代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

水道民営化詐欺

2018年10月12日 | 政治経済(日本)
日本ではとてつもなく矛盾した事態が同時進行しているのだ。水需要の減少は全国一津の現象である。しかるに、水道を民営化したい自治体では、「水需要が減少するから民営化せねばならない」と主張し、前提は正しくとも、解決策がまったく解決にならないトンチンカンな主張をする。他方で、ダムを建設したい自治体では、水需要が増加するという、事実そのものも全くのデタラメ、ねつ造の予測をし、全くムダなダムに湯水のごとく予算を投じている。ダムに投じられている年間2340憶円ものムダ金を、老朽水道施設の更新に転用すれば、問題は解決するのだ。民営化はもちろん解決策ではない。 . . . 本文を読む
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オウム真理教と日本会議のあいだ

2018年03月23日 | 政治経済(日本)
オウム事件の後「何であんなエリートたちが、あんな犯罪に関与したのか」と散々議論されたものだった。じつは私の知人(友人ではなかったが)でも、オウムに入信した人がいた。彼は、お受験の偏差値が高かったという、偏差値エリートとしてのプライドと自尊心は高かったが、読書量も少なく、高校までに人生や社会について深い思索を重ねたことがなかったようだった。中味は薄っぺらく、考え方は幼稚だった。自尊心は高いが、自分に能力のないと、それを覆い隠すように、寄らば大樹と教条的な教義を掲げる組織に思考を預けてしまうと、自分で考えなくてよいので楽になる。そうした点で、日本会議に入る方々のメンタリティにも同質性がある。物理的なテロではないものの、完全に言論テロリズムだ。いまこれを放置すると、本格的な国家テロの時代に突入するだろう。 . . . 本文を読む
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ポスト安倍は脱日本会議でなければならない

2018年03月21日 | 政治経済(日本)
 いま展開されている事態は、日本会議による国家乗っ取り策動である。明治時代に長州閥が、国家を乗っ取った過程を繰り返えそうとしているのだ。  ポスト安倍として取りざたされている、石破氏も日本会議、岸田氏も日本会議、なんと野田聖子氏まで日本会議・・・・。ポスト安倍で名前の挙がる人物で日本会議に所属していないのは河野太郎外相くらいである。自民党が内外に自浄能力を示そうとするのであれば、河野さんを首相にす . . . 本文を読む
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内閣人事局の機能を国会へ

2018年03月18日 | 政治経済(日本)
問題の根源は内閣人事局である。どうやら官僚は、どんなにエリートであっても(いやエリートであるが故に?)、権力者に人事権を握られると、法律を守るという公務員の責務を放棄しても、権力者に媚びることが優先事項になってしまうようなのだ。エリートたちにとって、立身出世は、何にも代えがたい至高の価値のようである。右派が政権を取れば、「日本会議のシンパだから・・・」といった理由で事務次官に任命され、かりに左派が政権を取れば「労働組合出身だから・・・」といった理由で事務次官になってしまうかも知れない。ではどうすれば良いのか? 各省の事務次官は国会が任命すればよいのである。 . . . 本文を読む
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追悼 野中広務さん

2018年01月30日 | 政治経済(日本)
去る1月26日に野中広務さんが逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。 細川政権が出来て自民党が野に下ったとき、野中広務さんや亀井静香さんの「野党力」がなければ、社会党と連立を組んでまで政権を奪還するというウルトラCは決して出来なかったでしょう。その点、野中さんは間違いなく自民党の救世主でしたが、彼が救った自民党は現在、彼が護ろうと思った本来の保守政党としての自由民主党とは全く異なる、従米右翼政権に成り果ててしまいました。晩年の野中さんは、かつての仇敵であったはずの共産党の機関紙の「しんぶん赤旗」にまで登場し、護憲と平和を訴えていました。(自民党を救うという)自分のやったことは果たして正しかったのかと、死んでも死にきれない思いだったのではないかと拝察いたします。   . . . 本文を読む
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新潟と北海道と沖縄に敬意を払う

