飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

4月の生徒指導

2024年03月24日 09時32分21秒 | 学級経営
1 先手の指導

人権やいじめ、命に関することなどの許さないことを年度はじめに話す。
また、人権を傷つけられたり虐められたりする子を全力で守ることを伝える。
人権やいじめに関わることは教師の毅然たる方針を示す。

2 なぜを考えさせる

「掃除に時間にサボることがなぜいけないのか」「休み時間にふざけ合うことがなぜいけないのか」を考えさせる。
教室の中でふざけて椅子引をする子がいる。
これは重大な怪我につながる。
実際の事例を踏まえて、具体的エピソードで語る。
あと何気なくやっている鉛筆を持って走ったり、歩いたりする行為も同様に重大な事故の要因となることも話す。

「たるの中のワイン」
ある村で、村人のために一生懸命働く村長を祝う宴が開かれた。
村人は事前に一人一人少しずつ出し合った酒を樽に注ぎ入れておくことにした。
しかし、当日樽から出てきた液体は水のような味だった。
実は、村人たちはそれぞれ「自分くらい水を入れてもバレないだろう」と考え、水を入れていました。
村長は、村人が貧しいことを知っていたので、水の酒を「とても素晴らしい味だ!ありがとう。」と感謝を述べました。
村人たちはここが苦しくなりました。
「自分ひとりくらいさぼっても…」という考えが広がると、学級は崩壊します。
誰かのサボる行為は、それを助ける人がいる限り目立ちませんが、サボる人が多数になると問題が一気に現れます。

3 抽象から具体へ

学級目標が決まったら、目標を達成するための取り組みを考えます。
例えば、思いやりのある学級が目標であれば、思いやりの具体的な行動を子どもたと考えます。
具体的な行動が決まったら、それを行動に移させます。
定期的に行動面へのフィードバックも行います。
抽象的なままでは、行動に移せないないので、具体まで決めるようにします。

4 情報収集

Googleフォームで学期に一回以上はアンケートを行います。
できれば毎月行う。
「よく遊ぶ友達」「遊ぶ内容」「困ったこと」などこどもの実態を把握します。
保護者向けにアンケートを取り気になることを尋ねるのもおすすめです。
学校にフィードバックをする機会を設けることで、問題解決を早めることができます。

5 先手の語り

スマートフォンのトラブルや悪口の伝言、じゃれ合いからのケンカ、負け惜しみからのトラブルなど小学校現場でよく起きる揉め事です。
先に予想できるトラブルは事前に揉めない方法を教えておくことで予防することができます。
いじめが起こってから、いじめの授業をしても遅い。
言葉遣いが悪くなってから、指導しても遅い。

6 肯定的なラベリング

「あなたは思いやりがあるね。」「あなたは自分で考えて行動できるね。」「あなたはリーダーシップがあるね。」など子供に肯定的な言葉を伝えることで、子供は期待に応えようとします。
逆に「あなたはトラブルばかり起こすね」のようなマイナスなラベリングをすると、問題行動が増えていきます。

7 指導にもユーモア

「聞こえるように返事をしなさい」と指導する場面も必要がですが、時にはユーモアを交えます。
「元気に返事をする練習をします。いいですか。」
「はいっ」
「元気ですか?」
「はいっ」
「朝ごはん食べた人?」
「はいっ」
「休みの日が好きな人?」
「はいっ」
「体の中にある呼吸をするところは?」
「肺っ(笑)」

saitani

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