代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

本の紹介:『自由貿易という幻想 ―リストとケインズから「保護貿易」を再考する』

2011年11月27日 | 自由貿易批判
 最近出た本の紹介をさせていただきます。エマニュエル・トッド他著『自由貿易という幻想 ―リストとケインズから「保護貿易」を再考する』(藤原書店刊)という本です。

 TPP論争に関連しての緊急出版です。この本の特徴は、「自由貿易はよいがTPPはブロック経済だからダメなのだ」とか「TPPは本来の自由貿易の趣旨に反する」といった批判ではない点にあります。

 TPPであろうがWTOであろうが、自由貿易そのものが世界規模の総需要不足を招来せしめ、世界経済危機を引き起こした(引き起こす)元凶なのであり、貿易のあり方そのものを問い直すことが求められている。これが本書に通底するメッセージです。

 私もこの本の中の第14章「自由貿易と農業・環境問題 ―マルサスから宇沢弘文まで」を執筆しております。
 本の内容は、この春に出た藤原書店の季刊誌『環 vol.45』の各論文を再構成したものです。雑誌を読んでいない方、単行本の方を参照してくださるとうれしく存じます。

 詳しくは藤原書店の下記サイトをご参照ください。
 
 
http://www.fujiwara-shoten.co.jp/shop/index.php?main_page=product_info&products_id=1219

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