飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

読解力と作文

2010年02月11日 18時42分59秒 | 国語科
作文を書く力と読解力の関係を考えてみる。
作文を書く力がつけば読解力がつくという考えも間違いではないと思う。
しかし、あえてここでは読解力が作文を書く力に結びついていくと立場で考えてみたい。

読解の最終的な目的は何か、それは、様々な考え方があるが主題に結びつく形になると考える。
さまざまな読みの視点は、主題は何かという流れになっていると思う。
すなわち読解の中心は作者のテーマを読み取ることになる。
ただし、入試問題ではある一定の妥当な主題を読み取る必要があるが、通常の授業では自分なりの主題でもいっこうにかまわない。
なぜなら、作品は作者の手を離れた瞬間に読者の手に解釈がゆだねられるからである。

筆者は、主題を間接的にまた象徴的に述べる。
主題をそのままずばりと言ってしまうと作品の奥行きがなくなるからである。
そのために、比喩を使ったり、具体例を使ったり、登場人物に語らせたりする。
逆にいえば婉曲に語っている手法を解読すれば主題にたどりつくとも言える。

では、その手法を作文に活かす。
まず具体的にテーマを設定する。
次に、そのテーマをわかってもらうための材料を用意する。
これが、主題が主想と主材によって支えられている所以でもある。

もう少し具体的に言うと、こういうことがあった、そのときこう感じた、もっとこうだったらいいのに・こうあるべきだと論を続ける。

こんなふうに読解力と作文力をリンクさせることも必要だろう。

saitani


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