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らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

束電檢針票

2020年11月30日 | 放射線関係倶楽部
紙でのお届けから、エッブでのご確認に変更いたします。
これまで     これから
   紙    → スマホ PC  うさぎ

からの
復旧のしかた


準備
・できれば直近の檢針票を用意する
無ければ古くてもおk
必要な項目
・お客様番号
・契約者(檢針票左上に記載/振替支払の場合には口座と異なる場合有り)
・契約者(設置場所)の住所
※事業所コードだのは要らない

未来の檢針票について↓
・「お知らせ」記載のフリイダイヤルに電話する
・指示された番号プッシュして
待たされるハズだが途中で切ってはいけないの。
本例では待ち時間5分程度だったわ。
手続きチャットがどーのこーのとアナウンス流れる。
おどろくべきことに、当該チャットも
受付時間:9:00~17:00/月~土(日・祝および年末年始を除く)
なの。
んなら、電話でいいわよねえ。

・おねえさん(本例ではホザキさん)とおはなし
お客様番号,契約者,契約者(設置場所)の住所を云う
・檢針票入っていない月を確認してくる
「少々お待ち下さい」
・電話した時点より未来の檢針分については、以後郵送対応される
●発行手数料等は無料、なの

・過去の檢針分については、ヒミツの番号(管轄の営業所フリイダイヤル)を教えてくれる
「こちらの専用ダイヤルは、これからの分の受付なので…」


過去の檢針票について↓
・前記ヒミツの番号(管轄の営業所フリイダイヤル)にかける
・指示された番号プッシュ
(ごちゃごちゃ云うが、よーするに「その他」なのよ)
・待たされるハズだが途中で切ってはいけない
本例では待ち時間10分程度だったわよ

・おねえさん(本例ではオリウチさん)とおはなし
お客様番号,契約者,契約者(設置場所)の住所を云う
・直近の檢針日をおねえさんが調べる
「少々お待ち下さい」
・電話した時点で過去(本日含む)の檢針分を郵送対応される
●発行手数料等は無料、なの


全部で30分ぐらいよね。

もうナニもかも、無論仕事もしたくないんだろうなあ。
ただ黙って「金員を支払え」と云ってるのよね。
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キモ

2014年05月23日 | 放射線関係倶楽部
大飯判決のキモ。
----------------------------
平成24年(ワ)第394号(以下「第1事件」という。),平成25年(ワ)第63号(以下「第2事件」という。)大飯原発3,4号機運転差止請求事件
口頭弁論終結日平成26年3月27日

判決

当事者等の表示
別紙当事者目録記載のとおり

主文
1 第1請求1被告は別紙原告目録1記載の各原告に対する関係で,福井県大飯郡おおい町大島1字吉見1-1において,大飯発電所3号機及び4号機の原子炉を運転しではならない。

2 別紙原告目録2記載の各原告の請求をいずれも棄却する。

3 訴訟費用は,第2項の各原告について生じたものを同原告らの負担とし,その余を被告の負担とする。
------------------------------
この「2」、大飯原発から250キロメートル圏外に居住する23名の請求棄却、だな。

このロジックを崩すのは無理。(無視すれば別)

『判決要旨全文』 http://www.news-pj.net/diary/1001
判決全文PDF http://eforum.jp/2014-05-21-ooihanketsu.pdf

ぜひ全文を通して読んでほしい。
凄味が伝わってくる。


控訴/上告において
------------------------------------
10 結論
以上の次第であり,原告らのうち,大飯原発から250キロメートル圏内に居住する者(別紙原告目録1記載の各原告)は,本件原発の運転によって直接的にその人格権が侵害される具体的な危険があると認められるから,これらの原告らの請求を認容すべきである。
 原告らは,本件原発で大事故が起きれば,周囲の原子力発電所の従業員も避難を余儀なくされること等によりその原子力発電所が事故を起こし同様のことが繰り返される結果,日本国民全員がその生活基盤を失うような被害に発展すると主張している。また,チェルノブイリ事故においては放射性物質に汚染された地域がチェルノブイリから1000キロメートルを超える地点まで存在するから原告ら全員が木件請求をできると主張している(第3の7)。これらの主張は理解可能なものではあるが,ここで想定される危険性は本件原発という特定の原子力発電所の法的な差止請求を基礎付けるに足りる具体性のある危険とは認められない。したがって,大飯原発から250キロメートル圏外に居住する原告ら(別紙原告目録2記載の各原告)の請求は理由がないものとして,これを棄却することとする。

福井地方裁判所民事第2部

 裁判長裁判官 樋口英明

    裁判官 石田明彦

    裁判官 三宅由子
------------------------------------
これを論破しなければ原判決を覆せないゾ。

250Kmの根拠は
------------------------------------
理由
6 閉じ込めるという構造について(使用済み核燃料の危険性)
(2) 使用済み核燃料の危険性
 
