ANAスイートラウンジへは、スターアライアンス系の航空会社のファーストクラス客とANAのダイヤモンド会員だけしか入れない。もっとも、ダイヤモンド会員に特典の一つとして配られるスイートラウンジ利用券をヤフオクで購入すれば会員以外でも利用可能なのだが、その利用券は6000円もする。午前7時から午後12時の間に出発するANA以外のスタアラ系の航空会社でファーストクラスの設定のある便は、中国国際航空とシンガポール航空くらいのものなので、このラウンジの利用客の大半はダイヤモンド会員とそのお連れ様と思われるが、けっこうな数のダイヤ会員がいた。そして彼らは例外なく世界じゅうを飛び回るビジネスマンであった。
ラウンジに入室し好みの席に座ると、スタッフの女性が飛んで来て、飲み物とお料理の注文を聞きに来た。通常のビジネスラウンジならばそれはセルフサービスなのだが、ここでは段違いな扱いを受けられる。筆者は緑茶と、小お握り2個、巻き寿司2個、いなり寿司2個と出し巻卵をお願いした。するとスタッフのおねーさんは気を利かせて、4種類のお握り(牛しぐれ、おかか、高菜、鮭)を持って来てくれた。これで朝飯を済ませたが、惣菜コーナーにはホテルのビュッフェ会場さながらの美味そうなお料理が、これでもかと言うくらい、たくさん並んでいてそれらを自由に好きなだけ食べる事が出来た。だが、ここで貧乏人のようにあれもこれもと食べ捲ってしまうとせっかくのファーストクラスの美味しいお料理が味わえなくなるので、筆者はぐっと我慢した、と言うより、これで十分であった。
ラウンジ内には完全個室ブースもあるし、壁で仕切られただけのネットカフェタイプの半個室もある。この半個室の中ではテレビを見る事も出来る。国際線のANAスイートラウンジは、時間帯にも寄るだろうが、比較的空いていて、騒々しくなく、かつお料理の質と量はビジネスラウンジのそれを遥かに凌駕していた。そして、スタッフがうるさくない程度に巡回して来て、飲み物のお代わりなどの注文を聞いてはそれを運んでくれるから正にファーストクラスに搭乗する前から殿様気分を味わえる仕組みになっている。
このラウンジには、ビジネスラウンジ同様シャワーブースがある。シャワー室内には、資生堂の「ル・モンドール」と言うブランドのシャンプー、コンデイショナー、ボデイソープのアメニテイが備えられているが。シャワーを浴びなくともそれを希望すれば、スタッフが席まで運んで来てくれる。筆者がお土産用にと所望したところ、スタッフの女性は「お一つでよろしいでしょうか?」と問うて来たので、複数貰う事も可能なようである。
パソコンでこれまでの経過を纏めたり、半個室ブースでテレビを見ながらまったり過ごしていたら、あっと言う間に4時間が過ぎた。筆者は、午前10時35分にラウンジを出て109番ゲートに向かった。
資生堂の「ル・モンドール」と言うブランドのシャンプー、コンデイショナー、ボデイソープのアメニテイセット
搭乗券
ラウンジから滑走路が見える
搭乗予定のNH223便
両替レシート
サラダやフルーツ
シャンパン、ワイン、紅茶なども飲み放題
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