今日は暖くなりましたね。これまで蕾だった桜も、一気に咲き出したように思います。
明日から入学式が続きますので、ちょうど良いですね。
(今日は県立高校の入学式だったようです)
日本人が桜を好きなことは異論の余地もありませんが、なぜこんなにも桜に魅かれるのでしょうか。
「花は桜木、人は武士」という言葉があります。
「桜は散り際が一番美しい、武士も同様に死に際が潔く美しい。人はそうあるのが一番だ」という意味です。
原典は不明のようですが、一休さんが言ったとか、楠木正成のことだとかいろいろといわれるようです。
正成公ということであれば、室町時代前から伝わる言葉ということです。
幕末のころ、志士たちも好んだとか。
日本人が桜に魅かれるのは、そのような散り際の美しさを感じるからでしょう。
散り際が美しくあるためには、それまでにどのような生き方をし、どのような花を咲かせるかということに
なります。
美しく散るためにも、しっかりと生きていきたいものです。
さて、なぜこんな話を書いているかというと、ここ最近の国政の動きに少々うんざりしているから。。
民主党も原点を外れ一枚岩でもなく、自民党も政局重視の顔が見え隠れ、国民新党も分裂と、政局がらみの
話ばかり。
予算も、また特例公債を人質にとられて国会審議が迷走、そこから解散を目指して与野党のせめぎあいが
続くのでしょう。
どこを向いて仕事をしているのか。。
私は、消費税増税は必要であろうと考えています。
現在のままの構造では近いうちに国債で賄えなくなるときが来ます。
とはいえ、まだ5年くらいは猶予があると考えています。
国債金利はまだ安定していますし、国家の資産を考えれば、ほんの少し猶予があります。
(資産がどれくらい処理できるんだという議論はあろうかと思いますが)
そもそも、借金自体ゼロにする必要はありませんし、どの程度までなら大丈夫という議論も抜け落ちている
ように思います。
バブル最盛期でも税収は60兆ですから、毎年ある程度は国債を発行せねばなりません。
社会保障と税の改革は必要不可欠だと思いますし、世代間の不公平を是正することで若年層の消費が増える
こともあり得ます。
若年層の貯蓄率は将来不安から増加傾向にありますので。
しかし、やはり将来不安を払拭させるベースは雇用。つまり経済活性化です。
だから、この数年の猶予の中で、どのような社会保障の体系を整えていくかと同時に、経済対策を含めた
大きな視点でこの国のグランドデザインを政府は示していきべきです。
現在と未来の世代のために。
このデザインを示した上で、このような経済対策をし、それでもこれくらい足りないので、これくらい消費税
増税をさせてもらいたいと言えば、国民の理解は得られると思います。
しっかりとした花を咲かせるためにも、もっと政府・民主党が一枚岩で頑張ってもらいたい。
来年は、もっと気持ちよく桜を見たいなぁと思います。