オセンタルカの太陽帝国

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柏崎辺りが聖ファラオの国と思ってます

水曜日のネコ。

2012年12月07日 02時24分09秒 | 自分について言う


ご報告が遅くなって申し訳ありません。
ようやく秋葉山へ山歩きに行ってこれました。

秋葉山へ来るのはいつ以来だろう。
と考えてみますと、2年前に山姥巡りをしたとき以来じゃないですか。あれから2年も経っていたのか。2年経ち、わたくしはもっともっと死んだような人生を送るようになってしまっています。どうなっちゃってるんだろうね。
思い起こすこと、私が初めて秋葉山に登ったのは30年ぐらい前で、そのころ九州に住んでいた私が里帰りをしたときに兄弟を連れて秋葉まで車で初詣に行ったことがある。その頃は昭和18年に火事で焼けた社殿が再建されたばかりで、コンクリートが新々しく、また、こんなに有名な神社が火事で焼けて50年間も建て直されずに放置されていたことに疑念を感じつつの登山だったことを覚えております。
時が経って5年前に伊豆から濱松に帰ってくることになった直前の時期に、ふたたび私は秋葉山に興味を持つようになり、その頃の私は身体と心が非常に痛んでいたため、健康祈願のつもりで登った。その時の記事がこれなのですけど、むむむむ、もうあれから5年も経ってるんですね。ほんと、私は何をしちゃっているんでしょう。

以後、私が秋葉山に登るときはつねに、自然に湧き上がる感謝の心を抱いてのものになっております。
だって私、本当に健康になったもの。
厳しい喘息で息ができずに半年間も伏せっていたあの時期から考えると、奇跡が起こったのだと考えております。
秋葉の神だか天狗だかは、わたくしの恩人なのです。あのとき真剣に祈った私の声に答えてくださった何かが、この山にいると思っております。

がだがしかし、ここ最近のわたくしはまた体調をだいぶ崩しておりまして、
とくに11月の前半はいささかまずい状態だった。二日酔いの持病もぶり返してましたし、せっかくの休みの日にも伏せって動けないことが多かったなー。
11月の後半からなんとかマシになってきましたので、秋葉山にふたたびお参りして健康を報告する機会を窺っていたのです。
今日、ようやく行けました。
火祭りの前に行かれて、良かった良かった。



12月6日、風は強いが、最高に天気の良い日です。
「秋葉の眷属さん」のアドバイスに従って秋葉山を歩いてみることにしたいと思います。

食べもの、飲み物を用意します。
食べ物は、本当は、
お供えなどに使う五穀十穀など、昔の人が食べていた、
食べ物(科学的に、健康に良い食べ物)を用意するのですが、
面倒なので、健康食品の
グリコ バランスオンクリームサンド(約60円)
で、おっけーだそうで。
4種類あるけど、どれでも良いとのことです。

飲み物は、秋葉ダムのトンネルの手前の変なお店で売っている、
煎茶で、暖かいお茶を煎れて、使用します。
このお茶で、バランスオンクリームサンドを口の中で、溶かし飲みます。
そして、後は、そのお茶で適時、水分補給してください。
あとは、秋葉神社の駐車場と山頂の鳥居を気ままに往復して下さい。
そうすると、あら不思議、体が、迦楼羅のように、軽くなります。


私にとって大事な山にお参りをするのだから、数日前から精進潔斎して身体を綺麗にしてから出かけるべきかな、とチラと思ったりはしたのですが、そもそもわざわざ天狗様に会いに行くのだから、逆にナマグサものを沢山食べて酒でべろんべろんになった姿で会いに行く方が正しい。と思い直しました。…が、ここ数日の私は体調のせいで食欲が極端に失せていて、結局は前日の朝にカップ麺のおそばを食べたのみ。結果的に断食状態で出かけることになってしまいました。最近わたしは肉類をあまり食べなくなっていて、あんなに食べていたコンビニおでんも近くのセブンイレブンが潰れてから全く食べなくなり、お魚もアレルギーのせいで食べられず、結局ふだん何を食べているのかといったら、主にコンビニのサラダです。思わぬうちに精進してる(笑)。まあ般若湯は嗜む程度にたくさん飲みますけどね。


