オセンタルカの太陽帝国

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ムガール大帝。

2017年06月30日 00時02分22秒 | わたしの好きな曲


現在のわたくしは、また何度目かのヴィヴァルディ熱に襲われているのですけど、それは少し前に大島真寿美氏の素晴らしく可憐な小説『ピエタ』を読んだからです。車用に四季と調和の霊感の聞き比べディスクを作りたくなって、32GBのスティックに4種のイ・ムジチとトレヴァー・ピノックとビオンディとイル・ジャルディーノ・アルモニコとクレーメルとホグウッドの詰め合わせを作ったら、あまりの素晴らしさに泣き出したくなった。
が、夏も冬も素晴らしいけど、私がヴィヴァルディの膨大な作品の中で本当に大好きなのは、イ・ムジチの「アンナ・マリアのための協奏曲集」(RV.248、229、363、260、349、267の計5曲)と「ムガル大帝」RV.208なんですね。
小説『ピエタ』の中のアンナ・マリア嬢はとてつもなくけなげ。聖職者のヴィヴァルディと共に恋も知らない(?)40年を過ごすのですけど、ヴィヴァルディが死んでから必死になって師の作品が忘れ去られないように調和の霊感ばかりを演奏しまくろうとする。でもすでに時代は移り変わっていて、ヴィヴァルディの作品は時代遅れになっており、何の工夫も無い彼の作品が生き残るすべはなかったのですのよね。・・・という文章を読んでいて、「あぁはかないなぁ」と思う私のパソコンではまさにヴィヴァルディの調和の霊感が鳴っているのですから、「あれ?」と思う。まさに歴史小説の醍醐味です。忘れ去ったと思うものは忘れ去られてはいない。

ヴィヴァルディは演ずる人によって音色がかなり変わると思う人です。
ビオンディやホグウッドが好きな私には上の(動かない)動画が一番気に入っている映像ですが、この動画動かないので、



この曲はこんな編成で演奏しているのかと思う。(という驚きはありますが演奏が穏健すぎる)



こっちの方が迫力があって好きですが、それでもなお私の好みではない弾き方です。
全然確証はないけどこの曲は可憐な天才少女アンナ・マリアのために書かれた曲だと思う。10歳の天才少女アンナ・マリアはきっとこの動画のように弾いたと思うけれど、私はあまり好きではない。というすてき。なんなんでしょうね。

この曲について以前書いたことがあったなと思って、どうせたいしたこと書いてないいつもながらの未完成記事だ書き直そうろうと思って読み返してみたら、ちゃんと書いてあってびっくりしました。10年前の私の文章の書き方については言いたいこともありますが、今日の私が記事を書いても同じ事を言うだろう。がんばれよ、10年前のわたし。

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