代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

軍産複合体とイノヴェーションについての対話

2017年09月24日 | 学問・研究
 「軍産複合体を社会的共通資本に!?」という四つ前の記事のコメント欄で、睡り葦さまと軍産複合体についてから、知的イノヴェーションが発生する条件についてにまで広がって対話をしておりました。  最近、日本の大学は、もはや研究ができる環境でなくなりつつある、これからノーベル賞など出ないのではないか・・・と心配する声が高くなっています。  これも文科省が、研究現場の自由と開放的な討論空間を抑圧する一方 . . . 本文を読む
コメント

文科省の選択 ―競争的補助金やめますか、それとも天下りやめますか?

2017年01月21日 | 学問・研究
私大に関しては、学生数に応じて補助金を均等配分していけば、余計な行政コストはかからないから、文科省職員の削減も可能になり、無駄な血税も浪費されなくなる。大方の国民にとって、そちらの方がよほど良いだろう。  文科省が、どうであっても大学の研究や教育に競争や創意工夫を促すためにも、競争的資金は必要だと強弁するのなら、もちろんその条件は大学への天下りの完全根絶である。競争的資金を管理する側が、受け入れる側である大学と何ら癒着関係がないことが保障されない限り、競争的資金の公正な配分など不可能であるからだ。 . . . 本文を読む
コメント (2)

文科省のスーパー亡国大学化政策

2015年05月10日 | 学問・研究
国際水準の質の高い研究を海外に発信したいのなら、英語で教育をすることに無駄な投資をするのではなく、むしろ日本語で教育をし、日本語でとことん考え、そこから生み出された学問研究の成果を英訳発信することにこそ投資をすべきであろう。繰り返すが、日本語で育った日本人に英語で思考し英語での研究を強制したところで、国際的に価値のある研究成果などほとんど出てこないだろう。日本の研究水準は確実に低下する。英語で思考し英語で研究をする人々と、日本語で思考し日本語で研究をする人々が出会って、アウフヘーベンする中で、科学研究の新しい発展が生まれる可能性がある。日本語での思考、日本語での学問研究が滅び去ってしまい、この地球上から英語以外の言語での学問研究ができる機会がなくなってしまえば、実りある発展が生まれる可能性の芽を摘み取ってしまうだけなのだ。 . . . 本文を読む
コメント (1)

文科省の天下りによる大学汚染(『東京新聞』の記事紹介)

2014年09月01日 | 学問・研究
 本日(2014年9月1日)の『東京新聞』の特報面は、文科省の国立大学への天下り問題を特集していた。本年4月付けの統計で、国立大学の課長級以上の管理職に、合計239人の文科省からの出向官僚が在籍しているという(国立大学の全管理職中の1割)。これは自民党の無度撲滅プロジェクトチーム(PT)(河野太郎座長)の求めに応じて文科省が提出した資料中にあった数字とのこと。自民党無駄撲滅PT、グッド・ジョブです . . . 本文を読む
コメント (5)

専門家は基本的にインサイダーである

2014年06月28日 | 学問・研究
「専門家は基本的にインサイダーである」ということは、学問とそれが可能にする政策との関係を考えるときには、つねに考えに入れるべきことですね。日本国際経済学会の第70回全国大会(2011年10月22日・23日、慶応大学三田キャンパス)の第一日目にあった大会シンポジウムです。TPP問題に火がついたばかりで、シンポジウムの主題もTPPでした。じつはわたしはこのシンポは最後の部分しか聞いていなのですが、農業経済が専門という研究者が国際経済の専門家はほとんどがTPPに賛成なのはなぜですかと、悲嘆に近い声をあげられていたことを思い出します。全体の流れは知りませんが、国際経済学の専門家はTPP推進で当然という人が圧倒的多数だったのでしょう。 . . . 本文を読む
コメント (6)

方法論的アマチュア主義

2014年06月27日 | 学問・研究
幅広い教養を持ち、科学的リテラシーを持っていれば、専門家の虚言を見破ることは可能である。既得権益のしがらみに属さず、幅広い教養があって、事の是非を判断できる教養人が社会には必要なのである。しかし、日本の大学では教養教育が軽視されるようになり、いわゆる「専門バカ」が増えてしまった。専門家のモラルも低下し、それをチェックできる教養人も減っているように思える。 . . . 本文を読む
コメント (13)

専門家のタコツボ化とアマチュア研究者のブレークスルー

2014年06月26日 | 学問・研究
 当ブログのコメント欄で、複雑系経済学のパイオニアである塩沢由典先生と珪藻類研究者であるたんさいぼう影の会長さんが、すばらしい議論を展開してくださっています。コメント欄に留めておくのはあまりにももったいないので再掲させていただきます。  細分化・硬直化・タコツボ化した専門家が業界の既得権益にしばられて自由な発想も妨げられる傾向もある中で、その停滞を打開するためのアマチュア研究者ないしアマチュア精神 . . . 本文を読む
コメント (2)

モンサント社が科学雑誌に干渉?

2013年12月20日 | 学問・研究
フランスのカーン大学のセラリーニ教授らが行ったモンサントの遺伝子組み換えトウモロコシをラットに与え続けたらさまざまな病気が発生して平均寿命が縮まったという実験結果は知られていると思う。モンサントが、追加実験・検証実験をしないまま、セラリーニ教授の実験に難癖としかいいようがない理由を付けて否定するというのは、モンサントのGMトウモロコシは、「いよいよ怪しい」としか思えないのである。科学に対して、このような干渉をすればするほど、モンサント社は自ら墓穴を掘っていると認識すべきである。世界中の人々はもう黙っていないだろう。 . . . 本文を読む
コメント (8)

官僚と天下りと大学

2013年04月03日 | 学問・研究
 本日(2013年4月3日)の『東京新聞』特報面に「『原子力ムラ』厚顔の癒着」という記事があった。原子力規制庁ナンバー3の審議官だった名雪哲夫氏(文科省からの出向)は、今年の1月に規制庁の内部報告書の原案を日本原子力発電に情報漏えいしていた。規制する側と規制される側が、緊張関係なくウラでつながっているという、まさに官・業の癒着ムラ社会が、「原子力規制庁」に看板を掛けかえた後も横行していることを如実 . . . 本文を読む
コメント