 使用済み核燃料は,原子炉から取り出された後の核燃料であるが,なお崩壊熱を発し続けているので,水と電気で冷却を継続しなければならないところ(前提事実(5)イ),その危険性は極めて高い。 福島原発事故においては、4号機の使用済み核燃料プールに納められた使用済み核燃料が危機的状況に陥り、この危険性ゆえに前記の避難計画が検討された。原子力委員会委員長が想定した被害想定のうち、最も重大な被害を及ぼすと想定されたのは使用済み核燃料プールからの放射能汚染であり、他の号機の使用済み核燃料プールからの汚染も考えると、強制移転を求めるべき地域が170キロメートル以遠にも生じる可能性や、住民が移転を希望する場合にこれを認めるべき地域が東京都のほぼ全域や横浜市の一部を含む250キロメートル以遠にも発生する可能性があり、これらの範囲は自然に任せておくならば、数十年は続くとされた(甲31)。 
 平成23年3月11日当時4号機は計画停止期間中であったことから使用済み核燃料プールに隣接する原子炉ウエルと呼ばれる場所に普段は張られいない水が入れられており,同月15日以前に全電源喪失による使用済み核燃料の温度上昇に伴って水が蒸発し水位が低下した使用済み核燃料プールに原子炉ウエルから水圧の差で両方のプールを遮る防壁がずれることによって,期せずして水が流れ込んだ。また,4号機に水素爆発が起きたにもかかわらず使用済み核燃料プールの保水機能が維持されたこと,かえって水素爆発によって原子炉建屋の屋根が吹き飛んだためそこから水の注入が容易となったということが重なった(甲1・159ないし161頁,甲19・215頁ないし240頁)。そうすると,4号機の使用済み核燃料プールが破滅的事態を免れ,上記の避難計画が現実のものにならなかったのは僥倖ともいえる。
------------------------------------
こう書いてある。
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B20

2013年01月21日 | 放射線関係倶楽部
やあ、みんな元気!  Me too だよ。

表面腺量計を買つたんだ。
みてね。


かつちよよひケースに入つてゐるよ。


左凹部はアクセサリを入れるための空孔なんだけど、ナニも無いとさびしいのでPA-1000を入れてあるよ。


すごいでせう。
温度の管理もしてるみたいだよ。


さつそくいろいろ測つてるんだ。
(でも臆病なので、GMの雲母フタが汚れないやふに、ヴィニールでカヴァーしてあるから、αは測れないんだ)

β腺は指向性がつおいから、遮蔽しなくても汚れているか否かがすぐにわかるよ。


ぼくのウチには空氣清淨機がある。
でもそのままだとすぐにHEPAフイル夕が詰まるやふに感じたので、
テイツシユペーパーを「一枚」挟んでゐるんだよ。
以下フイル夕構成
プレ(網目)→第1テイツシユペーパー一枚(増設)→活性炭→第2テイツシユペーパー一枚(増設)→HEPA→フアン→排気

テイツシユペーパーを一枚づつバラスのがミソで、二枚重ねると空氣が出なくなるよ。
(あと、ヱアコンだとテイツシユペーパー一枚でも空氣出ないよ。実験してみたんだよ)

使つてると、特に第1テイツシユペーパーが汚れるので空氣の出が悪くなるんだ。
だから半月に一度程度交換,廃棄するんだ。

第1テイツシユペーパー使用前拡大


第1テイツシユペーパー使用後拡大


そつと剥がした第1テイツシユペーパー群を、
くしやつと丸めてB20のパンケーキGM程度の大きさにして、検出部を当ててみたんだ。
BGは25-30cpmくらいなんだけど、
なんと200cpmもあつたんだよ。

Cs-134,-137も当然にβ腺を出すんだけど、自然核種であるラドン系Rn-222及び娘核種も拾つてるはずなので、
少し時間をおいてみた。

12h後に再度測つたら、
なんと30cpm程度で、区別できないよ。

原子カ情報資料室の資料にあたつてみやふ。
放射能ミニ知識
ラドン-222 (222Rn)
以下引用
---------
崩壊方式
アルファ線を放出して、ポロニウム-218(218Po)になり、さらに崩壊が続く。ポロニウム-218(218Po、3.05分)→鉛-214(214Pb、26.8分) →ビスマス-214(214Bi、19.9分)→ポロニウム-214(214Po、0.00016秒)→鉛-210(210Pb、22.3年)。ラドンがあれば、4種の短寿命放射能がある。
----------
なるほどなあ。

つてことは、Rn-222の娘の内、
鉛-214(214Pb、26.8分)
ビスマス-214(214Bi、19.9分)
の出したβ腺を拾つたと考えられるんだよ。
12hで半減期が、えー20minとすると36回きてる。
半減期10回でおおよそ1/1000なので、30回で1/1000000000より少ないんだね。
そしたら無いのと同じだ。

あのときヱダノにだまされて変なの吸い込んでしまつたかもしれないけれど…。
だからこそ
これ以上変なのを吸入しなひためにも応用したらいいとおもつたんだ。
少なくとも娘達はテイツシユペーパーごときで捕まるんだから、さほど高級な清淨機でなくてもたぶん捕まえるよ。
テイツシユペーパーなんかほぼ只だしね。
交換/お掃除の時にはN95,DS2マスクをしてね。


じやあ、またね。
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ががーん

2012年11月07日 | 放射線関係倶楽部
おれのパラダイスがぁ。
そんぼーのききとは!