家を出たのは14:00。
本当はもっと早く、できたら午前中に出掛けたかったのだけど、気がついたらこんな時間に。まあ天狗を探しに行くんだから、変に明るい時間よりも夕暮れ時に目指した方がいいに決まってます。浜北にある私の家から秋葉山までは40分。山につく前に秋葉の眷属さんのおっしゃった食べ物と飲み物を仕入れなきゃなりません。
「グリコ バランスオンクリームサンド」というのがどんなのか知らなかったんですけど、できるだけ山に近いところで買いたくて、旧ホームラン軒山東店の隣りにあるサークルKに入る。ホームラン軒、天浜線の二俣駅の駅舎の中に移転したことは知ってましたけど、旧店舗がどうなったのか気になっていたのでした。見事に廃墟になっていたぜ。思えば2年前、天竜に天狗捜しに行くときは、いつもここでラーメンを食べていたんでしたよね。
で、バランスオンクリームサンド。あったんですけどちっさ。本当に1つ60円です。安っ。
眷属さんは「4種類ある」と仰ってますけど3種類しか無かったです。でも、いくら食が細くなってしまったとは言ってもこんな小さなので腹がくちてくれるとも思えなくて(だって朝から何も食べてないもん)、似たようなのを何種類か買ってみました。ここまで買うと買いすぎですけどね。



問題は秋葉の眷属さんが書かれている「秋葉ダムのトンネルの手前の変なお店で売っている、煎茶で、暖かいお茶を煎れて、使用します」とあるところ。「秋葉ダムのトンネルの手前の変な店」って… そしてお茶はその場で煎れなくてはならないのか…
念のため急須と湯呑みを持っていくことにしたんですけど、私、水筒を持ってないんです。お湯どうしよう。私の生活で水筒を必要とする場面も無いため、新しく買うのもなあ。 



で、雲名の橋を通り過ぎてぐんぐん走ること秋葉ダムへ。
トンネル手前の変なお店というと… 変なお店というか普通のお茶屋さんがあったっ。が、道路は狭く、ダンプが往来し、すぐに妙な作りのトンネルに入ってしまう。車を停められるところが無いっ。お店の写真すら撮れないっ。あきらめてペットボトルの伊右衛門で代用させていただくことにしました。



秋葉ダムの脇にある登り口から秋葉山へ。「10km」と書いてあります。ここから登るのは初めてですけど、いい感じに野深くなっていて、山登りしている気になります。

山の駐車場に着いたのはちょうど15:00ぐらい。
すでに山は夕暮れ時のような風情です。さっそく駐車場でバランスオンクリームサンドを食べる。ちっさいなあ。





ひっくり返すと効能書きが書いてあるのですが、「この1袋に食物繊維と1/3日分の10種類のビタミン、カルシウム、マグネシウム、鉄。手軽に栄養補給できる、ちょい食べバランス栄養食です」と書かれています。本当かよこんなに小さいのに。3つ食べたら1日何も食べなくてもいいということじゃん。またたく間に3袋食べたのですが、これ以上食べたらさすがに食べ過ぎな気がして、山頂に向かって歩き始めました。

今日は風が強く、860mの山であるここは空気が冷たい。他の参拝客も、2組ぐらいしかいないみたいです。



秋葉の眷属さんは「秋葉神社の駐車場と山頂の鳥居を気ままに往復して下さい。そうすると、あら不思議、体が、迦楼羅のように、軽くなります」と言ってますけど、気ままに往復ったってどうすればいいのかよく分からないので「とりあえず5往復しよう」と決める。歩き始めてみるとまあ不思議、私の中の勝手な思い込みで「駐車場の大鳥居から神社は結構な距離があり、また坂もなかなか苦労する」と思っていたのですが、10分ぐらいで着いちゃうじゃないですか。まーそりゃ今の私は健康体だからな。(これまでこの坂を歩くのは不健康すぎる時が多かったので)。こんなにあっという間に往復できるんじゃマズい、極力ゆっくり歩くことにします。



