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オセンタルカの太陽帝国

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ZS-S06S ゾロアット。

2006年07月28日 22時17分56秒 | 小説・漫画

近所に、私の大好きな『ヴィクトリー・ガンダム』のプラモデルを、ひと揃い扱っている店を見つけました。
この『Vガン』という作品は、気違いじみている部分が多くて名のみ高いのですが、人気はほとんど無いので、プラモデルは放映当時(1993年)のもののみで、その後新作が出ることがなかったんですよね。とりわけV2ガンダムを個人的に「最も美しいガンダム」であると信じているので、マスターグレードで出てくれればとても嬉しいんですけど。

というわけで、Vガンワンセットです。
まだまだハイグレードシリーズが出る前のものなので、なんと1/144のものが一つ400円!(定価が500円のをさらに値引き)。この値段だったら、欲しかったV2や、V2バスターガンダムだけじゃなく、並んでるの全部ひっくるめて買えちゃいます。冒頭に写真を掲げたものは「ゾロアット」といって、敵方の宇宙帝国(ザンスカール帝国)の一番ポピュラーな機体で、ジオン軍のザクに相当するモノなのですが、なんといってもこの見た目なので、テレビで見ていた時は「なんてかっこ悪いんだろう」と思っていたことを覚えています。しかし、懐かしいし、なんせ愛するVガンのものなので、躊躇わずに買う! 全部買うよ! そしてなぜだかゾロアットを一番最初に組み立てる事になりました。

まず組み立てて爆笑。
部品が思いっきり少ないので、組み立てるのがすこぶる容易です。でもいくら400円でハイグレードのものが出る以前のものと言ったって、あまりにものっぺらぼうすぎです。細部の造形はとても細かく作り込んであるのに、部品が少ないので色がぬっぺらとしています。これは彩色をさせることを前提の作品です。組み立て図は振りがな入りで子供口調、「接着剤は使いません!」との親切設計を謳っているのに、これはなんていうことでしょう!(彩色が一番めんどくさくて高度な技術がいるじゃないですか)
普段、私はめんどくさいので色なんて塗らないのですが(←ハイグレードもマスターグレードも色なんて塗らなくても充分綺麗なので)、今日のこれはいけません。色を塗らなければなりません。
なんたって、上腕や上脚の部分、推進部、それからビームライフルは本来は濃灰色なのに、これは部品の節約なのか、全部鮮やかなレモン色なんです。さすが400円や。

…ということで、棚の奥から色塗り道具を引っ張り出してきて、ちまちま塗る事一日。
ようやく半分塗ったんですが、もうめんどくさくなったので、「これで完成!」とすることにしました。(おいおい) ま、私の愛なんてそんなものなんですよね。

 

しかし、一日中、これを何度も手に取り細部に神経を注ぎ込み、丹念に色を重ね込み、ついでにビデオテープを引っ張り出してきて(←これは大学生時代にテレビ放送を録画したものだ!)、ずっと眺めていたせいか、長年「スターウォーズの兵士みたい」「かっこ悪い」と思っていたこのゾロアットという機体が、とてつもなくかっこよく無駄を削ぎ落としたものに見えて、しかたがならなくなってきました。愛って、こういうものなのですね! ゾロアット最高!

ゾロアット (ウィキペディアより)

