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2017年02月07日 23時44分24秒 | すきな小説
『終わりのクロニクル 第5巻(上・下)』(2005年6月~7月刊)

 『終わりのクロニクル(おわりのクロニクル)』は、川上稔のライトノベル。イラストはさとやす。電撃文庫(メディアワークス)より2003年6月~2005年12月に刊行された。単行本全14巻。
 川上稔による架空の世界観「都市世界」における「AHEAD」時代を取り扱った作品。総じてページ数が多く、最終巻は1000ページを超えて当時の電撃文庫における最厚記録を樹立した。


あらすじ
 5th-G との戦闘から1ヶ月。UCATには9個の概念核が揃い、いよいよ回収は7th-G を残すのみとなった。だが、その7th-G との全竜交渉を前に、佐山御言と新庄運切は自らの過去を追うことを決める。そして、佐山は奥多摩の山奥へ、新庄は堺へと向かった。一方、UCATに全ての概念核が揃う機会をうかがっていた「軍」は、総攻撃の準備を整え、ついに行動に移そうとしていた。
 果たして佐山と新庄は、どのような過去を見つけ出すのか。そして、新たな危機を迎えた全竜交渉の行方は……


7th-G
主要概念 …… 不明(肉体改造に長けている)
対応神話 …… 中国神話(神仙譚)
対応地域 …… 中国 / 東北

7th-G の世界観
 起伏に富んだ8つの円盤状の大地が連なる階層構造で、最上階にあたる9つ目の大地には巨大な山と川が流れていた。人間の身で文化・文明を極めることに執心し、人類はほぼ全てが仙人・仙神と呼ばれる技術者で、人間が生きるために最高の環境が築かれていた。延命や不老といった人体改造系の技術に特化し、施術し続けた末に人類の行き着く最高潮に達したとされる。天体・政治体系は不明。

7th-G の概念戦争
 「門」を閉ざして異G との交流を一切断っていたが、一度だけ日本UCAT を侵攻して壊滅させかけた。しかし趙・晴と共感して侵攻を中止し、7th-Gに招いて全技術を託す後継者とした。後に7th-G の全人類は四竜兄弟として概念核と合一、Low-Gが概念核を譲るに足る「芳醇な世界」であるのかを見定めるために渡り、7th-Gは滅びた。


9th-G
主要概念 …… 光と闇、熱と停止
対応神話 …… ゾロアスター教神話
対応地域 …… 中東 / 紀伊半島

9th-G の世界観
 光熱と闇が切り替わる空間に球状の大地が浮かぶ構造で、天体は無く、空そのものが太陽と闇夜を担った。昼夜は温度差が激しく水源も少ない厳しい環境だったが、人類は水源を中心にして都市を作り、幾度かの抗争を経て王家を定めた。人類は総じて中東系人種で、王家と将軍家による政治と軍事の分担が行われていた。両家は反発したが概念戦争時代の王サルバによって平定され、開発途上で放棄されていたザッハークを使役して土地を開発しようとしていた。

9th-G の概念戦争
 純戦闘志向ギアとして3rd-G、5th-G、10th-G の崩壊を引き起こしたものの、王サルバは9th-G 内に他ギア人類難民を受け入れる計画を練っていた。しかし、和平政策を嫌った重臣団はサルバを暗殺し、10th-Gから奪ったトールハンマーとサハルナズによってザッハークを戦闘用として起動、全てを諦めたハジに軍と恭順した3rd-G を率いさせて勝利しようとした。しかし調査に来ていたアブラム=メサムがビルマーヤでハジに重傷を負わせ、ザッハークをサハルナズごと破壊した。概念核はビルマーヤに統一されて持ち出されたため、9th-G は滅んだとされる。


作中の専門用語
7th-G 製の概念兵器
四竜兄弟(よんりゅうきょうだい)
 7th-G の概念核を有する4人の人造人間。Low-Gが7th-G概念核を託すに相応しいかを見定めるべく、7th-G人類全てを概念核に合一、四分割して造られた。全力を出し切った末に破壊されることが目的。総じて並みならぬ身体能力を持ち、固定概念も相まって高い戦闘力を持つ。退屈すると老化するように設定されており、老衰死すると概念核ごと消滅する。

大聖(たいせい)
 四吉の専用武装。「生殖攻殻」と呼ばれる巨大な両腕型生体兵器。四吉の意思で動き、巨大化と空間破裂の能力であらゆる距離での戦闘が可能。普段は四吉が持つ概念空間に収納されているが、小出力なら概念空間から出さなくても空間破砕を発動できる。

