欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

気持ち

2006-10-08 | poem
あなたを愛しているよ。
今はそれしか言えないけれど。
あなたのことを愛している。

その頬の感触。
その髪のしなやかさ。
そして、ぷっくりとした口びる。
あなたの笑顔。
わたしの気持ちーー。

あなたのことを愛しているよ。あなたのすべてを愛している。
今はそれしか言えないけれど。
今はあなたを見つめて、それしか言葉が浮かばないけど。
あなたのことを愛しているよ。
本当に。心から。

ひとつ、また大きくなるには

2006-10-08 | essay
みんなはよく言う。
これはこうじゃない。ああなるじゃないか。
あれはこうなる。だって、みんなそうなっているじゃないか。

そうそう。みんな立派な哲学者だ。いや、予言者だったかな。
やってもいないのに、結果がわかっている。
だってこうだから。だってああなっているじゃないか。
いやいや。みんなご立派だ。

世の中に失望している人。自分の生命さえもいらないと思いはじめた人。
ようく聞いておくことだ。
君の考えは、本当にそうなのかい?
君の出した答えは、本当に当たっているかい?

あれをやってみても、結局こうなるんだ。
本当にそう?
結局、得られるものはこれだけで、失うものはこれだけ。だから、僕はやらない。
本当にそうなの?

だってそうなんだ。どんな本を見たって、みんなの意見を聞いたって、結局そうなんだ。
ふうん。
で、その答えは当たっているって、君は確かめた?

確かめる必要はないよ。そうなんだ。
いや、たとえそうじゃなくても、全部はあたっていなくても、だいたいそんなものさ。結局そんなものなんだよ。
そうなの?
で、どうしてその答えが出たの?

みんなは言うよ。
そんなことを言ってたら、なにも信じられないし、なにも確かなものなんてなくなるじゃないか。
まるでなにもわからないままじゃないか。

そうだよ。
みんななんにもわからないんだ。
先のことなんかなにもわかりはしない。
でも、いいかい。みんなようく聞いておくんだ。
そんなわからないものに、君は希望を持てないかい?
わからないってことが希望や可能性につながらないかい?

いいかい。世の中にあらかじめの答えなんかはない。
すくなくとも確固たるものは非常に少ない。
暗闇の中で歩いていくようなものだ。
みんなは明るいところを歩きたいからって、いろいろな検討や常識という人工的なヒカリを作った。
でも、それがかえってみんなから希望や可能性を奪ってしまったんだよ。

いいかい。みんなようく聞いておくんだ。
人間的に大きくなりたければ、今の自分よりひとつ大きい人間になりたければ、希望や可能性を味わいたければ。
そうだ、という自分の出した答えを信じないことだ。
自分でやってみたまえ。答えを疑って、行動してみたまえ。
そうすればわかるはずだ。
わかっているようでわかっていなかった自分に気づくはずだ。
こんなものなんだという世の中の可能性が、自分の作った狭い殻の中だったということがわかるはずだ。
それを感じた時、人はもっと大きくなれるし、もっと希望や可能性が見えてくるはずだよ。

それぞれの行く道

2006-10-07 | poem
私の行く道はあっち。
僕の行く道はこっち。
いいじゃない。がんばって。

あっ、でも、私の行く道はこっちかも。
そうだね。僕の道はこっちじゃないかも。
いいじゃない。がんばって。

人はたえず変化しているから。
いいや。進化を続けているから。
そりゃ、考えだって変わるよ。
大きなものを学べば、それだけ自分の考えも変わる。
だから、今日はこっちの道を進んでも、明日になれば、もしかしてこっちなのかもって。
それって人生に迷っているの?

いいや。人生に迷っている訳ではないよ。
答えがひとつしかないなんて、行く道がひとつしかないなんて、思っている方がおかしいんだよ。
人生なんて迷って当たり前。
でもね、こう考えてみるといい。
みんなそれぞれ登山をしている。
山頂を目標に歩きはじめている。
君はあっちの方から。僕はこっちの方から。山を登る。
君は反対側の登山者を否定できるかい?
君はあらゆるところから登る人たちを変わり者と呼べるかい?
目的は一緒なのさ。
どっちから登ろうと目的は一緒なんだ。
神様、どうか遭難しませんように・・。
そう願いながら、一歩一歩山を登るのが大切なんだよ。
人生ってそんなものじゃないかな。

