半にお店にお邪魔したら、予約をしたらしき40代から50代と思しきおばさん集団が入口の前で開店を待ち詫びていた。開店後、筆者はお店の一番奥のテーブル席へと案内された。店内は木目調で落ち着いた内装で、ベージュ色の布張り椅子と白いテーブルクロスがかかった広目のテーブル席があった。筆者は、前菜、パスタ、メイン、デザートから成る「桜コース(¥3,500)」を注文した。本日の前菜は、海老団子の揚げ物と春野菜(うど、こごみ、蕗の薹)のフリットであり、底には根セロリのピューレが敷かれていた。やや苦味がある蕗の薹の天麩羅が春を感じさせてくれる。次のパスタは卵黄を練り込んだロングパスタであるバベッテで、上には駿河湾産の桜海老と筍をローストした物が乗せられていた。メインには魚料理を選んだ。「チダイと新じゃがいもと若芽とセロリの焼蒸し、トスカーナ風」(画像)で、鍋の中にワインを入れて一気に焼き蒸したお料理だが、見た目はくたくたしたような感じでさほど美味しそうには見えない。だが、食べてみたら塩漬けにした桜の花びらがほんのりとした塩味で、これがアクセントとなり、春はすぐそこまで来ているのを実感させてくれた。デザートは、桜のゼリーを底に敷き、その上にスポンジを乗せ、ロゼワインのシャーベット、桜のムース、ミントのメレンゲを乗せ苺ソースで仕上げたと言う、実に凝った一品であり、パティシエさんの実力の程が窺い知れた。

都心での桜の開花までまだ10日余りもある頃の訪問だったが、長くて暗い厳しい冬を耐え、無事に春を迎えられる喜びを感じる時は佐渡に居ようが東京に住んでいようが同じように浮き浮きする瞬間である。春になると誰しも心も体も自然に弾み始めるので、英語で春の事をspringと言うのだよ。

ところで、現代では花見と言えばイコール桜見の事だが、平安時代までは花見は梅見を意味していた。江戸時代に入り武士の数が多くなると、「パット咲いてパット散る桜の潔さに武士道に通じる物がある」として、花見=桜見になったのだと言う。

お店の外観

お店の看板

テーブルセッテイング

お水

店内の様子

フォカッチャとパン

前菜

パスタ

デザート

紅茶



最新の画像もっと見る

コメントを投稿