9th-G 製の概念兵器
ビルマーヤ
 「聖槍」と呼ばれた9th-G 王家の秘宝。概念核の半分を内蔵し、アブラム=メサムがザッハークを破壊して残り半分を吸収したことにより完全な概念核兵器「B-Sp(ベスプ)」となった。



 手の平大の猪に似た姿をしている7th-G の獣。7th-Gが滅びたことで絶滅の危機に瀕しているが、Low-Gの中でも普通に行動することができる。1頭が全竜交渉を進める助力として佐山御言に与えられた。条件が満たされると過去を夢として周囲の人間に見せる能力を持っている。

固定概念
 7th-Gが開発した技術で、生体に付与された概念。賢石とは異なり、概念空間を展開することができる。

後継者
 7th-Gが持っていた2つの目的のうち、「自分たちの技術を誰かに受け継がせる」目的を果たすために選ばれた人間のことで、該当者は趙晴。

9th-G 王家
 かつて9th-G を将軍家と二分して統治していた一族。多くの政治家や家臣を持ち、政治関係の統治を担当する。王サルバはこちら側の出身だが、史上初の王家と将軍家を統一した人物である。

9th-G 将軍家
 かつて9th-G を王家と二分して統治していた一族。屈強な武人が集い、軍事関係の統治を担当する。ハジはこちら側の出身で、将軍家の最上位に立つ大将軍を担っていた。


主な登場キャラクター
佐山・御言
新庄・運切
出雲・覚
風見・千里
大城・一夫
大城・至
Sf(エスエフ)
リール=大樹
シビュレ
田宮・遼子
田宮・孝司
飛場・竜徹
ディアナ=ゾーンブルク
月読・史弦
ハジ
戸田・命刻
田宮・詩乃
長田・竜美
飛場・竜司
ダン=原川
ヒオ=サンダーソン

趙・晴(ちょう・せい)
 日本UCAT 医療班長。7th-G担当の八大竜王で技術の後継者。少女のような外見は延命技術と不老技術によるものであり、実際はかなりの高齢者。しかし7th-G との概念戦争時に時間も歪んだ空間に長期滞在したことで、肉体は技術も追い付かないほど老朽化している。

一光(いっこう)
 四竜兄弟の長男。固定概念は「力は無限となる」。概念兵器は2振りの鋼鉄製の青龍刀「無列」。装甲服を着ているのが特徴。武具の使用技術に特化した肉体を持ち、固有概念と相性の良い無列を使う。本体の玉の色はブルー。

二順(にじゅん)
 四竜兄弟の次男。固有概念は「真実のみとなる」。白衣を着ているのが特徴。身体能力に特化した肉体を持ち、更に肉体強化系の概念符を用いる。本体の玉の色はレッド。

三明(みつあき)
 四竜兄弟の三男。固有概念は「解り合えるものはない」。チャイナ服を着ているのが特徴。単純な戦闘力では四竜兄弟中最弱ではあるが後方支援に特化している。概念兵器「天地戯画・一丸」を使用する。本体の玉の色はブラック。

四吉(よんきち)
 四竜兄弟の四男。固有概念は「世界は一瞬で真逆となる」。四竜兄弟最強の戦闘力を誇るが最も頭が悪い。固有武装として概念兵器「大聖」を持つ。個性を出すために常にエキセントリックな言動をとり、髪を黒く染めている。本体の玉の色はホワイト。

出雲・烈(いずも・れつ)
 出雲・覚の父。元日本UCAT 局長で、現 IAI社長兼日本UCAT 全副部長。息子の覚と同じく Low-G人類と10th-G 神族のハーフ。覚を上回るエロさとアバウトさを見せる破天荒な性格の持ち主。

ヨルス
 「軍」に協力する10th-G の神族。通称「期待外れのヨルス」。出雲・覚の母方の祖母。
 延命処置を受けている巨躯の老女。覚の父方の祖母の友人でもあり、友人と娘(覚の母)といった大事な関係者が揃って自分を捨てて Low-Gに加担した頃から、他人に期待することをやめた。それゆえに覚を「期待外れの塊」として厭い、10th-G の居留地に住んでいた頃も一度として会わなかった。「相手の期待を絶対に外す」概念を使う。

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