林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

冬の光

2012-12-21 | 高麗便り

冬至。強い北風が止み、山伝いに飯能へ行くにはいい日である。弱い光が斜めに入り、暗かった山道が明るくなった。

木の根が這う急坂を喘ぎながら登っても、汗をかかない。だが、喉はからから。口から心臓が飛び出しそうだった。

多峰主山の上ではじじぃサミットの時間だ。政権交代についてギロンが尽きず、山頂で日が暮れるので不参加にした。

尾根道をのんびり歩く森生を、追い抜いたおじぃがいた。いくら日が短いとはいえ、用もないのにご苦労なことだ。

林が少し開けたところに丸太の椅子があり、一休み。弱い日差しでも背中が温まり、生き返るようだった。

長く急な下り坂の途中で脇道に折れ、落葉の道をしばらく進むと、蝮が棲むといわれる湿地帯になる。

谷津田を復元しているボランティア諸氏も、この寒さでは冬休みの模様である。

 今年は冬が駆け足でやって来た。日陰にある水溜りに氷がはっていた。

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