2017年10月24日 | 政治経済(日本)
今回の選挙、新潟と北海道がとにかく輝いて見えた(沖縄はいつも通りもちろん)。自民党と互角以上に闘った新潟県民と北海道民に心から敬意を払います。他の都県も今後新潟と北海道を見習っていきましょう。大河原雅子さんや川内博史さんといった、日本になくてはならない議員さんたちが復活したのは何よりもうれしいことでした。九州地方の小選挙区は、ほぼ自民党で埋め尽くされる中、佐賀1区で原口さん、鹿児島1区で川内さんが小選挙区で同党と当選したことは本当にすばらしかったと思います。今度こそ、薩摩も肥前も、長州に付き従ってはいけません。川内さんには、薩長同盟の逆をやってもらいたいものです。 . . . 本文を読む
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加藤紘一の置き土産

2017年10月20日 | 政治経済(日本)
「右でも左でもなく前へ」という枝野さんのメッセージはよかった。立憲民主党の街頭演説にあれだけ多くの方々が参集するのも、みんなの参加によって、みんなでつくっていく民主政治という実感が湧くからだと思う。排除はしない、トップダウンの上位下達では決めない、徹底的な討論によって結論を出していく、これがリベラル政治の原点だ。日本の政治は、右も左もトップダウンの伝統と排除の思想が強すぎたのだ。 亀井静香さん、小林よしのりさん、鈴木邦夫さんといった、保守ないし右派の大物たちが懸命に立憲民主党の応援をする姿も感動的だった。中でも感動したのが、かつては天敵であったはずの辻元清美さんを応援した際の小林よしのりさんが、「加藤紘一さんに言われたことが、本当になっちゃった」と語ったエピソードである。 . . . 本文を読む
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法律はすべて自分たちが自分たちのためにつくるもの ―自民党の緊急事態条項の真意

2017年10月20日 | 政治経済(日本)
自民党憲法草案の第九八条と第九九条の文言を、すみません初めて見て、あっけにとられました。 これは民衆が政治的存在として認識されていなかった古代国家へのほとんど逆戻りと言うべきものであると思えます。 この草案をつくった人たちは、国民を物理経済的存在のみとしてとらえ、あえて言えば家畜と考えています。 おそらく明治維新以前からの長州マインドということなのでしょうが、リベラルな近代法治主義政治の素養や認識がまるでない土侯的感覚そのまま、法律はすべて自分たちが自分たちのために自由勝手につくるものであるという絶対支配意識を素直にこねあげたものとなっています。 . . . 本文を読む
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長島昭久さん、武田家滅亡後の戦略は如何に?

2017年10月19日 | 政治経済(日本)
長島さん、前原さん、細野さんなどの親CSIS勢力は、CSISから見れば、たとえ日本で野党が政権をとっても米国の軍産複合体にとって不利になる政策が打ち出されないための保険としての利用価値でしかなかったはずである。野党を飛び出し、野党の殻をかぶった右翼政党の建設にも失敗したとあっては、CSISにとっても利用価値のない存在になるだろう。CSISも、このように焦って作戦ミスを犯していることが、その黄昏を何より物語っている。CSISの画策した安保法制による自衛隊の米軍下請け化の強要、さらには種子法の廃止だの水道民営化だの、生命の根幹まで脅かされる状況になってきた。しかし、彼らは凶暴化する一方で、焦って作戦ミスを繰り返し、その実態が張り子の虎であることも明らかになってきた。 . . . 本文を読む
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右翼革新連合 vs 保守リベラル連合

2017年10月13日 | 政治経済(日本)
経済グローバル化と地方の産業空洞化が、現在の自民党一強体制を生んだのだ。製造業の空洞化が進めば進むほど、地方経済はますます公共事業依存になり、公共事業複合体はますます強固に結束していく。その岩盤組織票に、それこそドリルで穴を空けて打ち破らない限り、自民党政権は終わらないだろう。立憲民主・共産・社民には、強固な公共事業複合体を切り崩し、味方に付ける政策を打ち出す必要がある。 . . . 本文を読む
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選挙後に最も恐れるべきこと ―改憲の真の狙いは緊急事態条項

