佐渡の翼

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弁天山美家古寿司総本店   投稿者:佐渡の翼

2015年05月27日 07時54分56秒 | 国内高級ホテルレストラン・料亭食べ歩記

昨年の12月5日、筆者は浅草の老舗、弁天山美家古寿司総本店を予約した上で訪ねてみた。このお店はJ.C.オカザワ著の庶ミンシュランで★★★が付いた庶民派のお店だ。創業は慶応2年で東武浅草駅のほど近くにお店がある。店内は改装後6年を経ているためカウンターの檜の香りは既に抜けており、ややくたびれた印象だった。店内は7席のカウンターにテーブル席が3席(4人掛けが二席に二人掛けが一席)という小体な作り。つけ場にはご主人とお弟子さんがいて寿司を握っていた。お茶やガリを変えるのは女将さんの役目だ。

午後6時10分にお店に到着したらご主人が「よろしければカウンター席にお座りになっては」と勧めてくれたので、御主人の目の前の特等席に座らせてもらった。メニューは昼夜共通で、握り6貫と巻物3切れの「松」が一番安いお寿司。筆者は、一番高い握り17貫と巻物1本からなる「美家古」(11,070円)を注文した。カウンター席には先客はおらず、テーブル席には勤め帰りのサラリーマンらが寿司を楽しんでいた。筆者がニコンD810でパシャパシャやり出したら、「でかいカメラを置いてカウンターを傷つけてはいけない」との配慮から、お弟子さんがカメラの下に布を敷いてくれた。

まず店主が客に「何かお嫌いなネタはございますか?」と尋ねるのが慣例のようだ。御主人は三貫ずつ握っては出してくれた。まずは、昆布締めした白身のかれいと湯引きした甘鯛とすみ烏賊。シャリは人肌だが、やや粘り気があり口の中に入れるとはらりとほどけると言う感じではない。酢の利かせ加減はやや軽めでどのネタも寝かせ加減は上々である。全てのネタに煮きりが塗られ、かつネタにほどよい仕事がなされた江戸前寿司であり、お醤油は不要だ。次いで、赤貝、かじき、ひらまさの順に出された。だがどれも凡庸な味で、高級寿司を食べている感覚はない。次がほっき貝、こはだ、たいら貝だが、やはり下町浅草の庶民向けお寿司のお味である。

何せ筆者の食べる速度が速い上、食べ終わるとすぐに親方が次の握りを差し出すのでスピードは回転寿司屋並みであり、すきやばし次郎本店を彷彿とさせる。さいまき海老と鯵が出たところで中休みとなった。江戸時代の寿司は今で言うファーストフードであり、小腹が空いたらちょいと立ち寄り2~3個摘まんでから帰る、そんな庶民の食べ物だったが、いつの頃からか、ネタや米や酢にこだわり始めた寿司職人達が、「寿司は高級」のイメージを作り上げてしまった。確かに銀座や都心の一流ホテルで食べる寿司にはそれを求めてもいいが、浅草や上野界隈の下町で食べる寿司は所詮子供のおやつと同じと思いながら食べた方がいい。

弁天山美家古寿司

ほっき貝、こはだ、たいら貝

5月27日にキャノンEOS Kiss X3で撮影した花

5月17日に東京駒込の古川庭園でニコンD810で撮影した、深紅の薔薇(カーディナルと言う品種)

5月6日に佐渡赤泊でニコンD810で撮影した牡丹の花

同じく佐渡でニコンD810で撮影した、花ショウブかと思う。はっきり言って、10万と60万のカメラの機材の差は素人でもお分かり頂けると思う。







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