代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

亀井静香とチェ・ゲバラ

2005年10月25日 | 政治経済(日本)
 総選挙前の8月10日に私が書いたエントリー記事「亀井派と社民党の合併は如何?」のコメント欄に下記のようなコメントをいただきました。保守政治家の亀井静香氏がチェ・ゲバラを尊敬しているというのは、多くの人々にとって大変に興味深い事実のようです。ちょっと私的に分析してみたいと思います。反小泉左右共闘を考える上でも、警察出身の亀井静香と革命家のチェ・ゲバラの共通点を探るというのは興味深いと思われるからで . . . 本文を読む

日本の植民地支配と東アジアの林業

2005年10月20日 | 自分の研究のことなど
 忙しくて、しばらくブログの更新が滞っております。あまり更新を怠ると読者に見放されてしまうので、何か書きます。いま時事問題を論じる余力がないので、現在自分が追い立てられている仕事について書きます。いまの仕事は、1980年代以降に、中国や韓国からの留学生たちが書いてきた東アジア地域の林業・林政に関する諸論文をまとめてレビューするというものです。   東南アジアやアフリカの森林研究では、イギリス、フ . . . 本文を読む

やはり次は政府系金融機関だったか

2005年10月09日 | 政治経済(日本)
 郵政の次に狙われるターゲットが明らかになった。「政府系金融機関の統廃合」だ。10月8日の『日経新聞』朝刊で、小泉が八つの政府系金融機関を一つに統合しようと狙っているという記事が大きく載った。竹中氏は「政策金融を今の半分ぐらいにする仕分けをしないといけない」と述べたそうだ。  竹中氏は日本開発銀行(現・政策投資銀行)出身ですが、自らの出身母体に対し、恩を仇で返そうということです。そもそも、竹中氏 . . . 本文を読む

ベネズエラの土地改革

2005年10月08日 | 政治経済(国際)
 ベネズエラの土地改革がいよいよ本格化しているようです。『毎日新聞』の10月7日夕刊によれば、ベネズエラ政府は「国内で牧畜業を営む英国企業などの農地を接収し、年内にも50にのぼる大農場を貧しい農民に分配する方針を明らかにした」とのことです。  これこそラテンアメリカにおける貧困撲滅のための正真正銘の「改革の本丸」でしょう。  それにしても、接収対象になる予定の英国の精肉会社(ベスティ社)はベネズ . . . 本文を読む

いま坂本龍馬がこの世にあれば

2005年10月07日 | 政治経済(日本)
 いま坂本龍馬がこの世にあれば、小泉に向かって「おまんは日本をあのメリケンの植民地にしようちゅうがか。許さんぜよ!」と怒鳴りつけたことであろう。そして亀井さんから不破さんまでに働きかけ「もうお互いにいがみおうとる場合じゃないきに」と「第二次薩長同盟」を呼びかけるであろう。さらには国際的レベルで、「アジア脱米同盟」を構築し、さらにそれをラテンアメリカやEU、アフリカとも連携させて脱米を計ろうとするで . . . 本文を読む

ドイツのことなど

2005年10月05日 | 政治経済(国際)
 一週間前にはドイツから帰国していたのですが、仕事が山のように溜まっていたので、新しい記事が書けず申し訳ございませんでした。もうじき出る著書の索引をつくったり、某研究会での発表の準備に追われたりの日々でした。著書は『複雑適応系における熱帯林の再生 ――違法伐採から持続可能な林業へ』(御茶の水書房)というタイトルで来月に出る予定です。専門的な内容なのですが、興味ある方がおりましたら読んで下さるとあり . . . 本文を読む