長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

プリキュア meets ミシマ  映画『ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー……ですか!?』

2014年07月09日 23時15分08秒 | アニメらへん
映画『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー……ですか!?』(2010年10月公開 東映 70分)

 TV シリーズ『ハートキャッチプリキュア!』(2010年)の単独映画作品である。監督にはプリキュアシリーズでは初監督となる松本理恵を起用し、女性監督としてもシリーズ初の起用となった。
 音楽は TVシリーズと同様に高梨康治が担当し、物語の舞台となるフランスの首都パリを意識してアコーディオンを用いた BGMが独自に作曲されている。
 全国163スクリーンでの公開ながら、劇場公開初日2日間で興行収入2億300万円、動員は18万人を記録。公開6週目の時点で興収が8億5千万円を突破し、最終的には9億3千万円を記録した。
 映画版プリキュアシリーズの名物である劇場特典ミラクルライトは、点灯させると花柄の映像が浮かびあがる「ミラクルフラワーライト」が配布された。プロローグでの妖精たちによる「『ミラクルライト』の使用説明」は、本作では行われていない。
 2011年11月、世界各国の子ども向け映像コンテンツを取り上げるアメリカの業界誌『 Kidscreen 』が主催する「2012 Kidscreen Awards 」のキッズ向け TV映画部門の最終候補に選ばれた。東映アニメーション制作の作品が同賞にノミネートされたのは同社作品史上初である。


あらすじ
 えりかの母・来海さくらがファッションショーを行うためパリに向かうことになり、オープン記念のショーではつぼみたちが特別ファッションモデルとして参加することに。しかし、そのパリでは伝説上の怪物である「ルー・ガルー(狼男)」が出没するという噂がささやかれていた。
 そんな中、コウモリ型の新種スナッキーに追われる謎の少年オリヴィエを助けたつぼみたち。彼を追っているのは、かつて封印されたと言われていた砂漠の使徒・サラマンダー男爵。彼は不思議な力を持つオリヴィエを利用して世界を破壊しようと企んでいた。


おもな登場人物
花咲 つぼみ / キュアブロッサム …… 水樹 奈々
 花を探してパリの街を散策している途中で銀髪の少年・オリヴィエと出会う。出会った経緯から一番オリヴィエを気にかけるようになる。プリキュアシリーズとしては初めて、プリキュアに変身した姿で髪を下ろすシーンが登場した。

来海 えりか / キュアマリン …… 水沢 史絵
 母のファッションショーの衣装作りをしている。オリヴィエに自分の過去のコンプレックスを語る。

明堂院 いつき / キュアサンシャイン …… 桑島 法子
 つぼみたちと一緒にパリへやってきた。えりかの代わりに買い物にいった際、オリヴィエに自分のことを語る。

月影 ゆり / キュアムーンライト …… 久川 綾
 パリへやって来たついでに、かつてフランスで行方不明となった父親を探そうとする。その後、オリヴィエとの散歩中にサラマンダー男爵に遭遇し、彼の過去やオリヴィエとの関係を知るが、彼を父と慕うオリヴィエの気持ちを意に介さない男爵に怒りを露わにする。

来海 さくら …… 氷青
来海 流之助 …… 遠近 孝一
来海 ももか …… 伊藤 静
 フェアリードロップのパリ出店にともない、パリへやって来る。

シプレ …… 川田 妙子
コフレ …… くまい もとこ
ポプリ …… 菊池 こころ
 プリキュアたちと一緒にパリへやって来た。

コッペ
 物語のクライマックスでプリキュアたちの窮地を救うために人間の姿で現れ、最終決戦に加勢する。

オリヴィエ …… 大谷 育江
 白いマフラーを巻いた銀髪の少年。本当の名前は本人も知らず、つぼみが庭に咲いていたキンモクセイ(フランス語で Olivier odorant )と、彼のこころの花がこれだったことにちなんで「オリヴィエ」と呼ぶようになった。サラマンダー男爵からは「ルー・ガルー」(フランス語で「狼男」の意)と呼ばれている。彼のこころの花にはオオカミが憑いていて、デザトリアン化した時はプリキュア・ピンクフォルテウェイブを無効にした。
 5歳の時にモン・サン=ミシェルで母親と生き別れになった孤児で、礼拝堂で大天使ミカエルに「パパとママがほしい」と願っていたところ、封印されていたサラマンダー男爵と出会う。その後数年間は男爵と共に世界を旅していたが、やがて彼の野望で額に赤い宝石を埋め込まれ狼男に変身させられてしまう。男爵の力の源であるクリスタルを奪って逃走する途中でつぼみに出会い、行動を共にすることになる。
 擬似的な父子関係にある男爵とは互いに心を支え合っており、彼とつぼみたちとの間で揺れ動く。
 担当声優の大谷は、後年のシリーズ作品『スマイルプリキュア!』(2012年)で、妖精キャンディを演じている。

