今日、年賀葉書をやっと投函できた。
案の定、年賀葉書作成ソフト「筆ぐるめ」の使い方を忘れていた。
添え書きでは、漢字をすっかり忘れてた。字も下手くそになったものだ。
今日はこの冬一番の寒さだった。
窓ガラス拭きをするつもりだったが、はたきで埃をはたき落としただけで終わりにした。
来年のこともある。いつでもできる仕事は、先送りしよう。
年賀葉書を投函し終えると、今年は終わった感じがする。
151228
今日、年賀葉書をやっと投函できた。
案の定、年賀葉書作成ソフト「筆ぐるめ」の使い方を忘れていた。
添え書きでは、漢字をすっかり忘れてた。字も下手くそになったものだ。
今日はこの冬一番の寒さだった。
窓ガラス拭きをするつもりだったが、はたきで埃をはたき落としただけで終わりにした。
来年のこともある。いつでもできる仕事は、先送りしよう。
年賀葉書を投函し終えると、今年は終わった感じがする。
151228
ばばじじが手作り料理を楽しむかぼちゃの会は、本年最後の午餐会になった。
ちょうどクリスマスなので、メニューは、
サンドイッチ、クリームシチュー、鶏唐揚げとレタスに赤蕪サラダ、そしてデザートはチョコレートケーキ
等々洋食でまとめました。
それぞれの出来映えはそれなりだった。
森生とグリーじぃが担当したチョコレートケーキは、見た目が可愛らしく、美味しい、とおばばたちに喜ばれた。
これ、材料を捏ねるのに腕力が要るけれど、簡単にできる。ご同輩にお勧めです。
昼食後、グリーじぃの美声に合わせて、清しこの夜を合唱。ケーキ指導のお母さんには絵本を読み聞かせてもらい、お開き。
午後は年賀葉書を一気呵成に完成させるつもりだったが、朝からの鼻水が止まらない。
ず~っと夜までぐったりで、記事更新がやっとこさ。年末最後の誤算になった。
まぁいいや、思い通りにならない日は、明日、頑張ろう。
レシピにはありませんが、切り分けたチョコケーキに、白いクリームをグニュッと載せるのが決め手になります。
なお、サンドウィッチはイメージ写真ですからね。
151225
不具合は続くものだ。ワックス塗り替え工事が終わった途端、2階便所水槽から水が漏れ始めた。
電話帳で探し出した業者は、素早く修理してくれたが、ワックス塗り替え工事、車検と続いたので、手元におカネがない。
修理代・風船交換代4万円余りはうちのメインバンクから、相手の銀行へ振り込むことにした。
ATMで現金を引き出し、そのATMから相手の銀行口座に振り込めばいいんだけれど、ATMは次から次へと操作を急かすので嫌いだ。
たまにはハンコを使おう。優しい窓口嬢に料金の振込をお願いすることにしよう、と。
伝票は「現金払い出し兼振込依頼票」っていうんだったかな。
先ず、覚えておいた相手先の銀行名を記入する。
三菱UFG銀行
と。続いて霞む目を叱咤しながらすべてを記入し、見張りの慇懃父さんに注意され、番号札を貰い、窓口へ。
にっこり笑った窓口嬢はおばさんだった。制服が似合うおばさんはニヤリと笑い、
あのぅ恐れ入りますが、お振込み先の銀行は「三菱東京UFJ銀行」ではないでせうか?
げげげっ、手元の請求書には正しくそう書いてあるんですな。
幸いハンコを持っていたので、親切おばさんに訂正していただいたが、じじぃの記憶ほどアテにならないものはないんだねぇ........
そういえば、三菱銀行は東京銀行とが経営統合をしたはず。間違いないよね?
そうなら次のUFJは何何何銀行の頭文字かぇ? 頭文字なら、何でMTUFJ銀行に統合しないんだぇ?
そもそも経営統合する度に、昔の銀行の名残りを残すなんて、経営統合よりも内部抗争に明け暮れてるんじゃないのかぇ?
