昨日の記事で、「他の途上国の農村と比べて中国の農村が優れている点が一つある。それは村を単位として農地が世帯ごとに均等に分割されているため、地主=小作の対立が存在しないし、土地なし農民も存在しないことだ」と記述いたしました。その点に関してちょっと補足します。私は現在、貴州省で継続的に植林に関する研究をしているのですが、「さすがは社会主義だ」と思わず感嘆してしまうという経験を何度かしています。本日は . . . 本文を読む
前回の記事の続きです。前の記事のコメント欄で、山澤さんがG・エドワード・グリフィン著(吉田利子訳)『マネーを生み出す怪物 -連邦準備制度という壮大な詐欺システム-』(草思社)という本を紹介してくださいました。面白そうだと思って読んでおります。私の目から見て、著者の主張は「半分支持できて、半分支持できない」というものです。間違っていると思う主張も多いのですが、FRS(米国の連邦準備制度)やIMFは . . . 本文を読む
自由貿易批判の続きです。昨日と今日の新聞各紙で大きく報道されています通り、米国の貿易赤字は2005年の1月から11月までで6617億ドルに達し、ついに年間で7000億ドルの大台を突破したのは確実になったとのことです。一方、中国の05年の貿易黒字は、前年比3倍増という驚愕的な伸びを見せて1000億ドルの大台を突破し、日本を上回って世界最大の貿易黒字国となった公算が大きいそうです。こうした報道を表面 . . . 本文を読む
年末年始と山奥の実家に行っていたもので、2006年初の書き込みになります。今年もよろしくお願いいたします。正月休み中、遅ればせがらようやく佐藤優氏の『国家の罠』(新潮社)を読みました。最近、自分が書く仕事に追われ、めっきり読書量が減っておりました。この本も出版された当時から「読みたい読みたい」と思いながら、今になってしまいました。日露平和条約の締結のために私心を捨てて奔走した佐藤優氏が、いざ用済 . . . 本文を読む