くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

ムサシは六尺

2009年02月08日 | 藤原竜也
遅筆堂の井上ひさし氏にならって、吉川栄治作「宮本武蔵」をたらたらと読んでいる。通勤で読もうと持ち歩いてはいるものの、バスに乗って本を開くと眠くなっちゃうんだよね。で、まだ2巻目。ムサシ観劇までに全8巻、読破できるかな…。たぶん無理だろう。

ここまで、ムサシが風呂につかる場面がたびたびでてくる。うほっ、決して身毒丸のようなシーンは期待してませんよ。で、6尺もある逞しい裸体が、湯船に体を沈めると、ほそっこい一般人3名を流すほど、湯が溢れだしただって。う~ん、今の竜也くんは、流される方になってしまいそうだなあ…。

私が宮本武蔵を始めて知ったのは、テレビ東京の12時間時代劇だった。主演は今は亡き萬屋錦之介さん。はい、獅童さんの叔父様ね。お通は竹下景子さんだった。小次郎は誰だっけ?原田大二郎さんかな。最後の方に出てきておいしいところをかっさらっていった。これ、どっぷりハマったんだよな、お昼から夜まで。ご飯も忘れるくらい見入った。錦之介さんの武蔵がすごかった。心眼を開き五輪書を書くまでの修行とか葛藤とか恋とか別れとか、自分に甘えない厳しい生きざまに知らないうちに涙してた記憶がある。それに、二刀流の殺陣がかっこいいんだ。歌舞伎役者は下半身がどっしりしていてぶれないからね。まさに本当の剣豪に見えた。自分の中ではあれに勝る武蔵はいない。

だから、竜也くんのムサシはまた別物として観てみたい。だって、映像じゃなくて舞台だからね。きっと若々しい現代の新しいムサシが登場するに違いないと確信している。噂によるとまだ台本が全部、あがってないそうだ。妥協しないんだね、井上さん。役者はもちろんのこと、ぎりぎりで仕上げていかなくちゃいけない蜷川さんはじめスタッフの方が今回は大変そうだね。だって蜷川さんも妥協しないだろうから。凄まじい“ジジイバトル”だなあ。今からスリル満点なムサシの命運はいかに!とりあえず、キャストだけでもこうご期待って感じかな。

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