山頂の黄金の鳥居。
秋葉神社は何度来てもいつ来ても全く見た目が変わらないなー。
眼下の下界の景色は残念ながらちょっとモヤってます。こんなに澄み切った空なのに。



天狗グッズが増えてる気がします。いいのか神様。
面白く思ったので、天狗みくじを買ってみました。500円(爆)。



結果は「末吉」。がはははは、そんなもんだろ。調子に乗りすぎるなよ。



あとは適当にブラブラと。



閽(かどもり)の神門の朱雀像。(目が)愛らしい。





神鹿は今は一頭しかいないんですかね。やたら人慣れしていない鹿だった。

なんせ歩いている人が他にいないので、思うがままにぶらぶらできます。
記録。

1往復目 駐車場の鳥居(15:35)→ 黄金の鳥居(15:48) →駐車場の鳥居(16:23)
2往復目 駐車場の鳥居(16:24)→ 黄金の鳥居(16:34) →駐車場の鳥居(16:43)
3往復目 駐車場の鳥居(16:44)→ 黄金の鳥居(16:53) →駐車場の鳥居(17:03)
4往復目 駐車場の鳥居(17:04)→ 黄金の鳥居(17:15) →駐車場の鳥居(17:25)
5往復目 駐車場の鳥居(17:26)→ 黄金の鳥居(17:36) →駐車場の鳥居(17:51)


「ぶらぶら歩く」と言いながら記録なんかとってしまうのがわたくしの悲しいところ。
途中で夕日を浴びて山が金色に燃え上がり、それはそれは楽しかったのですが、3往復目にはもう飽きてしまって早足になっているのがわかる(笑)
秋葉神社が店じまいする時間は16時きっかりらしいです。
4往復目にはもうあたりは真っ暗です。





山奥であるとはいえ有名な神社、暗くなっても人は訪れるようで、まばらですが何人もの人とすれ違います。
皆さん手に灯りを持ってまして、大きな荷物を背負っている人もいます。
足早で歩いてく人が多く、わざとゆっくりめに歩いてる私の方が却って不自然なぐらい。
みなさん、厳しく口を食いしばった表情をしているんですが、なんだか騒ぎ上げながら階段を上っていく一団もいる。
私が4往復目を終える頃、人の数が一番多くなり、みなさん階段を踏みしめて降りていく私の顔を不思議そうな顔で替わる替わる覗き込みながら、
無言で飛ぶように段を上がっていきます。
駐車場の鳥居まで降りてくると、駐車場はなぜか車でいっぱいになってざわめいていました。
おい、なんでこの時間にこんな山の中にこんなに人がいるんだよ。
よく見るとこの人たちヒトじゃねーーよっ

……みたいなことがあったらよかったのですが(笑)
当然山の中はわたしひとり。
思えば江戸時代の方が、夜の中の秋葉山には人がいっぱいいたはずです。(泊まり込みで登山する人が多かった)
現代は、5時以降は完全に人も天狗も気配がありません。
(※今月の15日には実際に深夜に山が大混雑するです)
社務所を片づけている神社の方と何度か目が合って気まずかったのですが(今の私は窶れてて髭ボーボーですからね)
何度も往復していて不審者として通報されたらいけないので「願掛けしてるんですよ」と何か言われたら答えようと、
でも本当の願掛けだったら100往復はしないといけませんしね、そこまでするのはめんどくさいしそこまでして自分の健康を願いたくもないし、実のところは何も考えずにぶらぶら歩いているだけでした。
いやー神社のヒト以外の誰かとすれ違ったら、私の方がテング扱いされる自信があったのに。そうなったら楽しそう。
実際天狗が出るとしたら午前0時以降でしょうな。こんな早く出会えるかっ

5往復もすると閽の神門の虎とおっさんと何度も目が合い、駐車場の狛犬の目でもピカーっと光ってないかな、などと期待したりしても何も無く、高い杉の梢に天狗様の影が見えたりするなどということもなく、ただ一度だけ、5往復目の登りに左手の藪の中からハッハッハッという犬の息づかいのような声が聞こえて背筋がゾッとしたのみでした。(これはマジ)。七十五膳の献供の行事が近いですからね、山住権現の眷属が近くにいたのかもしれない。

