佐渡の翼

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小粋な「メンソーレ」のマスター     投稿者:佐渡の翼

2010年11月16日 07時23分00秒 | 佐渡のスナック・キャバクラ
マスター氏は、もずくよりももう少し太い「海ソーメン」という、高級料亭でしか扱わない貴重な食材があるが、「昨年はよく獲れたのに今年はさっぱり獲れない」と嘆いた。確か、キッチン「ミツコ」さんのお話では、「海藻と言うのは冬の寒気が厳しいと春先によく育つ。今年は4月頃まで寒い日が続いたので海藻の育ちがいいんですって」と言うことだったのだが。。そして鮑には雌雄があり、雄鮑を黒鮑と言い、これは大変な美味でその踊り焼きを食べたらその味は一生忘れられないだろうとも言った。更にマスター氏は烏賊の一夜干しは漁師の塩の利かせ加減と干す港の潮風の違いで味が変わると言った。マスターに言わせると、二見や稲鯨の一夜干し烏賊は両津のそれよりも遥かに美味いそうだ。七浦と両津の潮風の違いはよく分からぬが、マスターが食べてみたら、かなり味が違ったという。「佐渡ならどこで作られた一夜干し烏賊を食べても美味いとは必ずしも言えない」、これは真実かもしれないと筆者も思う。

マスター氏は筆者同様スリムな体型で、そして求道者のような精悍な面構えをしている。マスターは言った、「東京では歩く人が多いでしょ。しかも皆さん早足だ」と。確かにそうだ、東京の女性はハイヒールを履いていても皆さん早足で颯爽と街を駆け抜けていく。そして彼女らはヘルシー素材の食物に敏感で食べる量も抑制している。その努力の甲斐あって作り上げたスリムな体に、肌に密着し体の線がはっきりと現れるようなタイト目の衣類を纏わせ、これみよがしに街を闊歩している。ひるがえって佐渡の女性はどうか。公共交通機関が発達していない佐渡では車は必需品。車漬けの生活が当たり前になると、歩いて行けるような距離の所へも車で乗り付けて用を足すようになる。歩く頻度が減り、佐渡特産の美味しい食材を使用した料理三昧とくれば太るに決まっている。そして下腹の出っ張り具合を覆い隠すような、だぼついた服装で平気で街中を歩いている。その姿の多さが非常に目立った。夏は体型が露になる、男でも女でも肥満した体を人前に晒すのは醜い、周囲に暑さを振りまくだけだ。いや、隠し肥満は佐渡だけの現象ではない。東京だって、ウオーキングやジム通いをさぼり、スナック菓子をパクついて夜毎酒浸りの生活を送るキャバ嬢とて同じ事。彼女らは一見細そうに見えても、案外ドレスで締め付けて細身を装っているだけの話で、いざドレスを脱がせてみたらぽっこりとせり出した下腹の膨らみが視野に入り幻滅した諸兄も多かろう。とまあ、この趣旨の話をしたら、マスターは何度も微笑みながら大きく頷いた。

それから、これはマスター氏との会話の内容ではないが、「東京ですれ違うお洒落な女性は必ず男性の足元をチェックするものだが、佐渡では、男性氏の足元に無頓着な女性が多いような気がした」。オールドパーの水割りを7~8杯飲み、可愛い子をはべらせながら粋なマスターとの会話を楽しんだ小1時間ほどのお代は4,800円だった。





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