怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ドイツ語ができなくても稼げる職種の一例

2019年06月30日 | ドイツ在住難民・移民
知人宅の留守番が数日続いた。
風呂場改修工事は予定より長く続いていた。そのために仕事を休むわけにも行かない知人夫婦はわたしを激しく利用した・・・・あはは、いいんだよ、自宅で義母料理を食べて過ごすよりは。

次第に仕上がっていく様子を見るのは、他人の家のことながら楽しいものだ。

だが、朝から晩まで彼らのことをちょいと気遣ったり、たまに発生する激しい騒音に耐えるのは大変だった。

例年にない気温の高さも、不快な気分をもっと盛り上げてしまった。
この業者はルーマニア人だけで構成されているようだった。

まともにドイツ語を駆使できるのは社長と思われる40歳前後の男一人だけで、他の人々は片言、あるいは全くドイツ語ができなかった。

飲み物を提供しようにも困難を極めた。
ごく簡単に「コーヒー?紅茶?コカコーラ?」と単語の羅列をしてみた・・・
のだが、彼らは「No」だけを示せばいいものを、わざわざ飲めない理由を説明したがるものだから、話が混乱した。
「私はカフェイン摂取がダメで」というような内容を言っていた男性は、朝一番にエスプレッソを喜んで飲んでいたし。
全部断れよっ、わけわからないじゃあないかっ

ドイツの伝統どおり、時間には不正確だ。知人夫婦にはきちんと休息時間を守っているかどうかなども観察するように頼まれていて、それもストレスだった。守っていなかったら「どうして注意しなかったんだ」とか責められちゃうかも、という恐怖があった。

また、日本のような作業の正確さも求められない。

以下はこの家の別の部分だ。
去年、この夫婦や私をはじめとする友人を使って壁を塗ったりしたものだ。

日本の感覚からみると、非常に荒っぽい仕事ぶりだ。

ドイツはこんなレベルでいいんだ。

こういう時思うんだ。
日本の職人の皆さんが、ドイツに乗り込んできたらきっと売れに売れるんじゃあないかって。
時間には正確だし、仕事もそうだ。
言葉だって、一人だけドイツ語に堪能だったら他の人たちはテキトー英語でどうにかなるかもしれないぞ。(ただし、生活するにはある程度のドイツ語が必須な場合がある。この職人たち、いったいこんなにドイツ語できなくて、まともな滞在許可をもっているのかとも疑ってしまう)

知人夫婦が、わたしに手作り昼食を置いていってくれるのは嬉しかった。

ギョウジャニンニクをペースト状にして生地に練りこんだシュペッツレ。
野菜を切らずに長いままで使っているところに斬新さを感じた。食べ易いように切る、という固定観念を打破してくれる。
見た目の楽しさ、端っこから食べていく楽しさを味わえた。