いいとこだしさあ。

この辺だけは「線量率が低い」です。
半島突端のみ(市内~岬まで実際に測った)、ほとんど降下しなかったらしく、
例えば園内芝上1m 0.025μSv/h である。
(PA-1000測定)
園内は、概ね0.020~0.035μSv/hであって、これ事故前によい子が測ったのと同じ値だ。
つまり元から自然にあるやつ。(K-40由来だろ)

防風林で遮断された前の海岸は、そもそも遊泳禁止なので
えー海のナニもかんけーないです。
(入るヒトは勝手にすれば)

行っておやんなさいな。
ナニが心配ならお弁当にすれば、お子たちもよろこぶしね。
芝生の上で安心してお弁当喰えるんだよ。
(一都六県の屋外でこの線量率のところは、他にないです)
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放射線はなぜキケンなのかを学ぼう!

2012年08月20日 | 放射線関係倶楽部
以下、簡単のために一部に比喩などをつかって説明するから、厳密ではない。

突如発心しました。
いやー久しぶり!

これで「学ぼうシリーズ」第10回目ですねえ。

放射線が「光」であって、「光子」という粒子であると、
第3回目「放射線とはナニか?」で学びました。

じゃあ「フツウの光もアブナイのか?」つー疑問が出てきます。
光はフツウに見てるし、植物は光合成するし、太陽電池でデンキも(少しですが)起こせます。
じゃあ「光子」で同じだし、「放射線いんでないの」つーノーテンキな意見も出そうです。


これをわかるには、生物の起源にさかのぼって見てみればいいのよ。

太古の地球には海がありました。←すごく重要
またその頃の大気は95%が二酸化炭素でした。←すんごい重要
だから、海の水にも二酸化炭素がとけています。

太陽からは燦々と「光子」が降っています。
その中には、赤外線もあるし(だから暖かい)、可視光線(かしこうせん/フツウの光だから見える)もあるし、紫外線(お肌の大敵)もあるし、
更に太陽は巨大な核融合炉ですから放射線(宇宙からくるので宇宙線ともいいます)もありました。

ある日、海の中で「変なもの」が出来ました。
海の水にとけた二酸化炭素を、太陽からくる「光子」のエネルギーを使って分解し、
炭素は自身に取り込み、酸素をはき出すモノです。
これ、「植物」の始まりですね。
だから植物は「自己再生する二酸化炭素分解触媒(ぶんかいしょくばい)」とも云えます。

ところで、このとき海の比較的深いところ(10m位)で植物は誕生しました。
何で浅いところでなかったのかというと、
浅いと「よろしくない光子」がもろに当たって、植物がガンになってしまうからです。

おかしいね。
光子のエネルギーを使っていながら、その光子でガンになるとは??

これには、「光子のエネルギーの強さ」が関係します。

フツウに見える「可視光線」のエネルギーはおおよそ1.5~3eV(エレクトロンボルト/電子ボルト)程度です。
(電子ボルトは、この手のエネルギーのときにそう云うんだなあとながめていればいいです)
これ、ちょうど原子やら分子らやが、くっついたり離れたり化学反応するレベルのエネルギーなので、
うまい具合に光合成もできるのです。

ところが放射線のエネルギーは、例えばレントゲン撮影でつかうフツウのX線でも
2~20KeV=2000~20000eVもあります。(Kキロとかについては第2回「単位を整理して学ぼう」で学んでいます)

ありゃー。
レントゲンですらおよそ1000~10000倍もエネルギーがぁ。
これじゃあ「壊れ」はしても「つくれ」はしないよね。
ものには程度があって、ちょうど良いのが一番なのだ。

紫外線でもダメだよね、やっぱエネルギーが強くてさあ。
これエネルギー、3~120eVなんくらいだけどもね。
お肌に大敵なワケだわ。

では、すっかりおなじみセシウム137(Cs-137)のγ線のエネルギーはというと、
662KeV=662000eV !! だめだこりゃ。
(これ第8回「半減期その2:空間線量の減少について学ぼう!」で学びました)

だから太古の植物は、浅いと可視光が強いから光合成にはいいんだけれど、
「エネルギーの強い光子」も多いのでガンで死ぬことになる。
ぎりぎりの深さのところでがんばっていたのだ。
(水は効果的に「よりエネルギーの強い光子(紫外線/放射線)」を遮蔽します。
ただし「可視光線の光子」も遮蔽するので、水深が深いと「暗く」なってしまいうまく光合成できません)

ところで、光合成をすると二酸化炭素が分解され「酸素」が出てきます。
植物の「おしっこ」みたいなものかな。
この「おしっこ(ガスだけど)」の海の中の濃度が、植物が増えるにつれて段々濃くなっていきます。
ついに海に溶けきらず、大気にぶくぶくと出てきました。
どんどん出てきて、遂に大気の上空「成層圏(せいそうけん/10000~50000m位の高さ)」にまで達します。

すると、なんということでしょう。
酸素(O2)がオゾン(O3)に勝手に変わったではありませんか♪
(より正確には 3O2→2O3)
このオゾンが出来たのは、紫外線の「光子」のエネルギーによってなんだよね。

これが有名な「オゾン層」ですね。
すんと、なんと「紫外線」とか吸収しちゃうんだ。
これを地上から見ると、紫外線の遮蔽(しゃへい)になる。
(遮蔽は、第5回「放射線を「さえぎる」を学ぼう!」でやりました)