メインバンクを代えようか......。
昔、小さな会社の財務経理会計庶務企画人事小間使い担当等一切をやっていた時期があり、しばしば書き損ねた寿限無寿限無な送金先があった。
1枚の依頼票に振込先を10社か20社記入できたが、1社でも記入違いがあるとその1枚は全てお釈迦になる。
緊張するのでよく間違えた、その憎き会社の名は西武系の会社だったはずで、
株式会社セソ〃ンインターコンチネンタルホテルス〃フ○ロハ○ティース〃東京本社横浜部門
だったと思う(繰り返しますが、じじぃの記憶ほどアテにならないものはありませんよ)。
このたび振込を受け付けてくれた銀行は、第一銀行と日本勧業銀行が第一勧業銀行になり、その後、みずほ銀行に改名した。
名前が短くなり、分かり易くなり、升目に記入し易くなって、なかなかよろしい。
しかし、振込先だった寿限無会社も、振込依頼人だった森生の大層な名前の会社も、メインバンクも、み~んな潰れてしまい、いまはない。
統合に統合を続けるMTUFJ銀行の弥栄(いやさか)を祈る。
151222
以下はじじぃの大切な個人情報です。
宮崎のオヤジさんが、既に年賀葉書を印刷し終え明日から添書き仕事に入る、とブログで報告されておられる。
びっくりポンですね。何て手回しがいいんだろう。見習わなければいけない。
尻に火が付いたじじぃは郵便局へ走った。ここ数年分の投函しなかった年賀葉書を23枚かき集めてね。
定年後削り削られて、新しい年賀葉書はとりあえず50枚必要だけど、うち23枚は新旧葉書の交換で済まそうとしてね。
ところが、だ。
23枚中4枚は私製葉書でダメ。これは当然ですね、申し訳ありません。
尋ね当たらず葉書1枚もダメ。これはそう言われればそうだ。1度投函してから戻ってきたものだもの。
それに交換可能の年賀葉書は52円と50円のものが入り混じる。
また、古い年賀はがきは新しい年賀葉書とは交換できず、通常の葉書との交換になるのだった。そういう規則で、しょうがないそうだ。
そして、交換手数料と交換差金が発生するけれど、じじぃは、なるべく現金支出を増やさないという方針を窓口夫人に了承して頂いた。
年末多忙の折、窓口夫人を大いに煩わせ、後に続くじじばば客たちは明らかに苛立っていた。
しかしですね、ここで甘い顔をしてたら老後の蓄えは減る一方だ。
しょぼくてせこい交渉の結果、現金10円を支払い、52円の通常葉書16枚と交換できた。ふぅ。
帰宅後、窓口夫人が下さった1枚のレシートを眺めているうちに、どうしてこうなったのか、また分からなくなった。
次は筆ぐるめを使い、年賀葉書を創作し印刷しなければならない。
しかし大晦日までは、まだ人生いろいろあると思う。
機はまだ熟していないのである。
151216
・中華食堂のレジに小銭入れを置き忘れ、店のおばさんに追いかけられた。
・まるひろで買物中にポイントカードを落とし、店内放送で呼び出された。
・バスに乗る時、パスモのタッチを忘れ、降りる時、運転手氏にインギンに通せんぼされた。
・そのほか、何かあったんだけど、何だったのか忘れた。
以上はこの4日間の、忘れもの落とし物によって引き起こした出来事で、全てじじぃの自己責任です。
今朝、朝飯になにを食ったかなんて、いつも忘れている。
薬は普通余るのに、足りなくなった。
忘れた分だけ、新しい何かを覚えればいいんだけれど、やっぱり脳味噌が減って来たのかなぁ。
まぁいいや。何もかも忘れりゃ、悲しみ悩むことも、困ることもあるまい。
151210
猫額亭の洋間の床が大分汚れてきた。絨毯は毛足がなくなり、端っこはめくり上がり、亭主がけ躓く有様だ。
築30年を超したんだからしょうがない。
