欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

月あかり、湖畔の道を

2006-10-20 | poem
みずうみのうえを吹き抜けていく風。
月あかり。漆黒の山々。
真夜中の静けさ。
そこにひっそりとたたずむ山荘。

わたしは湖畔をさまよい歩く。
静かな散策。ひっそりと楽しいひととき。
月あかりに浮かぶ湖畔の道を。
まぼろしのような花、あやしく誘う草々に見送られて。

わたしはなにものかにいざなわれるように、なだらかな道を歩いていく。
無音のシンフォニー。月はわたしの上で異様に輝く。

静謐なる夜の空気。
湖面を渡った風がわたしの身体をすり抜けていく。
眠りのように黒くとどまる山。
わたしは湖畔のなだらかな道を、なにものかにいざなわれるように歩いていく。

やがて、月あかりのたまる草原のような岸辺へと出る。
今までとは違う開放感のある明るい場所。
水辺にうずくまったままの白鳥やアヒルの群れ。
静かに夜のひとときをやり過ごしている。

わたしはそんな生き物たちをジャマしないように歩いていく。
わたしに気づかない生き物たち。
普段は見られない生き物たちの情景を、わたしは目に焼きつける。

道はまた木々に囲まれた暗がりのなかへ。
わずかにさし込む月あかりを頼りにして、わたしは道の奥へと。
なにものかにいざなわれるように。
真夜中の静かな散策。ひっそりと楽しい夜のひととき。

道はやがてわたしの住処へと。
湖畔にあるわたしの山荘へと、夢の終わりのようにつながっていく。