欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

詩情のさらにその奥

2006-10-11 | essay
しばらく仕事が続いたり、なにか別のことに追われていたりすると、創作を忘れてしまうことがある。
何日かでも創作をしないと、自分がどういう風に作っていたのか、詩情みたいなものすら湧いてこない時もある。
そうかと思えば、なに気にイメージが湧いてきたり、あるものにインスパイアされることもある。まったく創作心とは気まぐれなものだ。

何日も創作を続けていると、深い深い詩情の世界へと入っていけることがある。
だからといって、いい作品が生まれるとはかぎらないのだが・・。
しかし、そんな後に、仕事やコミニュケートが必要な場に行くと、現実とのギャップを埋めるのにかなり精神的労力を使う。
なんともかんとも。
自分はこのような生活を長く続けている。

現実でもたまに不安になることがある。
詩情の世界にいてもこれ以上踏み込んでいったら帰れなくなるんじゃないか・・みたいな感覚を味わうこともある。
なんともかんとも。

でも、ひとつ人生で納得していることがある。
それは、これから先も多分不安はなくならないだろう。
どんなことをしていても。どんな場所でいても。
自分から不安はなくならない。
だから、不安をあまりマイナスにはとらえないようにしている。
宮崎アニメに出てくる「かおなし」のように、そばにはいるけど相手にしない。
そうしているといつのまにかいなくなっているものだから。
妙にかまっていては、どうにもこうにもかなわない。

あと、詩情の世界のさらにその奥。
これは進んでみるべきか・・。
それはいまだに答えは出ていない。
~もしかして、迷って出られなくなるんじゃないか・・と。~

イチョウ並木の街路を歩きながら

2006-10-11 | poem
黄金の並木、黄金の落葉を踏みながら、二人はなにも言わずに歩いていく。
胸の中に抱く思いは口にせずに。
風が吹くと、目の前の黄金がめまぐるしく動く。
二人はそんな幻想の中でも、なにも言わない。
まっすぐにのびていくイチョウ並木の街路。
なにも言わずに歩いていく二人。
やがて、黄金の街路も終わりがやってくる。
しかし、二人はなにも言わないけど、その思いはお互いの心を行ったり来たり。
やがて、寒い冬がやってくる。
しかし、二人の気持ちの中には確かな思いがあって、お互いの心に通じている。

この花束(ブーケ)を君に

2006-10-11 | poem
街の片隅の花屋に足を止めて、僕は色あざやかな花々を見つめる。
こんな雨の日に切り花はほんわかと明るい雰囲気。
どれにしようかな・・。
店の主人が店先にゆっくり出てきて、僕にほほ笑みかける。
"いらっしゃいませ。どうですか? このバラなんか。今の時期は一番生き生きとしていますよ。"
僕はバラの花束を作ってもらった。
雨の日の午後。
花束を抱えて君のいる家へ。
今までの足どりがウソのように、さらに早く。さらに軽やかに。
この白いバラは僕の純粋な気持ち。
この赤いバラは君への愛のしるし。
このかすみ草は二人が寄りそう明るい場所。
窓が開いているあなたのいる部屋。
おうい。そう声をかけたくなるような僕の気持ち。
"明るい気持ち"を抱えてきたよぅ。僕はそう声をかけたくて二階の窓を見上げる。
この花束を早く君に。
この"明るい気持ち"を早く君のもとに。