だから、他人にはどんな考えでも否定できないよ。
自分も否定されない。
今日の一歩一歩をがんばっていきましょう。
それが今言えるベストじゃないかな。

あなたにもあの口笛が

2006-10-06 | poem
あなたにもあの口笛が聞こえるだろうか。
どこかもの悲しくて、切ないあの口笛が。
聞いているこちらの胸までなにかを祈りたくなるような、そんな口笛。

あの口笛は誰が吹いているのだろう。
独特の音階は誰が作ったものなのだろう。
どこか胸に切なくて、自分の過去まで呼び起こされそうな、そんな口笛。

こんな口笛を吹く人はきっと心の痛みや人生の荒波を乗り越えてきた人に違いない。
でないとあんな深みのある、郷愁の漂う口笛は吹けないだろう。

あなたにも口笛が聞こえるだろうか。
あの口笛を聞いて、あなたの胸の奥のなにかが呼び起こされはしないだろうか。

雨の日のわたし

2006-10-05 | poem
雨の日が続くと、自分の心の中まで雨しずくが流れ落ちてくる。
アスファルトの水たまりにぼんやりと映る町並み。
私は水たまりのむこうを眺めながら、今いる場所を疑う。
本当にここでいいのだろうか。
ぼんやりとした水たまりのむこうの私。
本当にここでいいのかな・・。

町は昼下がりの静けさで。
通りを行く人もいない。日常の音もこの雨の日の雰囲気に飲み込まれている。
何枚かの葉が浮く、水たまりのむこう。
それを眺め続ける私はいったいそこに何を求めているのか。
水たまりのむこうはぼんやりと雨の暗さか広がっているけど、なんだか物事ははっきりと単純に広がってそう。
水たまりのむこうの私は、まるでこの私とは違う思慮深い姿に映る。

おうい、水たまりのむこうの私。答えておくれ。
これからどうしたらいいのかを。
おうい、水たまりのむこうの私。お願いだから答えておくれ。
これからどっちの方に歩いていけばいいのかを。

この青空に

2006-10-04 | poem
喜びも悲しみも、この青空に流して。
すべて。心の中のすべてのものを。

あなたはあなた自身を見失いかけている。
あなたは大事なものといらないものとの判断がつかなくなっている。
あなたは今ここで立ち止まりかけている。

でも、あなたは心の深い深いところで、あなた自身を必死に呼び起こそうとしている。
あなたはありし日のあなた自身を必死に思い出そうとしている。
でも、悲しいけど、そんな心の働きがあなたを戸惑わせる結果になってしまっている。

喜びも悲しみも、あなたの思うことも、すべてこの青空に流して。
大丈夫。あなたはあなた自身だから。
心配せずに纏っているものを一枚一枚はがしていくように。
そして、最後に残ったピュアなものこそ、あなた自身だから。
あなたが心から会いたがっていた、本当のあなた自身だから。

この手に、君の手をのせて

2006-10-02 | poem
充分過ぎるほど泣いたかい?
すこしはすっきりしたかい?
さぁ、顔をあげて。心配はいらないよ。
化粧なんてすぐに直せる。
大丈夫。君の気持ちはもう歩きはじめているよ。
さぁ、この手に君の手をのせて。
心の準備ができたら、この階段をのぼっていこう。
君の新たなスタート。
君の新しい第何幕かはわからないけど、新たなはじまりへ。

すこしは声が出せるようになったかい?
すこしは笑顔でいられるようになったかい?
つらかったんだね。
でも、大丈夫。君の気持ちはもう歩きはじめているよ。
さぁ、この手に君の手をのせて。
心の準備ができたら、この階段をのぼっていこう。
まだ見ぬ君の新しい環境へ。
君の魅力をさらに磨いてくれる、新たな舞台へと。

もう心配はいらない。
振り乱した髪もすっかり整っているよ。
ほら、笑ってみな。もう君にはできるはずだよ。
濡れたハンカチは僕が預かってあげよう。
もうそんなものはいらないから。
さぁ、この手に君の手をのせて。
心の準備ができたら、この階段をのぼっていこう。
大丈夫。君の横にはいつもこうして僕もいる。
君にはこれから新たな世界が開けてくるんだ。
君のまだ見ぬ新しい扉が、この先にはかならずあらわれてくるはず。