外壁は、家の中から汚れは見えないので、ペンキ屋が何十回と塗装工事の催促に来たけれど、先送りしているうちに諦めたようだ。
今から家の内外を取り繕ったって、明日おさらばかもしれないので無駄な出費になる。
だが、たまの来客が床を見た挙句、視線を泳がすのが申し訳なく、まだらに汚れたワックスの剥離と塗り替え工事を依頼した。
さて、問題は工事の段取りである。
なにしろ「猫額亭」と気取るほどの苫屋なので、作業は1日でできる面積だが、家具やらなんやら人生をかけて集めたガラクタだらけ。
先ずそいつらをどけ、ざっと床掃除をしなくてはならない。それをどういう順序で行うか、だ。
で、業者くんと相談した結果、2日に分けて作業することになった。亭主は2日間、外出を控え、昼食は台所でレンジ飯という次第。
動かせる棚の後ろは、綿埃や赤黴・青黴が凄いことになってるだろう。
埃まみれの1万円札が出てくるなんてことがあればいいんだが.......。
この際思い切って断捨離をと思うけれど、生まれつきケチで優柔不断なので、当日までに決行できないだろう。
家具什器ガラクタの並び替えパズル。段取りを考えるだけでもゲッソリしますな。土壇場になって、工事を頼んだことを後悔しております。
そういう取りこみがあり、パソコンの置場がない場合は、林住記は休業いたしますね。さぁ、どうなるかだ。
写真はわが猫額亭......ではなく、そろそろ築100年になる入間市旧石川組製糸迎賓館です
151124
小学校の合同同窓会から帰って来た。その感想・感慨は複雑である。
案内状の地図によると、場所はJR大船駅と湘南モノレール富士見町駅の中間にあり、徒歩10分くらいか。
早めに会場に着こうと思い十分な時間をとって富士見町駅から歩いたが、町並みはがらりと変わっていて迷子になってしまった。
もともとこの辺りは寂しい町で、田圃と畑が入りまじっていたはずだ。
70年前はどこからでも見えた、痛んだ餃子のような観音さまも、密集する家並に隠れて全く見えなかった。
やっと会場の焼肉屋に到着したのは開宴ぎりぎり。広い会場はすでにすし詰め、満席以上。
森生は旧桃組卓の当然端っこ。左足を床下に下ろし、右足を畳に投げ出すという無理な体型を余儀なくされた。
それにこの席、音入れが近いじじばばが、狭い背中を押しのけ掻き分け頻りに通るんですね。その都度身体を捩らなければならない。
他人を見れば森生も催す。しかし立ち上がった時、足はすっかり萎えていて、座布団の上でよろけてしまい、咄嗟に隣のおじいさんの禿げ頭を掴んでしまった。
禿げ頭を掴んだのは初体験だけど、気持ち悪いもんです。見た目とは異なり、決してつるつるしてないですね。
じとーっとしていながら生暖かく、幼友達と言えどもみだりに触るもんじゃない、と思った。
友だちの愛称は「イタちゃん」。最後っ屁が物凄いと言われる鼬のイタです。
いささか失礼な愛称だったけれど、イタちゃんはおおらかに受け入れていたので、みんなそう呼んだ。
顔は基本的にはちっとも変わっていない。まさかここで会うとは思わなかった、懐かしい懐かしいひとだった。
大船の観音さまは美容整形工事の結果、見違えるほど美しく変身した。
写真はNOBさまのブログから拝借しております。
この記事、題を変えて断続的に続きます。
151117
同期会の記念写真が届いた。
みんな赤ら顔をつやつやと光らせ、ご機嫌である。薬を常用し、ほぼ半数が癌を患ったか闘病中とは見えない元気さである。
記念写真はプロ並みの腕と機材を持つ同期生が、幹事君の依頼で撮ったのだから、写りがいいのは当り前田のクラッカー。
森生はこういう会には、カメラを持って行かないことにしている。
