怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

消費期限ではなく賞味期限であることを願う

2019年06月03日 | 頑張って食べる
台湾製中華菓子をもらった。どっしりと重い月餅のようなものだ。
私以外の三人は絶対に口にしないだろう。義父にいたっては「そんなものを食べるからお前は具合が悪くなるんだぞ」と言い出しそうなので手に入れたことさえ秘密にしておいたほうがいい。

さて。
もしかしたら、と思って賞味期限を確認した。

どちらも半月ほど前の日付が印刷されている。

うー。
日本人はかなり神経質に賞味期限を確認する傾向にあり、私も例外ではない。
他人にあげる食品が賞味期限ぎれであることは、日本人にとってかなりの衝撃だ。
ふた月ほど前だったか。
近隣在住日本人に「明日が賞味期限の八ツ橋があるのですが、食べますか」と尋ねられて、喜んだ私。
そんな貴重なお菓子、賞味期限が多少過ぎていても食べちゃって平気だろう。
ところが、翌日彼女に逢うと「やはり、失礼だと思い、昨日別の人に渡しました」と説明された。
そうか・・・残念だったが、日本人は賞味期限に厳しいから仕方がない、自然な行動だと納得した。

義母は数年前、あるいは数十年前に賞味期限の過ぎた食品も平気だ。
比較的几帳面な彼女がこうなのだから、ドイツ全体で賞味期限を上の日本人のように厳重に守る人物は少数派だろう。
台湾人はドイツ人より大らかだ。
半月ほど賞味期限が過ぎた食品が危険と思う人は存在しないのかもしれない。
私一人でこの大きな賞味期限切れのお菓子を平らげるのはかなり危険だ。仲間と一緒に切り分けて食べることにしようっと。

ところで、この日付は賞味期限だろうな・・・・消費期限とは違うだろうな。
こうした厳格な区別さえ日本以外の国はあまりないのかもしれない。
わたしはここで暮すようになってから、その区別の必要がない生活をしているものだからいまだによくわからない。
義母など、開けて腐っていたりへんな味がしたら、賞味期限、あるいは消費期限切れと判断する・・・・
ああ、何のための賞味期限印字なんだっ

実家生活で、たまたま販売されていた袋菓子の賞味期限が過ぎているのを店員に報告したら、平身低頭で誤っていたことを思い出す。
まだ、その商品を買ってもいなかったのに。
とりあえず、客からクレームがあったら謝罪しておくという日本の無意識のやりかたがそうさせたのだろう。
ここでは気をつけないと、賞味期限切れ食品を買ってしまうぞー。半額になっていると喜んで手にすると、数日前の賞味期限日の印字。ああ、大らかなドイツ、万歳。