さぁ、この手に君の手をのせて。
心の準備ができたら、この階段をのぼっていこう。

「poet」以後

2006-10-02 | essay
私の詩集「poet」を読まれた方なら、今ここに書いてある詩を見て、大きな変化にびっくりするかもしれない。
それくらい「poet」は現実を生きる青年の切実な叫びであった。
「poet」は私の20代の証しといっていいかもしれない。
学校を出て、社会という世界に押し出されて、自分というものを探し、見出し、自分の足で立てるようになったのは、最近のことである。それまでは不安定な足場と今来るかもわからないぼんやりとした恐怖にいつもおびえていた。

「poet」の頃の私と今の私。いったいなにが変わったのか。
心が変わったのだ。いや、自分の心を理解しはじめたと言ってもいいかもしれない。
以前は目の前の現実世界がすべてだった。現実を生きていくためには・・。
そんなことばかりを考え、そして、行動してきた。
それが果たしてどうだったか。「poet」の詩にある通りである。
私は絶望の前に、ただ天使という救いを求めた。
しかも、いるかもわからない私の作った天使像という幻影にだ。

私は気づいた。
心と私の意識とは一体であって一体でないと。
心は意見を持っている。心はなにがしかの反応をいつも自分に示してくる。時には直感というカタチで目先の困難を救ってくれることもある。
心と私は同じ身体の中で、違うのである。それに気づいたのだ。

それからは心とよく話し合った。世間では自分自身を見つめ直したということになるだろうか。
独り言のオンパレードではない。自分は心に問いかけた。そして、ぼんやりと答えが浮かんでくるのを待っていたのだ。
こういう時、自分はどう思うのか。なんで、ここでこういう気持ちになるのか。
そんなことに注意を払うようになっていた。
思えば、それまでこんな問いかけなどしたことがなかった。自分はこの意識の自分だけだと思っていたから。
だから、一人が淋しかったし、他人の肌にすがることもあった。めいっぱい仕事に没頭したこともあった。
でも、私は満たされなかった。

自分と仲良くやる。そして、自分という調和を生み出し、そして、他人のことを考えるようになった。
だから、今の私は自分をいたわる。自分というもう一つの心に相談もする。やさしいねぎらいの言葉もかける。
自分とうまくやるようになったのだ。
心は庭であるらしい。
以前までの私は心の庭を放ったらかしにしていた。手入れを怠っていたのだ。
だから、現実の世界でなにを求めても、最後には満たされなかった。
しかし、今は違う。自分は詩人になるらしい。多くの人にココロのメッセージを届ける仕事をしたいらしい。
そして、今こうして皆にメッセージを送っている。
私はなにをするにしても、今は最後のところで満たされているのだ。

人生に迷っている人たち。悲しみが心を覆い尽くしている人たち。心が荒れ放題の人たち。
私は今になってこう思う。
時代は刻々と変化している。昔の教義だけでは今は乗り越えられない。
心をないがしろにしないように。できるだけ世間の常識に振り回されないように。
そして、自分の足で今この状況をしっかりと踏ん張れる満たされた心になるように、私は切に願う。
気になること。はじめてみて下さい。
思うこと。なぜそう思うのかもっと自分に問いかけてみて下さい。
そして、心の向かいたい方向へ。
現実の社会と自分の気持ちをうまく調和・和合した人こそ、今の世界で満たされて生きていける人でしょう。

月夜、屋根の上に立つ君は

2006-10-02 | poem
月夜に照らされて、屋根の上に立つ君。
どう、気分は? そこから飛び降りてみるつもり?
君は何をそんなに見つめているの?
時折強い風にドレスの裾を揺らしながら、君はそれでもある方向をじっと見つめている。
その見つめる先には何があるの?
尖塔の鐘が鳴る朝が来るまでは、まだだいぶ時間があるよ。
君はそんな屋根の上なんかに立って、これからどうするつもりなの?
街や湖が見渡せるそんな高いところに立ったまま、これからいったいどうしようというの?

君は月明かりに照らされて、屋根の上に立ったまま、じっとどこかを見つめている。
みじんも動くことなく、そこから見渡せる街や湖のそのむこうを凝視したまま。
君の瞳にはなにが映っているの?
君はこれからどうなってしまうの?

まだ鐘の音が鳴り響く朝はやって来ないけど、月明かりのあたる屋根の上の君の姿は、とてもひとりぼっちで淋しく見えるよ。
ねぇ、君はいったいそこで何を考えているの?
街や湖のそのむこうの、君はいったい何をそんなに見つめているの?