最終回は「無題」でした。大河ドラマ史上初のようです。タイトルは各自つけてくださいということでしたので、あれこれ考えてみました。「偃武」はどうでしょうか。
大坂の陣から400年にして、それをドラマで描く意味は、内戦の時代を終結させた最後の戦いを描くことで、250年の平和をもたらした「元和偃武」の意義をかみしめることだと思うのです。
これからの日本を考える上でも、異国の紛争には干渉せず、分権的で . . . 本文を読む
泣けた。
ただし、単に泣けるだけのドラマにしないのが三谷脚本。満を持して笑いの刺客が登場。その名も室賀久太夫。そうあの室賀正武さんの御子息。生き伸びて尾張侯・徳川義直の家臣になっていたところ、幸村に会おうと大坂城に向かう真田信伊・信之と数奇な再会を果たします。
いや驚いた。まさか室賀正武の生き延びていた息子が最終盤の第49回になって登場しようとは。室賀家のその後までドラマの中で描き切った脚 . . . 本文を読む
先月、東京新聞に面白い記事が載っていましたのでシェアします。
大河ドラマ真田丸で盛り上がる信州上田。真田以外の上田の武将を主人公にした映画を作る構想が浮上しているという話です。その武将の名は、木曽義仲に仕えた平安末期の武将・手塚光盛。なんと、手塚治虫さんのご先祖。
手塚光盛は、倶利伽羅峠の合戦で活躍するなど、木曽義仲を支えて戦い続けた、『平家物語』にも登場する有名な武将です。
今回、手塚 . . . 本文を読む
遅れてすいませんでした。真田丸第48回の感想を書いておきます。いよいよラスト3回のその1・・・・。
前回、NHKの公式サイトで、佐助がきりに告白して単身家康の命を狙う・・・・と予告されていたことから、さては、悲壮感漂うきりへの告白シーンが展開され、その後佐助は家康の命を狙うも失敗して・・・・・・という展開になるのかと予想してハラハラしていた次第です。
しかし、このドラマがそのような予定調和の . . . 本文を読む
大河ドラマ真田丸。先週、今週と見るのがつらくて、感想を書こうと思っても筆があまり進みません。あと三回だんだんつらくなって書けなくなるかも知れない・・・・。
阿茶の局の斉藤由貴さんの交渉力は、「敵ながらあっぱれ」としか言いようがありませんでした。家康サイドから見たら、最大の功労者は阿茶の局ですね。
何であのとき大坂方は、堀の埋め立ての条件なんか呑んでしまったのだろうと今思っても不思議で仕方 . . . 本文を読む
来月の最終回を控え、来たる「真田丸ロス」におびえる視聴者も多いことでしょう。かつて大河ドラマ「新選組!」にスピンオフドラマ「土方歳三最後の一日」があったように、皆の願いが届けば、大河ドラマ真田丸にもスピンオフドラマがきっと製作されるに違いありません。できれば、たった一回なんてケチなこと言わず、5本でも10本でもスピンオフドラマをつくって欲しいものです(もちろん可能な限り同じキャストで)。そうすれ . . . 本文を読む
ついに物語はクライマックス。
冒頭の福島正則と平野長奏と信之のシーンよかったです。これまで、徹底して小物に描かれてきた平野長奏までここにきて株を上げました。平野さん、なんだかんだと源次郎と長い付き合いですからね。登場人物たちを使い捨てにせず、最後まで描き切るところもじつにいい。
真田丸のオープンセットはどこに造られたのか。千葉県某所としか知らされておらず、極秘にされていましたが、オープニン . . . 本文を読む
今週は先週に比べると、ちょっと感動が少なかったかも・・・・・。基本的なストーリーが前回の「軍議」と同じ流れだったので、新鮮味に欠けたのかもしれません。違うところは、前回は茶々に説得されて最後には折れてしまった秀頼が、今回は彼女たちにも逆らって自分の意志を貫き通し幸村の出丸建設を承認したところ。ただし、これは分かりやすすぎるストーリーだったので、前回の大野治長の「転向」のような意外性による感動とい . . . 本文を読む