何年か前、別の宴会でパチパチ撮り、パソコンで一人ずつ切り分け、拡大印刷したのを差し上げたが、喜ばれなかったからだ。
それは「遺影にどうぞ」なんていう余計な一言を付け加えたこともあるが、改めて自らの衰えを自覚させる記念写真になっていたからである。
一人一人が小さく写る集合写真はいいが、一人ずつにするとシワやシミやイボのほか、頬のタルミが酷く目立つ。
いま、自撮り棒とかいうものが流行っているそうだが、どうせ若い人しか使っていないだろうな。
151113
最近、会合が続く。昨日は定年少し前まで勤めていた会社の同期会だった。
同期会は、毎年11月、同じ曜日の同じロシア料理店で開催するのが決まりである。
一人は重大な病気を抱え乍ら、もう一人は前立腺を全摘出したという大小二人の同期君が、今年の幹事役を務めた。
会は、直前に数人が敢行した別の同期君の故郷訪問一泊旅行の話題で盛り上がった。
同期君の幼馴染である「寒天パパ」に会えたことに、出かけたみんなはいたく感動したようだ。頂いた著書を持って来たひともいた。
森生はお叱呼が心配で不参加だったが、一行の運転手は軽い脳梗塞を患い一時元気がなかった同期君だった。
運転手の特権を使い1時間毎の音入れ休憩をしたので、心配無用だった由。それを聞いて、森生はちょっと後悔しましたね。
毎年会場にするこの店の料理は、ロシア料理にも拘わらず、日本人の舌に合わせたのか、頗る美味であり、部屋の狭さが心地いい。
・会は28回目のはずだが、今回から回数は数えず「15年度の」ということにしよう。
・余った会費は次回に繰り越さず、その都度精算し、出席者に払い戻そう。
・同期入社は40数人いたが、連絡が付かない人、毎回出欠の返事を寄越さない人が約半数いる。これらの人は退会としよう。
・1割が亡くなったが、この数年は訃報を聞かない。この先当分の間は、お互い憎まれないで生きていようね。
・次回の幹事は椎間板損傷君と例の軽度脳梗塞回復君を指名する。
などを決めた。なんだか急に優しくなったような気がする。
毎回、つくずく感心することは、ここに来る同期生の一病息災ぶりである。およそ半数が癌を克服したか克服中である。
朝、ラジオ体操で会う団地の人々と、年齢はおつかつのはずだが、たまに会うということを差し引いても、遥かに好奇心が強く精力的だ。
早口で大声。出される料理は残さずペロリだ。アルコールには大分弱くなったようだけどね。
同期会は、13年度から時間帯を変え、晩餐会を昼食会にした。
足元を慮っての変更だったが、会の終了後、生憎の氷雨だったが、帰宅ラッシュまでにもう一遊びする時間が生まれた。
寒天パパの同級生の提案で、いま大評判の「永青文庫」へ浮世絵を鑑賞に出かけることにした。
どんな浮世絵ですか?って。 ほら、あのウタマロで有名な春画ですよ「春画」。
あとで股関節を脱臼するなんてことは、流石に無いだろうね。
永青文庫の春画展はこちらをどうぞ。林住記は記事にしませんからね。
151111
秋川の河川段丘にある先輩別邸で、恒例の紅葉狩りの宴は、本降りの雨の中で決行した。
朝からの雨のためか、所在ない高貴高嶺前後のじじばばばばっかりが、遠い街から三々五々と集まって来た。
まだ使える厨房を仕切ったのは、数年前、こっち側に足を踏み入れたおじじ。
40年前、同じ職場になって数か月はいがみ合っていたが、その後すっかり仲良しになっている。
ご自慢の牛肉ピーマン炒め、茸スープ、塩焼きそばは旨かったよ。
外国暮らしが長かったおじじが持ち込んだ、白ワインとチーズがトレビアン。
貫録おばばが持参した完全手作り栗羊羹は、甘さ控えめで美味しゅうございましたよ。
こんなに飲みかつ食続けて、イチョウは大丈夫だろうか。まぁいいや、今日さえよけりゃぁね、とまた......。
