林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

羽賀研二君に

2007-07-06 | 床屋放談

  
           ▲岡田嘉夫・絵(「田辺聖子の小倉百人一首」角川書店刊 から)

    わたの原 八十島かけて 漕ぎ出ぬと
           人には告げよ 海人のつり舟     参議篁

 梅宮オンナさんとの誠意大将軍騒動は、ケッ!、だった。
だが、芸能ニュースを見て、羽賀研二君が可哀相になってきた。

 沖縄で米兵に捨てられ、母子家庭。極貧生活だった由。ハーフと迫害されたが、世間が変わり、むしろモテモテ。
勢いに乗って金儲けにも手を出して、ある程度は成功する。欲張り過ぎて失敗し、今や詐欺、脅迫容疑者だ。

 まるで、太陽がいっぱい、赤と黒の人。
別に、森男が被害に逢った訳じゃない。同情します。有栖川宮ご夫妻と同様です。

 今になって、したり顔で道徳論を振り回して危ない芸能記者達だって、羽賀君のお陰で散々稼いだはずだ。
得意絶頂の人が転落する。実に楽しく嬉しい。他人の不幸は蜜の味。
失礼ながら被害者だって同じ穴の狢。臭い飯10日も食ったら、勘弁してやろうよ。

 そして、「国民もうええよ賞」を差し上げようよ。

 出所したら森男のところへいらっしゃい。相談に乗って上げる。
君の美貌と運動能力と商才を以ってすれば、必ず復活し、復讐出来る。
だから、有り金全部持って、高麗の里へいらっしゃい。

  上記和歌現代語訳(田辺聖子先生による)

      はるけき大海原に
      あまたの島々は点々と浮かぶ
      島から島へと漕ぎめぐりつつ
      私は流人島へ追われていったと
      都のあの人に伝えておくれ
      釣り舟の漁師たちよ
      伝えてよ 愛する人に

   なお、小野篁(おののたかむら)は奇怪な伝説に彩られた人物。
   この和歌は職場放棄をして、天皇に叱られて、隠岐の島に流されたときに作った。
   許されて後、参議、今の閣僚級に抜擢された。
   有り余る才能を持て余して、世間とソリが合わなかった、由。

   なんか、羽賀研二君に似ていますね。


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