真田丸第43回「軍議」。じつは告白しておきますと、合戦シーンにかけるお金がないから、城の中の評定のシーンに時間を使って長引かせるのかな~、などともチラっと思ったりしていたのですが、そう思った自分を反省しています。いや、面白かったのなんの。
45分間の一回分をほぼ軍議だけで使うという試み、過去の大河では先例がなかったのではないでしょうか。そのチャレンジングな試み、大成功だったと思います。
大 . . . 本文を読む
「真田丸」の感想をサボっていました。第41回および第42回の感想を簡潔に書いておきます。
第41回「入城」
真田幸村の九度山脱出は諸説あるので、一体どうするのだろうと興味あるところでした。村人を呼んで宴会を開いて、酔いつぶれたところで脱出するという従来からある説をベースにしつつ、じつは村長の長兵衛が脱出計画を先刻承知であり、浅野家の監視をわざと違う方向に誘導して、幸村の脱出を助けるというも . . . 本文を読む
今回は片桐且元から事件の経緯を聞かされた信繁が、きりから背中を押され、大坂入城を決意、そして信繁から幸村に改名するまでが描かれました。
「幸」の字の由来は明らかでも、「村」の字はどこから来たの? という未解明の疑問に対して、三谷幸喜氏が出した回答は驚き。
信繁が自分にゆかりのある人物や地名などを紙に記し、それを一字一字切って壺の中に入れる。そして息子の大助にクジを引かせるという設定。なん . . . 本文を読む
遅れましたが、真田丸第39回の感想を書きます。月並みな感想ですが、今回はとにかく面白かった。
単なる九度山蟄居生活の日常描写といってしまえばそれまでですが、これまでの全39回の中で、もっとも面白い回の一つでした。
まずは気になる『兵法奥義』の中身に何が書かれていたのか。ここで、いきなり笑いの刺客が待ち受けていました。あれは読めない!!ツイッターでどなたかが「まるでヴォイニッチ手稿みたいだ . . . 本文を読む
九度山に流されて一挙に10年が経過。一話で10年の歳月が流れる驚きの展開でした。
そして・・・・。信玄公が迎えに来て、昌幸を冥土へ連れて行ってしまいました。(涙)
昌幸が九度山で著した『兵法奥義』・・・・原書は大坂城といっしょに燃えて灰塵に帰したようですが、もし現代に伝わっていたら、『孫子』や『五輪書』に匹敵する名著として読まれ続けたことでしょう!
(信じる信じないは読者に任せます . . . 本文を読む
今回は観るのがつらい回でした。
大谷吉継は涙を浮かべながらも「治部楽しかったぞ」。石田三成は無言のまま笑みを浮かべる。二人ともやり切った、悔いはないという表情であの世に旅立っていきました。合掌。
あなた方が治めた近江も越前敦賀も、あなた方の志を受け継いで、今日も立派に発展しております。
★真田軍最後の抵抗について
冒頭、関ケ原の敗報が伝わっているにもかかわらず、徳川に降伏するのを . . . 本文を読む
関ケ原本戦をスルーしたことは全く問題ないと思います。あくまで真田目線のドラマですから。
しかし、時代が煮詰まった分岐点というものは、平時とは違った時間の流れ方をするものです。一つ一つの決断が運命を分けるわけですから、その一つ一つの判断に重みがあるはずです。
何が言いたいかというと、犬伏の別れから関ケ原の本戦の敗報を昌幸と信繁が受け取るまでの約2か月間の時間の流れ方は、当人たちにとって、非常に濃密な、平時とは違った時間の流れ方をしていたはずだということです。なので、もっとゆっくり時間をかけてドラマで描いてよいでしょう。私は小山の軍議から関ケ原敗戦までで少なくとも三話は費やすべきではなかったかと思います。 . . . 本文を読む