くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

ワールドカップ

2006年06月24日 | 日常あれこれ
ME AND MY GIRLを観にいった帰り、バス停でバスを待っていたら、ほろ酔い機嫌のおっさんから「今日は、世紀の一戦だからね」って話しかけられた。「そうですね…」って相槌を打ったら、それから延々、バスがくるまでそのおっさんは語りだした。

「今日は、絶対、勝てるってオレは信じてるんだ」
「これから、家へ帰って、夕飯たべて、風呂に入って…寝るだろ。そして4時に起きるんだよ」
「絶対、ライブで見なきゃいけないんだよ」
「で、眠くても仕事には行かなくちゃいけない…」
おいおい、支離滅裂だよ、おっさん。
「日本、勝てますかね。なんか、ダメですよね」
なんて言おうもんなら「にゃっ!今日は勝つって俺は信じてるんだ」って振り出しに戻る。なんか子どもの口げんかみたいだなあ。そんだったら、飲まないで早く帰ればよかったのに~。

でも、よくよく見ると、おっさん、40代後半くらい?もしかして同世代かなあ。中間管理職世代。上から言われ、下から押され、用がなくなれば切り捨てゴメン。加えて、家庭からもお払い箱ってことも。世の中、厳しいよね、おっさん。決して、努力してないわけでも、サボってるわけでもないのにね。うちらの悩みは誰が聞いてくれるんねん?せめて、サッカーにでも望みをつなげたいわな。夢をみたいわな。

私は、家へ帰って、爆睡!朝、目覚めて、結果を知った。奇跡は起こるはずもなく目の前にあるのは現実のみ。

ハングリー精神。みんな、どこかへ置いてきてしまった。ピンチに立たされると、脆く崩れ去る。やっぱ、何かが足りない。私も含めて・・・。現代日本をある意味象徴するワールドカップだったなあ。

ME AND MY GIRL

2006年06月24日 | 観劇
何年か前に唐沢寿明さんと木村佳乃ちゃん主演のものを観にいったことがある。この二人に関しては「唐沢くん、顔、小さいなあ、舞台栄えしないあ」「佳乃ちゃん、顔、大きいなあ、歌はいまいちだなあ…」という、と~っても失礼な印象しか残らなかった。印象に残っていたのは、召使達の“台所コーラス”と涼風真世さん。やっぱ、宝塚出身は上手いって!その後、蜷川さんの「将門」で佳乃ちゃんを、「天保」で唐沢くんを観たけど、こっちの方が断然、二人とも良かったし、佳乃ちゃんなんか貫禄ついたなあって思ったけど。

私は、舞台を観ていて、時々、芝居より音楽が印象に残ったりするんだよなあ。「ライフ・イン・ザ・シアター」は“友達賛歌”、さかのぼって「身毒丸」では“キリギリスの歌”と“はんこの踊り”が好き。ちょっと、変なんだよなあ…

前置きはさておいて、今回は、結構、楽しめた。井上芳雄くんと笹本玲奈ちゃんコンビがとてもフレッシュな感じ。特に、笹本玲奈ちゃんに感動。歌が上手いしお芝居もしっかりしてる。彼女、ピーターパンでデビューして以来、地道に舞台出演を重ねている。ミュージカルが主だけど、オーディションを受けたりと努力もしているみたい。弱冠21歳にしてこの存在感。ホリプロさん、しっかり舞台女優さんも育てているじゃないの。対する、井上くんも久々の座長公演に大ハッスル!作品としては得意な歌よりも芝居の方がウェートが高い。育ちの良さを隠して、懸命にワルぶっている。今までとは違った、はじけたキャラが新鮮だった。

カテコも大盛り上がり!最後は、ご丁寧にも歌詞が出てきて、テーマソングのランベスウォークをみんなで大合唱!芳雄くんが玲奈ちゃんをお姫様だっこしてぐるぐる~。これだから帝劇さん、好きよ~。

単純に笑えるし、感動できるし、お子様にお奨めで~す。