怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

文化は国境を越えるとその土地の好みにアレンジされる・・・焼き寿司

2019年06月17日 | 奉仕活動
台湾人K子さんが一人で作った巻き寿司。
ちょいと試食してみたら、不味かった。寿司酢をきちんと作っていない様子だった。酸っぱいだけの寿司飯。
「味はどう?」とK子さんが私に尋ねた。ちょいと躊躇したけれど、正直な感想を言ってみた。
「ご飯の味が、日本で生まれ育った日本人には違うように感じます。あなたがよければ、この味で構わないと思います」
K子さんもそれを聞いて食べてみた。
「私にはこれがおいしいと思います」
ああ、作った人がそれでいいなら、その味で行けっ
すでに寿司は世界中で好まれていて、その土地の人々の好みに合わせてどんどん変化をしているだろう。
日本人が「これはいけない」などと論じている場合じゃないんだ。

K子さんはベルリンでベトナム人が経営するレストランで衣を付けて焼いた寿司を食べたそう。
とてもおいしかったので、是非、再現したいと言った。

パン粉に卵を混ぜて、刷毛で寿司の周りに塗って焼いた。ちょいとワイルドなやり方だが、今までにも日本食を凄まじい方法で作ってくれる人々を何人も見たので、たいして驚かなくなった。

驚いたことに、結構おいしかった。
酸っぱすぎる寿司飯は、加熱で変化したのだろうか、気にならなくなった。
油分が適度に付いた飯は、日本人以外にはさらに食べ易いだろう。

一緒に食べて、台湾人との違いをさらに認識。
私は醤油が必要だったが、K子さんはなしで食べていた。
ドイツ人は、寿司をどっぷり醤油に浸して食べる。日本人にもその光景は信じられないが、台湾人には「味覚なしのドイツ人」と失神ものの事件だろう。