海の中の植物にとって「やったー」ってなもんだ。
有害な紫外線が遮蔽されたんだからね。
放射線も大気で遮蔽されますよ。
1mあたりの遮蔽能力はたいしたことないんだけど、なにしろ地面に近い対流圏でも11Km=11000mあるからさ。

なお飛行機に乗ると外部被曝(ひばく)するのは大気で放射線(太陽からの宇宙線)が遮蔽されていないからですね。
宇宙飛行士は盛大に外部被曝しますが、これは管理された被曝だし、内部被曝はしないから大丈夫です。
まっ仕事だしね。

でもフシギだよなあ。
植物は「いらないから」酸素を捨てただけなのに、それが上空にいき、オゾン層になり、紫外線を遮蔽し、
で自分たちは「強い可視光線」を浴びられるんだからね。
生命つーのは、フシギなものなのだ。

こうなるとシメタつーわけで、どんどん浅いところに上がっていき、
ついでに植物を食べる動物も出てきて、
みなさんついに陸上に上がりました。
これがご先祖様ですねー。

オゾン層があってもやっぱり紫外線はくるので、皮膚ガンの対策は必要です。
あと、天然の例えばカリウム40(K-40)などという放射性物質もあるから、
これらの「光子」から身を守ることもしなければいけません。

例えば細菌のたぐいでも、「光子」が染色体に当たってぶちっと切れると、
そのときに「光子」のエネルギーを利用して「至急治すしくみ」があります。

なぜ「常に治すしくみ」を動かしていないかというと、
ご飯などから得るエネルギーが一定であれば、変なしくみを動かしていると、
その分お腹が減るので、生きていくのに損をするからですね。
(「適応」とかいいます)

つまり、
「今ある分の「光子の害」はやっつけることができる」のが適応進化した、
今生きているものたちのすがたなのです。

これは、放射線に限らず「毒のたぐい」すべての対応に共通していて、
「今ある分の毒」は退治できるように進化してきました。

例えば、病院に「無菌室」というのがありますが、
普通の人がそこで暮らしていると、「毒が不足」してかえって具合が悪くなります。
かといって「毒がいっぱい」のところ、たとえばバイ菌うじゃうじゃなところで暮らすと、やっぱり病気になります。
そんな「毒だらけ」のところでご先祖様が暮らしてこなかったからですし、無菌室でも暮らしてこなかったからです。

「毒」にも適量があるつーことだ。


じゃあ、去年あそこから出てそのへんにしれっとある「放射能」はどーよつーと、
ご先祖様はそんなもの無い時代を生きていたので、当然に「毒」なわけです。
(人工的な「放射性物質」ができて、まだ100年も経ってないのよ。ピカのナニのときつくったんだよね)

あのね、ご先祖様のときの年数は何億年つーながさがありますので、
100年とかないのといっしょですよ、ほんと。

んで、「放射線を少し浴びた方がいい説」つーのがあります。
これ一種のウソだから。

だってねえ。
今ある分でちょうどよくできているわけで、
「ご先祖様より毒が多いほうがいい」はずないでしょうが。
そうだとしたら、進化論は真っ向否定しなければならないからね。
(より多い毒に適当している → よりお腹が減るほうがより適応進化することになるから)


つーわけで。
電子ボルトだけでもわかるとキケンな理由がわかるし、
進化の過程つまり進化論がわかっちゃうと、余分な放射能キケンだってわかるしくみなのですよ。



久々はりきって少し疲れました。
(少しサボるくらいに適応進化しているのかな??)


じゃあまたね。
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さいかどーてっかい音頭

2012年07月10日 | 放射線関係倶楽部
でも動画を見ているとムスメが踊り出す。
舞うとか歌うのは生得的なので(たぶん)、楽しい感じがするんだろう。
打楽器もあるしね。

おれもコドモのころゼンガクレソのお兄さんのマネをして「アソポフンサイ」を叫んでいたのは周知である。

往時と今はどこが違うが。
・往時:勇ましそうなのだが楽しくはなく、むしろヤマシイ感じがした。
(これは当たっていて、トーキョクをうらんでいた当人が、今やトーキョクだったりする)

・今:勇ましさ,ヤマシサは微塵もなく、生命感にあふれた楽しい感じがする。
(トンネル出口の歌舞音曲を見れば更に明らか)

つまりだ、
往時は「おれもそっちに入れろ」と云っていたのが、
今は「気持ち悪いしカラダにわるいから、やめてね」と楽しく云っておるのだ。

大飯に共感している。
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進ぬ一億被の玉だ

2012年05月25日 | 放射線関係倶楽部
焼くぞ焼かふぞ ぐわんと焼くぞ
大和魂だてぢやない
見たか知つたか底カ
焼きに焼かれた一億の
かんにん袋の緒は切れぬ

べくれろげれきの御前に
拍手打つて ぬかづけば
親子兄弟夫らが
今だ たのむと声がする
おいらの窯にや ぐつときた

さうだ一億被の玉だ
一人一人が必死隊
がつちり組んだこの腕で
焼ひた市街は鉄壁だ
何がなんでも焼き抜くぞ

進めぇーー! 一億被の玉だぁ!!
焼くぞぉー!! 一億ぅー!!! どぉんとぉ焼くぞぞぉーーー!!!!
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放射腺DC測定システム No.9 PA-1000測定実務その6:なぜPA-1000で食品測定できるのか

