華やぐ時間

時の豊潤なイメージに惹かれて 。。。。

” 悼む人 ”       天童 荒太 著

2009-05-05 19:14:41 | ★本

長く待ちかねて  やっと読むことができた
母親のキャラクターが  いいなぁ
病気を抱えてる人の行動を読むとき  わたしなら どうするだろうかと いつも考えさせられる

他人の死を悼む人は その生を肯定し死を悼み  自分の生を肯定し死を悼まれたいのかもしれない
人の死は 病死 事故死は言うに及ばず  さまざまな死の状況がある
”悼む人”は  いろいろな人のその死に至る原因は問わず  亡くなった人が 
誰を愛し 誰から愛され どういうことで感謝されたか ということを心に刻んで
その人の生きていた証しを覚えておきます と悼む
家族 友人知人以外にも  誰かが 自分の死を悼んでくれるかと思うと 肯われたような気になる
日本中を行脚して 人の死を悼む主人公の行為は いかばかりの心の深さ重さかと 想像しようもない


他人の優しさが欲しかったら  自分のほうから 持てる優しさを人に差し出せばいいと思う
他人が喜んでくれるとき  それは 自分の喜びになる
自分は変わらず動かず  他人へ あれこれと要求する人は 苦手だな
「自分は こういう性格の者だから・・」などと 自身に居直るような人とは 話が続かなくなってしまう

自分に非があっても けっして「 ごめんなさい 」という言葉を言わないような人も 苦手だ
ああだこうだと弁を弄し 周りや他の人に落ち度があるかのように  事を色付けしていく
自分の間違いを認めると 失うものが大きいから  できないのだろうか
謝れなかった自分を  ずっと引き摺っていくことはないのだろうか
プライドの高い人 気位の高い人 負けず嫌いで勝気な人は  窮屈な人に見えてしまう

わたしは単純で浅慮だけれど  その分 ゆる~く気楽だ
なんでもかんでも唯々諾々として受け入れるのではないけれど  他人の話には 素直に耳傾けたい
↑ ほとんど 幼稚園児の心境っぽいなぁ 

  

コメント (2)
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