代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

「東アジア共同体」の可能性

2005年01月20日 | 東アジア共同体
 谷口誠著『東アジア共同体 -経済統合のゆくえと日本-』(岩波新書)という本を紹介したいと思います。谷口誠氏(元国連大使、元OECD事務次長、元早稲田大学教授)は、かつて私の上司であった方なので、多少贔屓目になってしまうかも知れませんが、この本は日本の若い世代、さらには各国語に翻訳してアジア全域の若い世代にも、是非とも読んで欲しいと思っています。  谷口氏の「東アジア共同体構想」は、巷で流行して . . . 本文を読む
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森林破壊は政府の失敗か?

2005年01月18日 | 世界の森林問題
 「エコロジカル・エコノミクス」の林産物貿易自由化問題を扱った共著論文に関して、もう少し加筆したいと思います。  私があの中で暗に訴えているのは、「熱帯林破壊は『政府の失敗』の結果であり、各国政府の森林ガバナンスがしっかりしていれば防げる問題である」という支配的言説に騙されるな、ということである。  この言説は、簡単にいえば、東南アジアの森林破壊の責任をマルコスやスハルトやマハティールのような「独 . . . 本文を読む
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緑のダム論争の背景

2005年01月16日 | 治水と緑のダム
 いま「緑のダム」論争が面白い。ここ数年、吉野川可動堰や川辺川ダムの建設計画といった国政の焦点にもなっている公共事業計画において、反対派住民が代替案として、放置人工林の適正間伐による森林保水力の向上(=緑のダム)を掲げるようになった。森林のダム代替効果が定量的に明らかにされた場合、国交省が執行している治水ダム建設予算は、林野庁や各都道府県の森林整備予算へと転用すべきだという議論が正当性を持つことに . . . 本文を読む
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林産物自由貿易体制への代替案

2005年01月16日 | 自分の研究のことなど
 CIFOR(国際林業研究センター)のホームページに(アドレスは下記)、Second thoughts about free trade というタイトルで、私が共著で執筆した林産物貿易自由化批判の論文の紹介が掲載されました。CIFORのPOLEXという欄で、この欄では世界中で書かれた森林関係の論文や本(自然科学分野も社会科学分野も含む)の中から、注目すべきものを毎月一本づつ紹介しているものです。 . . . 本文を読む
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