キュアアンジェ
 こころの大樹がサラマンダー男爵の出現に危機を感じ、400年前に初めて生み出した「初代プリキュア」。サラマンダー男爵を封印した。
 髪型は金色のロングヘアーで、左右に天使の羽翼の形をしたティアラのような装飾をつけている。銀色の甲冑風のコスチュームを身にまとっていて、左肩に赤いバラがあしらわれており、ステッキと仮面を装備している。
 変身者の本名や国籍及び持ち技などは全て不明。「アンジェ」とはフランス語で「天使」の意味である。イメージシーンとサラマンダー男爵のセリフにのみ登場。

サラマンダー男爵 …… 藤原 啓治
 400年前に砂漠の使徒の王(TV シリーズ本編に登場したデューンと同一の存在なのかは不明)が初めて地球に送りこんだ、最初の砂漠の使徒。常にステッキを持ち歩く紳士のような姿をしており、顔の左半分を仮面で覆っている。「虚無」から生みだされた存在である。
 ステッキの先端に付いている「赤いクリスタル」は、炎を操る能力をはじめとする力の結晶であり、これがないと人間のデザトリアン化以外の能力が使えなくなる。それでもキュアムーンライトを翻弄するほどの戦闘能力を持っている。
 性格は飄々とし、単独で行動するため、ゆりには「砂漠の使徒らしくない。」と評されている。これは、自分の居場所がどこにもない絶望や虚無感によるもので、あわれみの目で見られると激怒する。
 誕生したころから自分の存在意義に疑問を抱いており、世界を破壊することで砂漠の使徒の王の内心を知ろうと考えたが、「こころ」そのものを嫌う砂漠の使徒の王の怒りをかい、砂漠の使徒から追放された。その後、キュアアンジェによってステッキのクリスタルを世界中に飛散させられ、自身もモン・サン=ミシェル礼拝堂に封印された。
 オリヴィエによって封印が解かれたことで現代に復活し、オリヴィエとともに世界各地を旅しながら砕け散ったクリスタルの力を集めている。
 過去の経緯から、砂漠の使徒とプリキュアの双方に対して激しい憎悪を抱いており、どちらも消し去ることで自身のこころを満たそうとしていた。その一方で、封印を解いたオリヴィエとは擬似的な父子関係にあり、互いに支えあっていた。永きにわたって封印されていため、復活しても肉体は崩れかかっている。
 物語のクライマックスでは力が暴走し、孤独と憎しみを爆発させて巨大なドラゴンの姿に変身し、炎でパリを焼き尽くそうとする。
 サラマンダー男爵とオリヴィエは TVシリーズ本編の第48話でも、ゆりの父・月影博士の回想シーンで登場している。映画版のオリジナルキャラクターが後の TV本編で登場するのは、極めて異例である。

怪物
デザトリアン …… 金田 朋子
 オリヴィエの「こころの花(キンモクセイ)」をサラマンダー男爵が抜き取り、コンコルド広場のオベリスク「クレオパトラの針」と組み合わせて生み出したデザトリアン。サラマンダー男爵に協力したくないと悩むオリヴィエの葛藤を口にする。両手の石塔で敵を攻撃する。

コウモリスナッキー
 サラマンダー男爵が使役する雑兵。通常のスナッキーとは異なり、炎を吐くことが可能。また、相手をデザトリアン化させることができる。


おもなスタッフ
監督 - 松本理恵
脚本 - 栗山緑
キャラクターデザイン - 馬越嘉彦、上野ケン
作画監督 - 上野ケン
音楽 - 高梨康治
製作・配給 - 東映

主題歌
オープニングテーマ
『 Alright!ハートキャッチプリキュア! for the Movie 』
歌唱 …… 池田彩 with ハートキャッチプリキュア
 プリキュア4名のコーラスが入りコーラスの歌詞も変更された他、アコーディオンが追加され、間奏のギターソロもアコーディオンソロに差し替えられた。

エンディングテーマ
『 Tomorrow Song あしたのうた for the Movie 』
歌唱 …… 工藤真由 with ハートキャッチプリキュア
 テクノ調のアレンジとなった。こちらもプリキュア4名のコーラスが入る。


《ンも~、あったりまえのように本文マダヨです》
コメント
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