代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

武田邦彦氏は、妄言を排出するのをもうやめよう

2018年06月22日 | 温暖化問題
武田氏は「温暖化対策は日本だけが真面目に取り組んでいる」また「温暖化対策は経済を犠牲にする」とも主張する。2018年6月時点でこのような主張をしているとは、驚愕に値する。しかも、この妄言に対し一定数の支持者がいるようなのだ。そんなことだから、あなた方は、竹中平蔵氏あたりから「B層」なんて呼ばれてバカにされるんですよ。まさに「ポスト・トゥルース」の時代にふさわしい現象と言えるだろう。現実には、例えばスウェーデンで2000年から14年までにCO2を8%減らしてGDPは31%増、同じく、英国は20%減らして27%増、ドイツは12%減らして16%増、米国ですら6%減らして28%増、表の中で日本のみが0.7%増えてしまい、GDPの伸びも低いのだ。いまや途上国も含めて、「温室効果ガスを出しまくって経済発展をしよう」などというアホな考えはすでに持っていない。 . . . 本文を読む
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トランプの保護貿易主義と温室効果ガス削減効果

2018年06月10日 | 自由貿易批判
アメリカの関税措置について非難合戦をするよりも、EUも中国も日本も、粛々とWTOのルールに従って対抗関税を課しながら、貿易不均衡の調整に動くべきである。 日本に関して言えば、トランプが自動車への保護関税を実施した場合、農産物に対抗関税を課して、財源を確保しつつ食糧自給率の向上を目指すべきである。そちらの方が未来に向けて希望が持てる。ついでに、アメリカからの圧力で今年廃止された種子法を、新法として、装い新たに復活させるべきであろう。地球温暖化対策としても効果的なのだ。トランプが「パリ協定から離脱する」と叫んでも、私が批判しようと思わない理由は、トランプの関税政策そのものが、国際運輸部門からのCO2削減につながり、ひいては国際的な温室効果ガス削減につながっていくであろうからである。 . . . 本文を読む
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今秋憲政記念館が特別企画展で赤松小三郎建白書を展示

2018年06月07日 | 赤松小三郎
明治維新150周年ということで各地でさまざまな催しが開催されています。国会議事堂前の憲政記念館では、昨年から四回に分けて、ペリー来航から帝国議会開設、大正デモクラシーから政党政治の始まりまでを特別企画展として開催しています。目下、明治の帝国議会開設前後の企画展が行われています。  今秋9月から開催予定の第Ⅳ期の企画展で、赤松小三郎が島津久光に提出した建白書「御改正口上書」のレプリカが展示されることに決まったそうです。  ほとんど知られていませんが、日本最初の近代立憲主義的憲法構想である赤松小三郎の建白書。島津久光が大切に保管し続けてくれたおかげで、鹿児島の鶴丸城址の黎明館に現存します。しかし通常は一般公開されていないので、鹿児島で現物を見ることはできません。上田の赤松小三郎記念館にレプリカがありますが、土日しか開館しておらず、現物を見た人は少ないと思います。その幻の建白書が東京の人目につくところで展示されるのは初めてのことです。 . . . 本文を読む
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水道民営化の悪夢 PPP、PFI、コンセッションは不効率・不公正の温床

2018年06月01日 | 新古典派経済学批判
安倍内閣は今国会に上程している「水道法改正」や「PFI法改正」で、水道管は公有にしたまま、水道施設の運営権(コンセッション)を民間に委託するという「上下分離式」の「コンセッション経営」を推奨している。PPP、PFIの本家であるイギリスで、それらの信頼が完全に失墜する中、日本ではPPP、PFIが最新スキームであるかの如くもてはやされているわけだ。私たちは一周遅れのトップランナーなのである。巷では、「問題山積する中、いつまでもモリ・カケにこだわっているべきでない、前に進むべきだ」などという声も聞かれるが、ろくな法案が出てこないからこそ前に進めてはならないのだ。これら新自由主義、いやクローニー資本主義スキームをこれ以上進めてはならないからこそ、即刻、安倍内閣を退陣させなければならないのである . . . 本文を読む
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