5回目に黄金の鳥居まで到達したとき、もう真っ暗でして「もう帰ろう」と思って、最後に神様に今日のお礼を言っていくことにしました。





いくら天狗様にお参りに来たっていったって、ここで三尺坊に詣でるのは間違いです。
神社に祀られているのは、天狗ではなくて「ホノカグツチノオオカミ」という神様です。
間違えないように、神様にお礼を言う。
知っている人も多いと思いますが、江戸時代、現在の秋葉神社の本殿のある場所に立っていたのは秋葉権現という神の社でして、伝説によると養老2年に行基菩薩が聖観音・勝軍地蔵・十一面観音を祀って作った大登山霊雲院を前身としています。が、秋葉権現というのは聖観音でも勝軍地蔵でもなくて、オオナムヂノミコトだとされています。ヒノカグツチとは別人の神です。さらにややこしいのは、この“秋葉権現”というのは“三尺坊大権現”とも別人だとされていることです。『東海道名所図会』によると「秋葉山権現の社 本堂(=観音堂)の側にあり、当山鎮守とす。祭神大己貴命、或いは云く、延喜式内小国神社」「三尺坊 秋葉同社に祭る、当山護神とす」となっています。この建物が現在の神社の拝殿の場所にあって、逆に江戸時代には山内のどこにもカグツチを祀っている社は無かったのです。(が現在の秋葉神社の社伝では「和同年間の創立、『三代実録』で貞観2年5月に従五位下に昇叙された遠江国岐気火神が当社を指す」と言っている)
つまり要するに、この山の山頂には神様がいっぱいいるので、祈りを捧げる場合どの神にどんな願いをするとはっきり念じた上でしないと、神様たちも困ってしまうと言うこと。おそらくこれらの神々は同じ場所にぎょうぎゅうになって聳えているはず。“岐陛保神”だって本当に“カグツチ大神”だと確定しているわけじゃないですしね。
今日の私は賢明にも“火之迦具土神”に感謝の祈りを捧げました。
手元が全く見えなくて、適当に財布に手を突っ込んで掴んだ硬貨を投げ込んだので、お賽銭がいくらだったかわかりません。
でも振り返って見た濱松の町の灯りは、本当にキレイだった。



このカメラで夜景なんか綺麗に撮れるわけないんですが、
あれが天龍川ですってよ。
そのむかし、天龍川が「天中川」と呼ばれていたのがよく分かる。

この後下山して、腹が減ったので家の近くの焼き鳥屋に鶏肉を食べに行きましたとさ。
なんだよ、肉はもう喰わないんじゃなかったのかい。いいんだよ、これが健康になったということさ。
どっとはらい。とっぺんぱらりのぷう。


…ていう感じだったです。
秋葉の眷属さんが言う「秋葉山の天狗の力を自分の体の中に借りるのは結構簡単」っていうのはどういうことかとずっと考えながら歩いていました。
駐車場で車に乗ってアクセルを踏んだとき初めて気づいたこと。うわぅっ、足がガクガクだ。特に両足の膝の両皿にかなりの痛みが来ている。さっきまで全然気づかなかったぜ。そりゃそうだよね3時間全くの休憩ナシで歩き続けていたんだもん。いくら私の健康が元に戻っているったって、階段を上り続けていたら普段は30分で当たり前に疲れるよ。でもついさっきまで全くの疲労を感じていなかったってことは、、、 合点はした次第です。ついでに言うと、かなり寒かったはずなのに、それもちっとも感じなかったです。(そもそも私は寒さに強いですけど)。家に帰って焼き鳥屋に歩いて行く時の道は、めっちゃくちゃ寒かったです。



それはそうと、5年前に記事を書いた後に、わたくし表参道から歩いて秋葉寺に参ったりもしてみたんですが、それは記事を書かなかったんですっけ?
探してみても写真すら保存されてないようです。
なんてことをーー。(その時は健康に難があったことを覚えている)。「信玄岩」とか写真に撮ったんですよ。
また登ってみなければ…。
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