話題はとりとめないことばかり。だが、今とこれからの話題が専らで、過去の話が出なかったのが好ましい。
イマの話題は朝ドラ「あさが来た」。これ好評頻りで、朝から元気が貰える、と。
11時に始まった宴は延々。そして3時前にお開き。
雨が止んだので、軒先に張り出した大きなブルーシートをみんなで取り外した。
梅雨前の若鮎の会では、どういう縁で参加したのか、黒タイツ姿のバレリーナが颯爽と屋根に上がり、シートを外した。
今回は参加者で一番若いと自称する白い顎鬚じぃさんが、おっかなびっくり屋根に上った。
毎回「これが最後の参加」と繰り返すおじじが「最後のキッスを」おばばにお願いし、おばばは「わたしでいいの?」とあっさり応じ、やんやの拍手喝采。
どさくさまぎれに巧いことやったね。
今を時めく人から見れば、この宴は単なる枯葉の寄せ集めかもしれない。
でもね、われわれ枯れ葉としては濡れてしっとり、近頃滅多にない楽しい一日だった。
夕飯は残り物の栗羊羹と柿少々。胃腸は大丈夫だったようだ。
151109
このところの寒さのためか、ラジオ体操の参加者がめっきり減ってきた。
夏休みの頃の4分の1くらいだろうか。
実は森生も毎朝、寝床で大いに迷っている。今日は行くべきか行かざるべきか、と。
国営放送に出演している気象予報士クンの話を暖かい布団の中で聞いてると、視聴者のやる気を奪うのか、と公憤を感じますな。
この秋一番の寒さとか、今朝は部厚いコートが必要だとか、風が冷たいだとか、余計なことは言わないでもらいたい。
データだけ指し示せば、賢明な視聴者はそれぞれ自分なりに判断するのである。
で、今朝もやっぱり出かけようと、布団から出たのは6時26分30秒だった。
これは真夏より30分は遅く、1週間前より26分遅い起床である。
それでも冷たい水で洗顔し、髭を剃り、大童で身繕いし、下り坂を急ぎ、開始10分前の6時50分には会場に着いた。
そして常連のじじばばと、他愛はないかもしれないが、切実な噂話をした。
この季節、朝の寝床は極楽である。残り時間はあまりない。
あと10分節約し極楽に止まるには、朝の行動をどう合理化し、時間割にしたらいいだろうか、と考えた。
・朝、いちいち着替えなくて済むように、ジャージーのまま就寝する。
・1階に下りる階段を1段おきに跳び降りる。
・朝の洗顔とうがいは省略し、髭剃りは2日に1回、とする。
・紐を結ぶ必要がないズック靴にする。ワークマンの店頭で「建さん」というブランドのズック靴を売ってたはずだ。
・玄関に鍵を掛けずに家を出る。早朝から働く真面目な空き巣はいないだろう。
・道路から外れ、公園を斜めに横切る。
・開始時間をあと10分遅らせてもらう。それ以上遅らせると、朝ドラ「あさが来た」が見られなくなるので困る。
とまぁ、合理化策はいくつかある。
ほかにも体操開始前に盛り上がる、じじばばたちとの交歓と、情報交換の10分間は、どうしようか.......。
うーむ。
151105
早起きして、湘南ライナーに飛び乗り、故郷の街へ行きましてね、実に60年ぶりに、小学校時代の同級生たちと再会しました。
互いに貧しく、痩せこけて小さかった女の子たちは、今や押しも押されぬ、ある種、臈たけたおばばさまになっていた。
旧姓を名乗られても(そういえばそういう子がいたっけ、今日の姿形からは到底思い出せないなぁ)だった。
そもそもあの頃は、今とは異なり、男の子と女の子の間には鉄柵があり、気になってはいても、ゼッタイに近付かなかったものだ。
男の子たちは相当擦り減ったみたいだった。特に頭の摩耗ぶりが惨めだった。
森生は「へーっ! 随分丈夫になったみたいだね」と言われたけれど、宴会中の3時間、背中を伸ばし気張っていただけさ。
