代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

マスコミの破滅的なロジック ―自由主義とトロッキズムのパラドックス―

2008年11月17日 | 自由貿易批判
 一貫して貿易自由化を叫び続ける彼らは、じつは「世界社会主義革命」を志すトロッキストではないのだろうかと、私は思うのです。だって、彼らの言うとおりにしたら世界資本主義システムそのものが破局せざるを得ないからです。結果として世界革命が起こってしまう。彼らは、世界革命というトロッキーの予言を実現させるために、資本主義を守ろうとする穏健な人々を「保護主義者」と呼んで排撃し、弾圧しているのではないだろうか、と。今の新聞各紙で社説を担当しているのはだいたい団塊の世代です。彼らの多くは学生時代に全共闘運動なんかやりながら「世界革命」とか叫んでいたんでしょうね。非論理的で過激なアジテーションを行うのは、学生時代のアジビラから現在のアジ社説まで変わっていないということでしょうか? . . . 本文を読む

あまり日本人を舐めないでね、麻生さん

2008年11月14日 | 政治経済(日本)
 今回の「定額給付金」ほどムダなお金の使い方はないでしょう。大方が貯蓄に回って終わりだと思います。ちなみに私は、こんなお金をもらうのは辞退させていただきます。給付金というのなら、「年収250万円以下の世帯を対象とした「負の所得税」として、所得の低い世帯ほど累進的に多くの給付金を毎年支給する」といったプランでしたら、私は賛成するでしょう。各個人に1万2000円バラ捲いても、長期にわたる波及効果など皆無。しかも今の現状じゃ、消費よりも貯蓄に回ってしまう可能性の方が高いでしょう。よしんば消費に回ったって、石油や石炭や原子力エネルギーの使用量を増やすような消費は、もう止めましょう。 . . . 本文を読む

クルーグマンには要注意!

2008年11月12日 | エコロジカル・ニューディール政策
 要するにクルーグマンは、「日本を滅ぼしながらアメリカを助ける」くらいのことを考えかねない人物なのだ。私が「クルーグマンに注意せよ」と呼びかけるのはこういう理由だ。スティグリッツに関しては、おそらくそういうことはない。彼は、アメリカ人の命だろうが、イラク人の命だろうが、日本人の命だろうが、同等の重みをもって考えられる博愛主義者だからである。 . . . 本文を読む

オバマ政権といかに対峙すべきか?

2008年11月10日 | 脱米
 私はオバマの当選を心よりうれしく思います。それはオバマが大統領になってくれることにより日本の脱米が可能になると考えるからです。日本のマスコミは、「オバマ政権に保護主義の懸念」なんてワメイテおりますが、私には「脱米のチャンスだラッキー」としか思えません。  Luxemburgさんの「祝!オバマ大統領」という記事に次のような一節がありました。私も全く同じ心境です。 ****(Luxemburgさ . . . 本文を読む

今月号の『現代農業』に私の書いたものが載りました

2008年11月06日 | 自由貿易批判
 今週発売された月刊『現代農業』(農文協)の12月号に私の書いた自由貿易批判の記事が載りました(332~337ページ)。興味のある方がいらっしゃいましたら是非、ご笑覧ください。来月号にも続きが載る予定です。  『現代農業』が行う一連のWTO批判特集の一貫です。今月号の表題は「もはや時代遅れだWTO」です。いや、いいですね~。胸のすくようなタイトルです。そのような中に書かせていただけて光栄に存じます . . . 本文を読む