林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

スケッチブック

2015-10-26 | 林住期

毎朝食後服用する薬が消えていた。
昨夜、間違いなく準備しておいた証拠があるのに、今朝飲もうとしたら小箱は空っぽ。
直近の過去をどんどん忘れるので、多分、さっき
飲んだことを忘れたのだろう。

そういうわけで、終活は早めに始めなくては、と定年退職以来開けたことのない戸棚の整理に取り掛かった。そうすると、

   あれま! 未使用のスケッチブックが出て来たぞ。少し黄ばんでいるけれど、古色が付いて侘び錆びがある。

ものは考えようですな。
いくら苦労した記事でも1日限りのイノチで、紙屑のように忘れ去られる毎日。侘び錆びを通り越して、空しいですなぁ...........。

それに、同じような毎日を繰り返してると、正直、書くことがないんです。そこで、

   そうだ! 昔、したことがある水彩画をまた描いてみよう。きょうから林住記のイメチェンだぁ。

と張り切ったけれど、絵の具も絵筆もパレットも、どこかに隠れていて、出てきてくれないのね。
秋の日は釣瓶落としで間もなく日が暮れる。人生ここまで押し詰まって、新たに道具を買い入れることはあるまい。

それに折角水彩画を描いたって、遺品を整理するヒトにとっては紙屑同然だわ。

絵は止めて、スケッチブックそのまま写真にしました、えへへ。

151026



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