代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

真田丸 第38回「昌幸」 感想

2016年09月25日 | 真田戦記 その深層
 九度山に流されて一挙に10年が経過。一話で10年の歳月が流れる驚きの展開でした。   そして・・・・。信玄公が迎えに来て、昌幸を冥土へ連れて行ってしまいました。(涙)  昌幸が九度山で著した『兵法奥義』・・・・原書は大坂城といっしょに燃えて灰塵に帰したようですが、もし現代に伝わっていたら、『孫子』や『五輪書』に匹敵する名著として読まれ続けたことでしょう!    (信じる信じないは読者に任せます . . . 本文を読む

真田丸 第37回「信之」感想

2016年09月19日 | 真田戦記 その深層
   今回は観るのがつらい回でした。  大谷吉継は涙を浮かべながらも「治部楽しかったぞ」。石田三成は無言のまま笑みを浮かべる。二人ともやり切った、悔いはないという表情であの世に旅立っていきました。合掌。  あなた方が治めた近江も越前敦賀も、あなた方の志を受け継いで、今日も立派に発展しております。  ★真田軍最後の抵抗について  冒頭、関ケ原の敗報が伝わっているにもかかわらず、徳川に降伏するのを . . . 本文を読む

真田丸第36回「勝負」感想

2016年09月12日 | 真田戦記 その深層
関ケ原本戦をスルーしたことは全く問題ないと思います。あくまで真田目線のドラマですから。  しかし、時代が煮詰まった分岐点というものは、平時とは違った時間の流れ方をするものです。一つ一つの決断が運命を分けるわけですから、その一つ一つの判断に重みがあるはずです。  何が言いたいかというと、犬伏の別れから関ケ原の本戦の敗報を昌幸と信繁が受け取るまでの約2か月間の時間の流れ方は、当人たちにとって、非常に濃密な、平時とは違った時間の流れ方をしていたはずだということです。なので、もっとゆっくり時間をかけてドラマで描いてよいでしょう。私は小山の軍議から関ケ原敗戦までで少なくとも三話は費やすべきではなかったかと思います。 . . . 本文を読む

真田丸 第35回「犬伏」感想

2016年09月04日 | 真田戦記 その深層
 冒頭の昌幸と稲のシーンですでにジワリときて、大谷刑部と石田治部のシーンで完全に涙腺崩壊状態でした(T_T)。    三成と信繁の涙は本人のものだったと思います。あのとき時空を超えて山本耕史は石田三成に、堺雅人は完全に真田信繁になっていたとしか思えませんでした。  今回の大河では、先を見通せる神の目をもった登場人物はおらず、皆が先が見えないという中で決断をしていく臨場感が出ているとことがとって . . . 本文を読む

2018年大河は西郷隆盛 ―これまでの歴史観の見なおしを

2016年09月04日 | 歴史
 明治維新150周年である2018年大河ドラマは「西郷隆盛」に決まったと報道された。  事前には、外国人主役でアーネスト・サトウは?、五代友厚なら「あさが来た」の視聴者をそのまま獲得できて視聴率アップ間違いなし・・・・など、さまざまな噂も飛び交っていたが、NHKは変化球を投げてくることなく、日本史上もっともメジャーな人物を主人公にすることによって王道ともいえる路線を採用したわけだ。  しかし明 . . . 本文を読む