2011年12月24日 | 放射線関係倶楽部
シリーズ最終回

計算でも、実測突き合わせでも、なぜかRSR-109内で検出限界5Bq/検体程度が見えてしまう?
おれもフシギだったのだが、以下おれの仮説。
たぶんこうだろうという。(違ってるかもしれない)

解説します。

この手の測定では、シンチレーション式の測定器を使う。
通常の「ベクレルモニタ」と呼ばれるやつは、
たいがいNaIシンチで、そのサイズは少なくともφ1インチ*H1インチある。
都合13cc程度だ。

一方PA-1000では、CsIシンチで長方形、なんとたったの2cc、らしい(未確認)。

素材が違うと感度も違うが、大きさのほうがよりキクよね、これ一種のアンテナだから。
・NaIシンチ1インチ 感度20000~50000cpm(Cs-137)程度のようだ。
・CsIシンチ2cc   感度2900cpm(Cs-137)
なので、タチウチできそうにないのだが。

では、「ベクレルモニタ」がどうやって食品のBq数を出しているかを見てみよう。
以下模式的に表すから、もちろん厳密ではないよ。

シンチにγ線が入ってくると、相互作用を起こし、結果シンチレーション光というパルス状の光が出てくる。
その光を、光電子増倍管であるとか、フォトダイオードとかで電気信号にする。
すると、1発のシンチレーション光が、1パルスの電気信号に変わる。
電気信号には、
・1発分のパルスの有無 の情報と
・1発分の光の大きさに対応した、電圧 の情報
の2つが、いわば載っている。
(PA-1000では、1発は1回の「ピッ」で表され、電圧の情報は使わない)

電圧は、光の強さに応じて高くなる。
シンチレーション光はγ線のエネルギーの大きさに応じて強い。
だから、電圧の高さは、γ線のエネルギーの大きさだ。
すると、電圧をいくつかの「チャンネル」に分割して、その信号を積算していけば、
おなじみのスペクトルピークグラフが出てくる仕組みである。

簡単のために、オセロゲーム風にして表してみよう。
黒石1個が、信号1発に相当する。
横軸が信号(つまりγ線のエネルギー)の大きさ(16チャンネル)
縦軸がそのチャンネルに入った信号の数(0~8)としてみよう。

◆まずはバックグラウンドBGを測ろう。
BG(図1)
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○●
●●●●●●○○○○○○○○○●
●●●●●●●●●●●●●●●●

こんな感じかね(雑ですまんが)。
右のピークは、遮蔽壁を通過してきたK-40のエネルギーのピーク。
外から入って来るのは、エネルギーが1.461MeVと高いK-40由来だから、このピークはわかるとして。
左側の信号はなにかというと、
γ線がシンチ内でちゃんと的に当たり損ない、
コンプトン効果で少し角度を付けられ、かつエネルギーの弱くなった分の信号だ。
これはどんなセンサーでも起こることで、後方散乱(ピークの後方に信号が散乱するから)とか、
コンプトン帯などと呼ばれる部分だ。
(簡単のため、遮蔽壁内でのコンプトン散乱は無視します)

まあ、雑音(ノイズ)だよね。


◆では、検体を入れてみる。
K-40のみが入っている、非汚染食品としよう。
(図2)
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○○○○○○○○●
○○○○○○○○○○○○○○○●
●●●●●○○○○○○○○○○●
●●●●●●●●●●○○○○○●
●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●

よく見る形だ。
右のピークが検体のK-40のピーク。
左側は、みな後方散乱。

すると、K-40のBq数は
一番右のチャンネルの、
測定値-BG値なので、
この場合だと6-3=3(カウント)に、
予め測定されている、K-40の係数を乗じて求めるわけだね。

後方散乱は、ノイズだから無視してよい。

◆では、次の検体を入れてみる。
先ほどと同じK-40の量に加えて、何Bqかは不明だけれどCs-137が入っている、汚染食品としよう。
(図3)
○○○○○○○○○○○○○○○○
○○○○○○○○●○○○○○○○
●●●●●●○○●○○○○○○●
●●●●●●●○●○○○○○○●
●●●●●●●●●○○○○○○●
●●●●●●●●●●○○○○○●
●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●

これもおなじみの形だ。
右のピークが検体のK-40のピーク。
中央付近のピークが検体のCs-137のピーク。
その左側は、みな後方散乱。

K-40のBq数はさきほどと同じ。

Cs-137のBq数を求めるには、
ピークの立っている中央チャンネルの、
測定値-(K-40測定時の後方散乱+BG値)なので、
この場合だと7-(2+1)=4(カウント)に、
予め測定されている、K-40の係数を乗じて求めるわけだね。

後方散乱は、ノイズだから無視してよい。

と、まあこうやって求めるのだがね。


ここで、ちょっと待った。
(図2)と(図3)の差は、単にちょこっとCs-137が入っただけで生じている。
形もずいぶんと違う。

でも、Bq数の計算は、たったの
7-(2+1)=4(カウント)
になっちゃうのか?

