くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

タイタスじいさん

2006年05月14日 | 観劇
遅ればせながら、さい芸で買ってきたタイタスアン・ドロニカスの原作(松岡和子訳)を読んでみた。“読んでから、観るか、観るから読むか”という映画のキャッチコピーが昔あったけど、観てから読んだから、とっても面白かった。読み進むうちに舞台の場面場面が蘇ってくる。シェイクスピアの台詞は普遍だから、それをどのような場面にしていくかは演出家次第。同じ言葉でもいろいろな解釈ができる。台詞に命を吹き込んで、生き生きとした人物像を作りだしてしまう蜷川さんの才能ってすごいんだなあって感動した。

タイタスはシェイクスピアの初期の作品だそうだ。訳者の松岡さん曰く、この作品はラヴェル作曲の『ボレロ』のようだって。静かに始まって♪ジャンジャヤカチャジャンジャンジャン♪って盛り上がって終わるこの曲、なるほど~、殺人度がクレッシェンドしていって最後にマックスの凄惨さで幕を閉じるのと重なるのだ。また、この劇はローマVSゴート、父権VS母権、本音VS建前等の二項対立があり、その象徴の止揚のように白人タモーラと黒人エアロンの赤ちゃんが生き延びる…。

蜷川さんは少年ルシアーノに赤ちゃんを抱かせて嘆きとも怒りともつかない叫び声をあげさせて幕としていた。一族の殺戮を目の当たりに見てしまったルシアーノは長じてどうなっていくのかなあ。やっぱり、復讐をしようとするのかなあ。(ちなみにルシアーノ少年役の子は古畑で竜也くんの子ども時代をやってた子。どことなく竜也くんに似ていた。)

今なお、似たような事件は起きている。タイタスは今日性を掘り出せる驚くべき劇なんだって。深いなあ…。巷ではダヴィンチコードが話題だけど、シェイクスピアもなんか未来を予見する力を持っていたんじゃないかなあって思う。どことなくミステリアス。イギリスという霧深い土壌だし。果たして、シェイクスピア自身の人生はどんなだったんだろう。機会があったら調べてみたくなった。

竜也くんの次回作、オレステス。今のところ2公演ゲットできた。シェイクスピアはギリシャ神話やギリシャ悲劇を参考にしてたってことはタイタスを読んでよ~くわかった。シェイクスピアの源流につながるギリシャ悲劇を竜也くんがやることは必然的な気がするよ。竜也くんの才能を磨けるのは蜷川さんの特権だね。なんか今の時代には珍しいくらいの師弟関係だ。ライフを経て竜也くんが蜷川演出をどう消化していくのか楽しみはつきない。

燃えろ!体脂肪!

2006年05月14日 | スポーツクラブ
昨日の夕食はステーキ!我が家では、数年ぶり。父が糖尿病になってしまってからは粗食続きだったもの。たまには、ごちそうも食べないと。いくら病気だからって摂生ばかりしていても逆にストレスが溜まる。本人も回りも。ステーキにしたのは母。母の日だから、自分からお祝いしようとしたのかも。病人を抱えて、時々、愚痴っているから。

いつも御用達のお肉屋さんにわざわざ買出しに行ってきたみたいで、大きなお肉がド~ンと出てきた。付け合せにフライドポテトとサラダ。ステーキは私も久々だったからガツガツ食べちゃったよ。上手かった~。幸せ~

母に早速、シェルのネックレスをプレゼント。「もう何にもいらないのに」って言ってたけど、「もらえば嬉しいでしょ、素直になんなよ」って言ったら「そうよねえ、嬉しいわねえ」だって。家の家族はいささかヘンクツなんだよな。今朝、明るいところでしみじみ見たらしく、「ステキなネックレスねえ、ありがとう」って気に入っれくれたみたいだった。

さあ、食べちゃったからにはエアロです!このところ日曜日は観劇三昧でサボってたからなあ。意気込んで、アスリートのイントラさんの上級エアロに参加。楽しかった~♪60分クラスなのに70分あったよ。40分はハイインパクトで走ってくれた。汗びっしょりで快感~。ステーキ、消費できたかなあ。その後、ヒーリングのクラスに出て帰宅、お部屋のお掃除をして、カロリー消費プラスマイナス0になったと判断し、ビール2本、飲んじゃった~ またまたプラスになったなこりゃあ。でも、食べたら、動く、動いたら食べるってことで、人生楽しんでいくつもり。また明日からがんばるもん