くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

ライフ・イン・ザ・シアター初日

2006年03月31日 | 観劇
年度末は忙しい…。いろいろ突発的な仕事も入るかもしれないと、初日の平日チケットを取らないようにしていたが、運良く、早番に当たった!ついでにファンクラブでキャンセルチケットも取れちゃった。わ~い!終わらない仕事を潔く切り上げて、北千住へ…。快速急行に乗れたから余裕で早く着いちゃった。丸井の中の喫茶店で軽く食事をしてから店内一周。会場時間になったのでエレベーターで上階の劇場へ…。

劇場前はマダム、コダマム、マドモアゼルが大集合!藤原ファン、市村ファンが入り乱れてるけど、落ち着いた感じの客層だ。

本日は4列目の右ブロック。キャンセルチケットにしては良い席で嬉しい!いよいよ開幕。2人芝居だから当然、竜也くんでずっぱり~。結構、近くで見ちゃったよ。かっこいい~ また男らしくなった感じ~

オムニバス形式で淡々と進んでいく全26場面。ちょっと場面転換がめまぐるしいかなあって思うところもある中、劇場の楽屋裏で、メイク道具、衣装、客の反応、共演者の演技等について語り合う2人の会話から俳優の日常が浮き彫りになる。台詞を忘れたり、タイミングをのがしたり、ズボンのチャックが壊れたり、怪我をしたり。そんな中で、ぐんぐんと伸びていく若手と落ちぶれていくベテラン…。

そのベテラン俳優役の市村さんが良いのですよ。台詞ひとつひとつにこめられた、哀切さとか嫉妬とか意地とか、役者賛歌とかにぐっときちゃった。私も年なんだなあ。断然、ロバートに共感しちゃった。竜也くん演じるジョンはそういうベテランの哀しさなんかわからない。こいつ、何を愚痴愚痴言ってんだよって冷ややかに見ているし、結構生意気なやつ!ある意味、まさに今の竜也くんのように輝いているジョンがいるから、余計ロバートの悲哀さが引き立つんだよね。

この芝居を選んだのは市村さんらしいよね。なるほど~。竜也クンの使いどころを心得てる。かっこいい竜也くんに比べて、みじめなおじさん役なんだけど、ちゃんと市村正親が主張できてるもの。さすがだ~。

竜也クンのこんなにも抑えた普通っぽい芝居って舞台では初めてなんじゃないかな。中に「総司」あり、「音弥」あり、「俊徳」ありと工夫してがんばってる。衣装コスプレも最高!そして、何よりも、この2人、息があってる。芝居の愛称ってやってみないとわからないなんて記事を読んだけど、バッチリで良かったね。これから、2ヶ月かけてどんな芝居に進化していくのか楽しみだ。

地味だけど、こういうのも結構いいなあと思わせる舞台でした。