(図3)のCs-137の後方散乱だって、やっぱりCs-137が有ったから起こったことだよね。

都合何カウントしているか数える。
(図1)BG   24カウント
------------------------------------ ここの差は27カウント
(図2)K-40   51カウント
------------------------------------ ここの差は16カウント
(図3)K-40
    Cs-137   67カウント
となるよ。
このほうが、カウント数の差が大きくないか?


もし、今何かわからない核種があって、それを同定するには、
スペクトルピークグラフから読んでいくしかないよね。
(ゲルマのヤツは、ここの分解能がとてもいい。通常の核種同定でゲルマ式が使われる所以。
ただし感度は意外に低い。だから測定時間がやたらとかかるのだ)


でもね。
今問題とするのは、
汚染由来は Cs-134,137
自然由来は K-40
これのみが識別できればいいわけだよね。

だったら、わざわざ16カウント差もあるのに、
その内、たった4カウントしか使わないのは、もったいないでしょう。

実際の感度が低下していることと同じだ。


というわけで、
・核種同定もできると、そのほうがいいのだが、
実際に使える「感度」が小さくなる
・核種同定しない、汚染はCs-134,137のみと割り切れば、総カウント数が使えるから、
実際に使える「感度」が大きくなる
のではないかなあ。
(そもそも感度2900cpm(Cs-137)とかって、コンプトン帯のカウント分も含む、だよね。
そこに、いわばBPF入れたら、感度低くなってアタリマエか)


だから、PA-1000のちっこいシンチでも、総カウントで見ることによって、
実際に使える「感度」が大きくなるから、意外に検出限界が低くなる、
ことのつじつまが合った(はずだ)。
ただし、K-40は「五訂増補日本食品標準成分表」の本表で見て、寄与分を差し引かないといけないんだけどね。
(ここを省くために、測定機器のソフトやらグラフやらがあるようにおもう。でないと「おかあさん」ではできないから)

I-131があると、Bq数が間違うけれどね。
でもメインのγ線は
365KeV(81.7%)だから、PA-1000の相対感度の一番いいところなので(約2.0)、
どのみちハジクことにはかわりない。


つーわけで、
実用上の問題はないということになる。


そりゃ、スペクトルピークグラフあったほうがいいけれど。
どうもいろんなとこ見ていると、ここを出すために大変な苦労を強いられるようで。
しかもBq数がはっきりしなかったり。
(グラフからBq数を出すところに、測定機器のノウハウが集中しているらしい)


だから、いっそ「1発は1発」式のPA-1000だったから、けっこう出来ちゃったのかもね。


あと、測定そのものは、
「極短波長電磁波の極微弱な電界強度測定」だとしてみると、無線に通じるものがある。
逆に、無線とかの弱電の基礎がないと、たぶん難しいとおもう。

なので、前回は意識してザクッと書いた。
弱電知らないヒトが見よう見まねで測ると、数字めちゃめちゃになるからね。

係数などのデータは実験して取ってください。
検体との位置関係に強く依存しますので。
検体,測定器の温度管理、電源電圧管理も非常に重要です。
(この辺、弱電のヒトは得意だとおもう)

測っていると、次第になれてきます。
細かいコツも見えてくるとおもう。
おれも、まだ途上なので、よくわからない部分も多々。
だからあえて書きません。

でも、
一つだけ、お掃除はとても重要です。
毎回キレイにして測ってくださいね。


さて、

おれの任務はここまでとします。
すべての「必要なこと」は、これまでに記してあります。
よく見てね。
(学習が必要なところは、ヒントだけ書いてある部分があります。
だって全部書いたら本1冊分必要だから。
ググルとみんな出てきますよ)

みんなで測ろう。
そうすれば、少しずつだけれど、だんだんと、だんだんとよくなるとおもうんだ。
そのために、がんばって学習し、さらにがんばって書いたんだから。


じゃあね。
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放射腺DC測定システム No.8 PA-1000測定実務その5:Cs-134,137のBq/cpm係数の導出による食品測定

2011年12月15日 | 放射線関係倶楽部
さーて、山場だな。

「男らしく直角」方式で、壮大な推定計算すっから。

半減期その2」にヒント100円があるのだ。
以下引用:
では実際の、核種から放出される「光子」の数とエネルギーの大きさを比較してみよう。
なんと、同じ1Bqでも、核種によって、
出てくる「光子」の数と、エネルギーの大きさは、全然違うのよ!
「1Bqから1個の光子」ではないのだ。
(核種はすべて略語で書きますね、長いから。あと10000Bqあったとして1秒間に出てくる光子の数を出します)

どっかーんといろいろ出たけれど、簡単のためにCs-134,Cs-137だけを考えてみます。
(Cs系のあるところ、他のいろいろもあるんだよね)

 核種  光子のエネルギー  放出確率  1万Bqから1秒間に出てくる光子の数
・K-40   1.461MeV      10.7%     1070個(光子)※自然核種

・Cs-134   563KeV       8.4%     840個(光子)
  々     569KeV      15.0%     1500個(光子)
  々     605KeV      97.6%     9760個(光子)
  々     796KeV      85.5%     8550個(光子)
  々     802KeV       8.7%     870個(光子)
  々    1.365MeV       3.0%     300個(光子)
----------------------------------------------------------------
・Cs-134の合計の光子の数           21820個(光子)