2017年10月10日 | 政治経済(日本)
立憲民主、共産、社民の「第3極」が善戦したとして70~80議席ぐらいだろうか。 反自民のリベラル派の無所属候補を合わせてもまだ100がせいぜい。改憲発議を阻止するための、3分の1の156議席には遠く及びそうもない。選挙後に希望が分解し、議員の半分くらいが第3極に合流したとしても、まだ足りない。 ということは、国会で改憲発議を阻止することは難しいと考えた方がよい。国民投票にまで持ち込まれることを想定し、正々堂々と国民投票で阻止する覚悟が必要だろう。これを言うと怒られるかも知れないが、私は憲法9条に自衛隊を明記するという問題は、それほど大きな問題とは思えない。安倍改憲で最も問題にせねばならないのは、緊急事態条項の導入だろう。9条改正の問題に目を奪われ、そこが争点にされている間に、ドサクサに紛れて緊急時代条項まで改憲で盛り込まれてしまうことが、最も恐るべきシナリオである。 . . . 本文を読む
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大河原まさこさんが立憲民主党から立候補

2017年10月08日 | 政治経済(日本)
 先ほど私も応援団の一員である元民主党参議院議員の大河原まさこさんからメールをいただきました。立憲民主党から北関東(茨城・栃木・群馬・埼玉)ブロックの比例単独候補者として立候補する決意を固めたそうです。  立憲民主党、選挙区だけでなく、比例区にも輝く猛者たちが続々と結集しているようです。志を曲げず、卑劣な踏み絵など決して踏むことはないであろう、人間としての輝きを持った、信頼できる方々が集まっていま . . . 本文を読む
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天木直人さん、志は分かりますがメーワクです ー東京21区の選挙事情

2017年10月07日 | 政治経済(日本)
 東京21区(八王子(の東部)、立川、国立、日野、多摩(の北部)、稲城(の南部))がにわかに注目されている。昨晩は、安倍首相まで立川入りして街頭演説。ツイッターには「(立川に)国難来たる」とつぶやかれていた。  東京21区には、イラク戦争に抗議して外務省を辞めた天木直人さんが立候補を表明。安保・外交政策で21区の長島昭久氏に論戦を挑むのだ」と鼻息荒い。  天木さんのツイッターでは、「国民の皆さん . . . 本文を読む
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亀井静香議員の政界引退を惜しむ

2017年10月05日 | 政治経済(日本)
「亀井さんに首相をやっていただきたかった」というのは、私の偽らざる感想です。思えば、このブログを始めた当初、あの悪夢の「郵政解散総選挙」があり、あの新自由主義礼賛一色のヒドイ雰囲気の中で、私は郵政民営化に反対する亀井さんを応援する論陣を貼りました。その後、念願の政権交代があり、民主・社民そして亀井さんの国民新党の連立政権ができたときも、亀井さんの手腕に大きく期待いたしました。あの連立政権のとき、鳩山さんではなく、亀井さんが首相になっていれば、政権交代の結果も全く違ったものになっていたと思います。 . . . 本文を読む
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左派が政権を取るためにやらねばならぬこと

2017年10月04日 | 政治経済(日本)
人の名前に「主義」をつけて教条化した時点で、未来の発展の可能性を自ら閉ざしてしまっている。「〇〇主義」と名乗ることほど、非弁証法的な話はない。未来は開かれている。一個人の思想に「主義」をつけて絶対化する発想からは、決して未来は生まれない。「プロレタリア独裁」といった時点で、権力の分立を否定しており、立憲主義を踏みにじる必然性を内包している。マルクスには統治機構論が決定的に欠落している。立憲主義の基本原則は、経済政策が社会主義的であるか、新自由主義的であるかという点とは別次元の問題であり、普遍的に死守しなければならない。共産党独裁を正当化するための方便にすぎないプロレタリア独裁論を否定しない左派には、決して政権を委ねてはならない。 . . . 本文を読む
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