中村亮太の活動日記

加古川市のために走り回る中村亮太のブログです

主権回復の日、ですか?

2013-04-29 23:50:09 | 活動
安倍首相が昨日、主権回復の日の式典を行われました。
今日の新聞はその記事で賑わっていましたね。

いろいろと書かれていましたが、私としては「なぜ今やるのかな?」というのが率直な感想です。

新聞に書かれているとおり、サンフランシスコ講和条約においては、沖縄は返還されていません。
同様に小笠原諸島についても、当時は連合国の統治下におくとされています。

また、ポーツマス条約によって得ていた南樺太と千島列島の領有権を手放すことも書かれています。

北方四島については、千島に入るのかが争点となるわけですが、当時のアメリカとしても「入らない」
としているようです。
ロシアはこのサンフランシスコ講和条約に批准していないので、この南樺太と千島列島については
どこの領有か不明な状態です。
(結果、ロシアとは未だに平和条約もない状態です)

しかし、北方四島については、そもそもロシアが中立条約を破って侵攻してきたことに原因があり、
国際法上も明らかに不法占拠です。


沖縄については、基地問題と、日米安保・地位協定の問題があります。
(基地と日米安保についてはバランスの問題もありますが、地位協定は明らかに問題です。)  

そのあたりを考えると、完全な主権回復は今もってなされていないと考えます。


安倍さんのようないわゆるタカ派の考え方からすると、ロシアの行動は許せないはずですし、主権回復
とは思わないのではないでしょうか。
まして、ニコニコして訪露することもないと思うのですが。

北方領土について交渉再開ということですが、不法占拠された状態で「主権回復です」といって
ロシアと話し合うという点に問題はないのでしょうかね。

二島返還で話をつけようということが水面下であるのかな、というのは穿った見方でしょうか。


私が勝手に思っていることですが、安倍さん自体はそこまでタカ派というわけではなく、現実的な
考え方をされる方のように感じます。
(現実的=親米ということですが)
保守アピールについては、タカ派やネット上の支持層を引き留めるためのリップサービス的なもの
ではないかと。
実際、それで竹島式典の政府主催と自身の出席は回避していますし。

その辺からして、二島返還もあり得る気がしています。

とはいえ、内閣府は「四島返還以外は認めない」という立場をずっととってきていますが。

冷戦構造も崩れ、アメリカからも二島返還でも怒られないと踏んでいるかもしれないですね。


長くなりましたが、なんにせよ主権回復ではないわけで、なぜ「今」やるのかが不明です。

これによって日本が、国内外ともに変なことにならなければ良いですが。

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