参加できただけでも、恵まれているのかもしれないね。
桃組50人中、連絡が取れた同級生は20人。出て来た同級生はおばばが5人とおじじが5人。
おばばのうち3人が連れ合いに先立たれ、独り住まいだそうだ。
夜遅く、家に帰って来た。逢えてよかったような、逢わなきゃよかったような........。ふぅ、草臥れた。
来月末、桜・梅・桃・椿・桐の5組が集まり、合同同窓会がある。最後の同窓会になるかもしれないので、また行くつもりだ。
151027
毎朝食後服用する薬が消えていた。
昨夜、間違いなく準備しておいた証拠があるのに、今朝飲もうとしたら小箱は空っぽ。
直近の過去をどんどん忘れるので、多分、さっき飲んだことを忘れたのだろう。
そういうわけで、終活は早めに始めなくては、と定年退職以来開けたことのない戸棚の整理に取り掛かった。そうすると、
あれま! 未使用のスケッチブックが出て来たぞ。少し黄ばんでいるけれど、古色が付いて侘び錆びがある。
ものは考えようですな。
いくら苦労した記事でも1日限りのイノチで、紙屑のように忘れ去られる毎日。侘び錆びを通り越して、空しいですなぁ...........。
それに、同じような毎日を繰り返してると、正直、書くことがないんです。そこで、
そうだ! 昔、したことがある水彩画をまた描いてみよう。きょうから林住記のイメチェンだぁ。
と張り切ったけれど、絵の具も絵筆もパレットも、どこかに隠れていて、出てきてくれないのね。
秋の日は釣瓶落としで間もなく日が暮れる。人生ここまで押し詰まって、新たに道具を買い入れることはあるまい。
それに折角水彩画を描いたって、遺品を整理するヒトにとっては紙屑同然だわ。
絵は止めて、スケッチブックそのまま写真にしました、えへへ。
151026
秋が深まり、日光・那須・赤城・草津などから、全山紅葉の便りが頻りである。
でも、森生は行かないね。
10年前だったら軽自動車を飛ばして、近場の国営森林公園の紅葉見本園くらいなら出かけたものだ。
しかし最近は目が霞み視野が欠けてきたので、隣の秩父でさえ億劫だよ。
若いじじぃ友だちは腰痛で、玄関まで送迎してくれる小旅行に誘ってくれなくなった。
自治会が主催する昇仙峡バス旅は、会長が直々に声をかけてくれたけど、団体旅行は音入れが心配でねぇ。
しかし近場も近場、身の回りでも紅葉は始まっている。例えば、ほらこのとおり。
柿の葉1枚にも錦綾なす秋がある、のであります。
これって、負け惜しみでしょうか。
151021
真夏は5時前には目が覚め、6時に布団を出ていたけれど、最近は6時に目覚まし時計の音で目が覚め、6時5分に布団を出ている。
本当は暖かい布団の中で「このまま死んでもいい」とさえ思うが、ラジオ体操の会場に行かなくてはならないので、辛いけれど布団から這い出すのだ。
毎朝の血圧測定では、朝晩の気温の低下とは反比例し、上も下も鰻上りである。
今朝はとうとう183・94という沸騰ぶりだった。
昨日も同じような数値だったので、ラジオ体操から帰ってきて測ったら150・80台に下がっていた。
健康のためにラジオ体操に参加していたはずだが、どうもラジオ体操のための早起きは血圧には良くないようだ。
昨年は、年末休止になった12月20日まで、寒さに耐えて体操に参加していた。
そう言えば森生と同年代のじじばばの姿が消え、昨日今日は若いじじばばばかりの今日この頃である。
今年はもう無理をせず、そろそろ冬眠に入る時期かもしれない。
カラダが芯から衰えてきたのか、歳を取るたびに暑さ寒さが堪えるようになった。血管はますます細くなり、脆くなっているのだろう。
まさに、黄昏時は思案時である。