全高;14.5m/本体重量;8.2t/装甲材質;チタン合金ネオセラミック複合材/ジェネレータ出力;5280kw/スラスター推力;79230kg

〔機体解説〕 サイド2のコロニー国家ザンスカール帝国が初めて量産に成功した宇宙戦用モビルスーツである。地上用モビルスーツ ZS-S08Gゾロ、ZS-S09Gトムリアットはこの機体をベースに開発された。機動性、武装、出力などバランスがよく、ザンスカールが開戦をする決意を固めたほど期待されたモビルスーツである。開戦から戦争終盤のエンジェル・ハイロゥ攻防戦まで、ザンスカールの主力モビルスーツとして活躍した。
<ホワイトアット>
ちなみに、主人公ウッソ・エヴィンやマーベット・フィンガーハットらが宇宙に上がったころ、ハイランドの子供たちとともにザンスカールからこの機体を奪い、白に塗装して、地下抗戦組織リガ・ミリティアの戦力として、使用した。帝国精鋭隊べスパとの戦闘の時、マーベット・フィンガーハットがこの機体に乗り、べスパと戦った。この戦闘では、べスパにある程度の動揺を与えた。
<バリエーション機>
ゾリディア…ゾロアットを地上用に改修した機体。 タイヤ型サポートユニット(アインラッド)の使用を前提としているため、 従来のベスパの地上用モビルスーツに装備されていたビームローターは廃止されている。 ベスパ製モビルスーツの特徴である特殊兵装は装備されていないが、 ベスパの傑作機であるゾロアットを基にしているため生産性、操縦性共に良好で 非常に信頼性の高い機体である。主な搭乗者はカテジナ・ルース、ゴズ・バール。
ゾロ…量産型ゾロアットをベースに、地上の重力に対応できるように調節され、二体に分離(上半身のトップターミナルはヘリ型に、下半身はボトムターミナルは砲台に)することを可能とした量産型モビルスーツである。ミノフスキークラフトの技術を応用したビームローターを装備しており、これにより単体での飛行が可能となっている。東欧のベスパの基地であるラゲーンに多数配備されており、ベスパの地上での主力兵器であった。しかしトムリアットなど後継機の登場により次第に一線を退くこととなる。クロノクル・アシャー中尉が使用した赤い塗装の専用機や、ラゲーン駐留部隊指揮官マチス・ワーカーが使用した、頭部センサーに改造が施された「ゾロ改」などのバリエーション機があった。
トムリアット…可変モビルスーツ。ゾロが持っていた分離後に二元攻撃が可能となる利点の反面、合体・変形に時間がかかる、MS形態時の構造が脆弱であるといった弱点を克服するために、分離方式を排除し、高速で効率のよい単独変形方式を採用したのがトムリアットである。ゾロに替わる汎用MSとして、ゾロと機体各部のパーツ共有化を図りながら、火力・機動性を高めることに成功している。単体での大気圏突入・地球への降下も可能である。

そもそもこのプラモデルは、1/144であるはずなのに、異様に小さいです。隣りに、同じ1/144のスケールであるハイグレードシリーズのマラサイ(←Zガンダムに出てくる)を並べてみると、大きさの違いは歴然ですね。「どうしてだろう?」と思って調べてみると、それにはガンダム世界のモビルスーツの進化の歴史、というものが関係があるそうなのでした。
一年戦争の数年後のグリプス戦役の時代、モビルスーツは巨大化・異形化の道を辿り、モビルスーツ建造は混沌の様相を呈しました。それを反省して終戦後はモビルスーツの小型化と、性能の良い高出力を求めるようになりました。およそ30年掛けてモビルスーツの小型化は進み、Vガンダムの一年前に劇場で公開された「ガンダムF91」という作品では、グリプス戦役から30年後の、モビルスーツ技術が極度に進化したガンダム世界を描いているというのです。主役である、騎士道的な精神を奉じた企業軍隊クロスボーン・バンガードは、これまでとは全く違う新しい基軸のモビルスーツを生み出したのです。Vガンダムの世界は、それからさらに30年後、再び文明は沈滞しているのですが、文明圏征服をたくらむザンスカール帝国の機体(つまりゾロアット)は、前作F91のクロスボーン・バンガードの機体(デナン・ゾン、デナン・ゲー、エビル・S等)のデザインを継承し、一方でそれに抵抗しようとする地下組織リガ・ミリティアは、過去の遺物となったガンダムタイプを模した機体(ヴィクトリー・ガンダム)を作り出すのでした。

ゾロアットの全高は14.5mであるのに対して、マラサイは17.5mなのだそうです。写真の奥にハイグレードシリーズ(1/100スケール)のVダッシュガンダムが立っているのですが、これでマラサイと対するのにちょうどいいぐらいですね。なんとマラサイは本体重量が33tもあり、でもマラサイのジェネレータ出力が1790kwなのに対して、ゾロアットは5280kwなのです。数字だけ並べてみても良く分からないけど、なんか凄い。

しかし、実を言うと、アニメを見ていてこのゾロアットという機体は、それほど印象に残っていない機体です。アニメはベスパの地上制圧部隊がたまたま森の奥に潜み棲んでいた不法居留者の少年少女と接触する所から始まるので、最初に登場するのはベスパの地上用MS。なんと1話から4話までは、延々ゾロとシャッコーという2つの機体がどつき合うシーンが続くのです。その後に出てくるのがゾロアットで、ゾロアットの方がゾロに比べて派手に見えるから(肩が大きいから)、ゾロアットの方が発展型かと思ってましたよ。赤いし。
ゾロやシャッコー、トムリアット等のプラモデルは存在していないようです。
プラモデルだと、目が細くて悪人顔ですが、アニメの中では目が縦に開いたり、すごく大きく見開けたりしていました。(←結構オチャメ顔)。マスターグレードでこれが出たら、きっとそれが再現できるだろうになぁ。


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