林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

お昼は近為

2007-01-25 | 拍手

 

腹ぺこでたどり着いた時は、2時を過ぎていた。「近為」(きんため)は満席だった。
店の外の2台の床几も満席。倒れそうになったよ。
店内はお婆さんたちで溢れかえり、店外もお婆さん。ご婦人は元気がある。博物館も七福神巡りもお婆さんばかり。爺さんはどこへ行ってるのか。留守番だ。
深川不動尊の門前横丁はいつも人が多い。深川不動も、後ろに空を走る高速道路を控えて、なにやら巨大ソーラーシステム風の大きな本堂になり、読経の声が拡声器で流れてくる。有難いことです。

近為は簡単な食事専門だから、回転が速いかというと、むしろ遅い。
年寄りは防寒着の着脱に時間がかかり、お叱呼を済ませ、長いお喋りを楽しみ、ゆっくり漬物を噛み、お土産を慎重に選んで、財布をあちこち捜し、支払いを済ませて出て来るのだから、回転率は低い。繁盛しているようでも儲けが心配です。

やっとありついた昼食は「銀鱈の粕漬け」と味噌汁と、いくらでも出て来る漬物で1250円。腹が極端に減っていたので、大変に旨かった。
次々に追加される漬物が全て旨く、特に「柚子こぼし」が気に入った。
前歯だけで、もぐもぐ噛むのは辛かったが、ここで諦めるわけにはゆかないと、お茶を何杯も飲んで、漬物漬けになった。

相席になったお婆さん二人は随分打ち解けて、家庭の事情を洗いざらい話している。古くからの仲良しかと思ったら赤の他人。相席になって知り合ったばかり。
一人が先に出たら、残ったお婆さんが偏屈さんに話しかける。78歳には見えない。
偏屈さんは地元深川で育ち、戦事中は黒焦げの死体を跨いで逃げた人だから、深川界隈を大いに語って、嬉しそうだった。
森男は料理が出るのを待つ間に、お土産を選んでおいたから、一寸は回転率向上に貢献したつもりだ。宣伝するから、「近為」さん画像使わせてよ。

隣の富岡八幡宮へ巨大御神輿と、横綱記念碑を見に行った。
御神輿は佐川急便が寄進。確かに巨大だが、ダイヤモンドを散りばめるのは悪趣味。
横綱記念碑は、中心の碑は初代若乃花で終わり(だったかな)。右隣は朝青龍までで余白はまだ十分にあるが、後に続く横綱、いるのかね。
それにしても、中曽根康弘大勲位の字の下手なこと!。恐るべし、恥ずべし。

門仲(偏屈さんは門前仲町と言わないとご機嫌が悪い)で地下鉄に乗ってから、深川不動尊にお参りをしなかったことに気付いた。
だから、宝籤が当たらない。反省。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