私大に関しては、学生数に応じて補助金を均等配分していけば、余計な行政コストはかからないから、文科省職員の削減も可能になり、無駄な血税も浪費されなくなる。大方の国民にとって、そちらの方がよほど良いだろう。
文科省が、どうであっても大学の研究や教育に競争や創意工夫を促すためにも、競争的資金は必要だと強弁するのなら、もちろんその条件は大学への天下りの完全根絶である。競争的資金を管理する側が、受け入れる側である大学と何ら癒着関係がないことが保障されない限り、競争的資金の公正な配分など不可能であるからだ。
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昨年末に出版されました拙著『赤松小三郎ともう一つの明治維新 -テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)、東京新聞、信濃毎日新聞、しんぶん赤旗に続いて、今度は毎日新聞の1月11日の夕刊コラムで、著名な江戸文化研究者の田中優子先生(法政大学総長)が紹介してくださいました。感謝申し上げます。
記事の一部を以下に掲載させていただきます。
『毎日新聞』2017年1月11日(夕刊)
田中優子先生は . . . 本文を読む
拙著の中では、赤松小三郎の存在が維新史において無視されてきたのも、戦前の「皇国史観」も、戦後の歴史研究をリードしてきた共産党系の「講座派マルクス主義史観」も、ともに薩長中心の歪んだ明治維新神話を信仰してきたからだと批判しています。つまり明治維新の解釈が歪められてきた、その責任の一端は共産党にもあるのだと書いたのでした。それにも関わらず、しんぶん赤旗の一面のコラムで拙著が紹介されているのですから、書いた本人としては驚かないはずがありません。共産党系の歴史学者の中には、拙著を読めば怒る方も多かろうと思います。その拙著を評価した「しんぶん赤旗」には抗議が寄せられるかも知れません。これを機に共産党としても、従来の講座派理論に対する見なおしの動きを活発化させて下さることを、外野の人間として期待させていただきます。 . . . 本文を読む
新年あけましておめでとうございます。
2017年度元日、首都圏で読める新聞各紙を買い求め、その社説(産経は論説委員の主張)を読み比べてみた。ここ近年、どこの新聞の年頭社説もグローバル化やTPPを礼賛するステレオタイプな社説ばかりで、みな右へ倣え、まったく変わり映えしなかった。さすがにこの激動の時代、論調が各紙ごとに変化が出だしている。興味深いものがあった。論調に個性が出てきたのは良いことだと思 . . . 本文を読む