・Cs-137   662KeV       85.1%     8510個(光子)
----------------------------------------------------------------
・Cs-134とCs-137の合計の光子の数      30330個(光子)

ねっ、数がまったく違うでしょ。
(キロ(K)だの、メガ(M)だのは、以前説明したからここ見てね
「放出確率」つーのがさー、1Bqから1個でないのでわかりにくんだけど、
10000Bqあったとすると、「1秒間に何個の光子が出るか」だとおもえばいい。
:引用終わり

で、前々々回にPA-1000のK-40係数の導出をしているよな。

これを組み合わせると、Cs-134,137のBq/cpm係数が出る、計算でな。

そこでどうしても必要なのが、PA-1000のエネルギー特性だ。
が、これが見あたらぬ。
そこで、前モデルの「堀場PA-100」つーのがあるので、これを見る。
(「horiba PA-100」でぐぐれば出てくる)
なかなか、ノーガキもおもしろい。

それにエネルギー特性のグラフがあるだろ。
「男らしく直角」方式で、エネルギー特性は「同じ」と見なす。

備考:
PA-100のエネルギー特性グラフには横軸120KeV-1.8MeVまでが記してあり、
縦軸0.1~2.1の相対感度(Cs-137:662KeVを1として)があるのだが、
仕様のエネルギー特性の項は、「0.5~3(150KeV~1.5MeV)」となってる。
グラフがモノホンで、仕様が内輪の数字だろ。
エネルギー範囲の記載はない。
(CsI (Tl))シンチでは100KeV以下はノイズで見えないと書いてある)

一方、PA-1000の仕様では、
エネルギー特性の項に、「0.5~3(150KeV~1250KeV)」となってる。
エネルギー範囲は、「150KeV以上」だ。
150KeV未満をカットしたのは、
教材用であるため、Pb遮蔽で発生する例えば80KeVのγ線を拾っては具合が悪いからだろう。
(コドモに遮蔽のコンプトン散乱はきついもんな。
なおこの程度のエネルギーだと相互作用はコンプトン効果が主)
エネルギー特性の、「0.5~3(150KeV~1250KeV)」はいかにも不自然。
だって「ほうしゃ線って自然にもあるんだとわかった」と云えなくなるからなあ、K-40の1.461MeVが見えないと。
シンチ(沃化あぶない元素セシウムさん+タリウムの薬味入り。薬味が光を出す)の、
コンプトン帯を拾ってるのかなあともおもえるのだが、まあフツウそんな器用なことしないでしょう。
双方共に、エネルギー範囲の上限値の記載はない。

なんやかやで男らしく、
・エネルギー特性はPA-100とPA-1000とは同一
・コンプトン帯は考慮しない
とする。
そうとしても、すでに出した「PA-1000のK-40係数」は実測値だし。
あとで、Cs-134,137のBq数のわかったもので、実測,突き合わせてみればいいだけだからねえ。


●Cs-134,137のBq/cpm係数の導出:
では計算いくよ。
1秒間に出てきて、PA-1000で観測できる(出たの100%見えるとして)光子数を記す。

対照となるK-40は10000Bqあると仮定し、
Cs-134とCs-137が、どっかーんと出たときには、1:1であったとし、
都合10000Bqである(Cs-134:5000Bq,Cs-137:5000Bq)として、エネルギー特性を乗じる。
(上記引用では、Cs-134:10000Bq,Cs-137:10000Bqであることに注意。その項では簡単のために各10000Bqとした)
放出確率は省略する。

 核種  エネルギー  光子数  エネルギー特性  PA-1000で観測される光子数
・K-40    1.461MeV  1070個    0.60        642個

・Cs-134   563KeV   420個     1.15        483個
  々     569KeV   750個     1.15        863個
  々     605KeV   4880個    1.10        5368個
  々     796KeV   4275個    0.90        3848個
  々     802KeV    435個    0.90        392個      
  々    1.365MeV    150個    0.65         98個
----------------------------------------------------------------
・Cs-134の合計光子数  21820個            ≒11050個       

・Cs-137   662KeV   4255個    1.00(基準)     4255個
----------------------------------------------------------------
・Cs-134,137合計光子数 26075個             ≒15300個

つまり、
'11年03月15日時点での(日付はさあ、まあ細かいこと云うな)、
K-40:Cs-134,137 は
642個:15300個 (10000Bqでの光子数)
1:23.83
である。
ここ重要なので、しげしげと確認してくれ。

んで、こないだ求めた「PA-1000のK-40係数」を23.83で除せば、
バクハツ時点で、前回やった位置関係における「PA-1000のCs-134,137係数」が出る。

以下筆者の例では:
83.90Bq/cpm(K-40)/ 23.83 = 3.52Bq/cpm(Cs-134,137) である。


さて、核種は崩壊する。
Cs-134は半減期2年なので、もうかなり減ってる。

時期はめんどくさいので、「男らしく直角」に'12年03月中旬として計算する。
これで、来年の初夏のころまで使える。
なーに、どうせ単座戦闘機の山勘航法だ。
(細かくしたいヒトは、勝手に計算しなさい)

