代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

真田丸 第48回「引鉄」感想

2016年12月08日 | 真田戦記 その深層
 遅れてすいませんでした。真田丸第48回の感想を書いておきます。いよいよラスト3回のその1・・・・。
 前回、NHKの公式サイトで、佐助がきりに告白して単身家康の命を狙う・・・・と予告されていたことから、さては、悲壮感漂うきりへの告白シーンが展開され、その後佐助は家康の命を狙うも失敗して・・・・・・という展開になるのかと予想してハラハラしていた次第です。
 しかし、このドラマがそのような予定調和のありがちな流れになるわけもなかった・・・・。視聴者のドギモを抜く「超高速フラれ」(笑)。悲壮感も何もなく、佐助も、影武者の家康を討ったまま、無事に生還。


 米大統領選の1年前に「ヒラリーじゃトランプに勝てないのは明らか」と予想していた私ですが、三谷脚本の展開はまたも予想できなかった・・・・。こっちの方は、まだまだ修行が足りませんね。
 
 豊臣対徳川のみならず、製作者対視聴者にも熾烈な心理戦が展開されています。
 
 今回、印象的だったのは、真田信政の真田大助のエピソード。信政が大助に向って「徳川家に逆らった大罪人!」と罵るというのは、新鮮な描き方でした。
両真田家は、最後までお互いを理解し尊敬し合っていたと思われているので、そのようなうるわしい雰囲気をブチ壊す、屈折した信政像は斬新でした。あの屈折した真田信政がどう成長していくのか、ぜひスピンオフでその後の真田家を描いてほしいものです。


 それにしても、あまりに酷い言い方で、大助が可哀そうで、可哀そうで・・・。今作の真田大助は、本当に切なくて、悲しくて、うまく表現できませんが、とにかくすばらしいです。

 一方で、描き方が足りないと思うのは、幸村の娘たち。梅はほとんど存在感がありませんし、上田に残した娘のすえも、その人となりはあまり描かれないままでした。信繁が、すえを如何に愛していたかは、彼の残した手紙から明らかであるだけに、その愛の背景になるエピソードが欲しかったようにも思えます。


 次回、いよいよ伊達家と真田家の因縁が描かれるようです。伊達vs真田の対決シーンは、「戦国バサラ」ファンは待ちに待ったことでしょう。また、これまでドラマなどで描かれたことのない梅と大八の物語をどう描くのかが見ものです。諸説あるので、果たして三谷脚本ではどう描かれることか・・・・。



 さて、堺雅人さんがスピンオフにも意欲を示しているという情報も流れてきています。堺さん本人は上杉人質時代、九度山蟄居生活のスピンオフを希望しているとの情報。

 http://www.oricon.co.jp/news/2082503/full/

 スピンオフは、真田丸「前史」の時代の武田時代の昌幸の活躍を描くか、あるいは大坂の陣後のその後の信之の活躍を描くのか・・・と予想していましたが、同時代のスピンオフになりそうですね これは期待できます。

 BS時代劇の枠で、信繁の春日山時代を全5回、さらに九度山時代を全5回の計10回のスピンオフとか・・・。
 
 お屋形さま遠藤憲一さんの公式ツイッターによれば、真田丸48回の後に放映されていたNHKスペシャルの「戦艦武蔵の最期」のナレーター役をつとめたとき、その楽屋に真田丸の屋敷陽太郎CPと直江兼続の村上新悟さんが乱入してきたそうです。これはもしや、上杉主従と源次郎の春日山人質時代のスピンオフ作成の打ち合わせなのでは? 期待してます!
 
 


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