前の記事の続きです。私が勝海舟を一万円札の肖像としてふさわしいと考える理由を書きます。これから書くことは、前の記事で紹介した板倉聖宣氏の本に依拠しているわけではなく、あくまでも私の考えです。
それは、今後の日本が、東アジア共同体の構築を経て脱米を実現する上で、勝海舟の考え方に学ぶべき点が大きいと思うからです。
まず勝海舟は、日清戦争に反対して下記のように主張しています。
***<引用開始> . . . 本文を読む
このブログでは滅多に書評を書かないのですが(なかなかヒマがないので)、いま時間があるので書きます。マイナーな本ですが、昨年出た板倉聖宣著『ハングルを創った国王 世宗大王の生涯』と、一昨年に同じく板倉氏が出した『勝海舟と明治維新』という二冊を紹介します。双方とも仮説社刊です。
この2冊の本は対になっています。著者によれば、この本を書いた目的は以下のようなものです。
日本人には「韓国・朝鮮の偉 . . . 本文を読む
前の記事の続きです。先ほどのガチャでは、砂漠化防止・梭梭林保護のために山羊の飼育頭数を半減させまることを決めました。それで代替案は何かということなのですが、ラクダは一つの選択肢です。このガチャではラクダの所有頭数を増やしています。
山羊は、草や灌木を文字通り「根こそぎ」に食べつくしてしまうので、山羊の過放牧は、砂漠化の大きな要因となっています。もちろんカシミヤを喜んで買う、私たち消費者にも大き . . . 本文を読む
前の記事の続きです。ここは退耕還草政策の対象になっていないモンゴル民族のガチャの写真です。写真は、少年が山羊を柵の中に追い込んでいるところです。この時の気温は零下20度! わずか7―8歳の少年が、この寒さの中で働くんだからすごいよなーとホトホト感心しながら、私自身は寒さでブルブルふるえながら撮った写真です。
この少年を見ていたら、ふと「アルプスの少女ハイジ」に出てくるペーターを思い出してしまい . . . 本文を読む
前の記事の続きです。退牧還草によって、非常に収益性の高かったカシミヤ生産がほぼ壊滅する中で、代替産業は何か?
これはNGOと政府が支援して、ガチャ(モンゴル語で「村」の意味)の住民が共同出資して合作社方式で乳牛飼育場と搾乳場をつくった事例です。
賀蘭山で放牧していたのは、モンゴル民族よりもむしろ後から入植してきた漢民族の方が多かったそうです。このガチャの住民は漢民族の方が多数でした。
. . . 本文を読む
前の記事の続きです。中国政府の退牧還草政策で、カシミヤ生産がダメになった後、どのような生業戦略があり得るのか。牧民の側も禁牧という条件に適応しようと必死ですし、政府もNGOもいろいろと試みています。
これはNGOの支援による温室での野菜栽培の試みです。この写真を撮ったとき外気温は零下15度でしたが、温室の中は30度近くあり、チンゲン菜が青々と栽培されていました。
温室の右には太陽熱温水器 . . . 本文を読む
前の記事の続きです。何の調査をしてきたかというと、中国政府が砂漠化対策として進める「退牧還草」についてです。どんな政策かは、字を見ればだいたい想像ができますね。そう、「放牧地を退けて草原に還す」という政策なのです。
写真は内モンゴル自治区の阿拉善(アラシャ)左旗にある、賀蘭山脈の写真です。この山脈は過放牧で砂漠化が進行していたため、中国政府は1999年から段階的に放牧を禁止していき、2003 . . . 本文を読む
しばらく中国の内モンゴル自治区で、砂漠化対策に関する調査に行っていました。私は内モンゴルを訪れたのは、これが初めてですので、非常に面白かったです(寒かったですが)。留守のあいだたくさんコメントをいただきありがとうございました。
私の下手な写真で恐縮ですが、例によって、調査時に撮影した写真展を開きたいと思います。
これは寧夏回族自治区と内モンゴル自治区の境界の写真です。二つの自治区の境界は何で . . . 本文を読む
何か米軍基地に関連した話題が続きましたので、アジアの米軍に関する閑話休題といきたいと思います。
この写真は、今から10年前、私が1998年にフィリピンのオロンガポ市にある米国のスービック海軍基地跡地を訪れたときに撮影したものです。えっ、このオジサンはだれかって?
このオジサンの正体を伝えるためには、少々背景説明が必要になります。
1992年まで、オロンガポのスービック湾には米国の東アジ . . . 本文を読む
マスコミ各紙でも小さく報道されていましたが、さる1月24日に米国のサンフランシスコ連邦地裁で画期的な判決が出たようです。サンフランシスコ連邦地裁が、米国防総省に対して、辺野古の基地建設予定地で、ジュゴンへの悪影響が出ないか否か、環境影響調査を命じた判決を出しました。
米軍普天間飛行場の移設先の辺野古はジュゴンの生息地です。日本とアメリカの環境NGOなどが、米国国防総省相手に訴訟を起こし、ジュゴ . . . 本文を読む
作戦はこうです。
まず無駄なダムと道路建設をただちに止めます。そして戦時に標的にされる原発をただちに停止し、放射性廃棄物を地下に廃棄します。さらに年収1000万円以上の世帯からは70%の所得税を徴収します。そうして財源を確保した上で、公共事業として、核シェルターにもなる巨大な地下要塞を各都市に建設します。フリーター層を雇用して。一気に完全雇用と無格差社会の実現です。ついで日米安保の破棄を通告し、期限以内に米軍の全面撤退を要求します。米国がそれを拒否すれば宣戦布告するのです。米帝は張り子の虎です。強くありません。地下深くに身を潜め、ゲリラ戦で戦えばよいのです。栗林忠道が硫黄島でやったように。持久戦に持ち込めば、こっちのものです。数年で米帝など内部から崩壊するのです。 . . . 本文を読む