代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

捏造資料そのままで議論打ち切り??

2012年10月30日 | 利根川・江戸川有識者会議
 利根川・江戸川の有識者会議に関して、昨日、関東地整からメールがあり、「関東地方整備局といたしましては、第5回から第7回までの会議において概ねご意見は出揃ったものと考えております」とのことでした。その上で、もし追加で意見があるようだったら11月1日の木曜日までに書面で提出するようにとのことでした。毎日、授業で追われて意見書書く時間も十分に取れないのですが、それを見越したように中二日で文書を提出せよ . . . 本文を読む

利根川・江戸川有識者会議での論点(1) 森林保水力問題

2012年10月21日 | 利根川・江戸川有識者会議
 私もひょんなことから巻き込まれています利根川・江戸川有識者会議。    前回(10月16日)の会議で一番大きな話題になったのは、①八ッ場ダム建設を正当化する目的に沿って国交省は1947年洪水の氾濫図まで捏造していた、という事実。  他にも前回の会議では、②国交省の計算モデルが利根川上流の実際の地質構造を反映していないこと、③それも一つの理由として中規模洪水から構築したモデルは大規模洪水には当て . . . 本文を読む

国交省による観測データ改ざん事件(前の記事の続報)

2012年10月21日 | 利根川・江戸川有識者会議
 前の記事に掲載した図、小さすぎてよく分からないかも知れません。拡大した図を掲載します。上が国交省が2005年の時点で利根川の河川整備基本方針を策定する際、現行モデルは実測値(観測流量)とよく適合している証拠として提示した図です。出所は下記です。 http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/jigyo_keikaku/gaiyou/seibi/pdf/tone-2 . . . 本文を読む

マスコミの皆さん、国交省の捏造はまだまだあります

2012年10月20日 | 利根川・江戸川有識者会議
 10月19日付け東京新聞の一面トップは、国交省が八ッ場ダム建設の根拠としている1947年のカスリーン台風洪水の際の氾濫被害図を捏造したという記事でした。国交省は、標高200mの山の上まで洪水が達したかのような図を作成しているのですが、大熊孝氏が明らかにしたように、そして地元の人々が証言しているように、もちろん実際には山の上まで洪水で浸かったという事実はなかったというものです。詳しくは下記。東京新 . . . 本文を読む

来年度の大河ドラマ「八重の桜」と赤松小三郎

2012年10月13日 | 赤松小三郎
 山本覚馬は、薩摩が武力討幕に傾いていた段階にあって、赤松小三郎に対し、幕府・会津藩と薩摩藩の融和を図って欲しいと依頼していた。もとより小三郎の考えも覚馬と同じく「幕薩一和(幕府と薩摩の和解による内戦の回避と挙国一致体制の確立)」であったから、会津藩と薩摩藩のあいだを取り持とうと、西郷隆盛や小松帯刀を相手に、文字通り「必死」の交渉をしていたのだ。その後に発生した悲劇は、このブログでも詳述してきた通りである。 . . . 本文を読む