バクハツ時 Cs系都合10000Bqであるとして(Cs-134:5000Bq,Cs-137:5000Bq) 

Cs-134は半減期2年だから、1年後は 1/√2に減るので
5000Bq/√2 = 3535Bqになる。

Cs-317は、半減期30年で、めんどくさいからそのまま
5000Bq/1 = 5000Bq

すると合計は、
3535Bq(Cs-134)+5000Bq(Cs-137)= 8535Bq

'12年03月中旬での、Cs-134:Cs-137 比率は、
Cs-134
3535Bq/8535Bq = 41%
Cs-137
5000Bq/8535Bq = 59%
となる。

Cs134,137が合計で10000Bqあったとして、
PA-1000で観測される光子数は
Cs-134 10000Bq*41%*(11050個/5000Bq) = 9060個
Cs-137 10000Bq*59%*(4255個/5000Bq) = 5020個
合計の光子数                       14080個

ゆえに、
'12年03月中旬での
K-40:Cs-134,137 は
642個:14080個(10000Bqでの光子数)
1:21.93
である。

んで、こないだ求めた「PA-1000のK-40係数」を21.93で除せば、
'12年03月中旬時点での、
前回やった位置関係における「PA-1000のCs-134,137係数」が出る。

以下筆者の例では:
83.90Bq/cpm(K-40)/ 21.93 = 3.83Bq/cpm(Cs-134,137) である。

前々回で仮に計算した
堀場PA-K容器での、Cs-134,137係数は ≒4.0Bq/cpm
だから、いい線いってるだろ。


●K-40由来の推定と計算:
食品にはカリウムが入っていて、
その中のK-40は自然各種であり、半減期 12.8億年、同位体存在比は0.0117%だ。
この分のBqを測定値から差し引く必要がある。
計算は簡単だ。
「五訂増補日本食品標準成分表」なるものがあって(ぐぐれ)、
そこの「本表」にカリウム含有量が載っている。
(料理も多少載ってるけど、まあ材料のときに測ったほうがいいよ。
だって何にセシウムさんが入ってるかわかんなくなるでしょ)

検体の質量を台所の秤で測っておき、
PA-1000で測定しつつ、表を見る。
その食品100gに○○○mgのカリウムが入っているかはすぐにわかる。

※カリウムが100mgで、K-40は3.17Bqである。←これ重要だからな

検体のカリウム総量から、その検体のK-40のBq数は簡単に計算できるだろ。
先に導出したBq/cpm係数(K-40)で、K-40分のcpmを計算し。
測定値から差し引けば、それでおkである。
なーに、上記したK-40のPA-1000で測定される光子数は、Cs系に比べて小さいので、
検体が多少標準と違っていても、問題はないのだ。
うそだとおもうなら、自分でやってみな。
(フツウの検体だと、K-40だけでは有意差無しになるはずだ。山芋とかだなあK-40多いの)

この考え方、ちゃんと
武田邦彦先生に、ノート持参でお伺いしている。
「えぇ。測ってK-40寄与分を差し引いて。そうよく勉強していらっしゃる」つわれた。
測定方法の考え方も問うていて、
「うん、これエネルギー特性で? うんうーん、合ってる」ってさ。
先生ありがとうございます♪
(考え方の流れを問うたのであって、計算や文責は無論筆者らじお。
でも自分で検算してね。誤記あるとまずいからさあ。誤記見つけたヒト、コメ入れてね)


●高い測定器との検証:
どこかで測ってきて、検証しようとおもっていたら、
PA-1000で測ったのと、高い機械でγ線スぺクトロメトリー測ったのを、うpしたヒトがゐた。
(Cs-134,137及びK-40入り)

元データがあったので、検算した。
おう!
±10%以内に収まるよ、この係数でなあ。
たいしたもんだ。

確率的に崩壊するから、先方のデータも確率的なので、
PA-1000で、高い機械の±10%以内ならば、山勘測定おkでせうが。
(山勘にふさわしく、検出限界式もあれ実は「クリアランスレベル用」だから。
式いろいろとあるんだが、これが一番低かったから。どうせ2σで有意差有りにするし。
第二種の過誤(擬陰性)に陥らないためにだ)


つーわけでだな。
これで測れるから、食品をお手元のPA-1000 RADI でな。

こっちは、空間線量率も測れて、お手軽だしね。
(空間測るとき、測定器汚すなよな。3重にヴィニール袋とかね。防護よろしく)

おうちで測れるのが、なんとも心強いでしょ。
(だから、遮蔽は10nSv/hならば、2マソ位だから)

やらない手はないよ。
(60min*2程度がめんどくさいヤツは、勝手に内部ヒバクしてくれ)

おれはこれで、すでに幾多の「あぶない食い物セシウムさん」をはじいているのだ。
RSR-109(BG13±0.5cpm)で、検出限界5Bq/検体程度、十分だろ。
10nSv/hで、7Bq/検体程度は見えるゾ。
検体量は堀場PA-K容器のように1000cc程度まで/以上入るから、それぞれ5.5Bq/Kg,7Bq/Kg程度が見えるつーことだ。
(K-40以外が見えたら、そりゃ「セシウムさん」であり、「セシウムさん」あるところ、他のいろいろもあるのだ。
核分裂吸収率は、質量数90位と135位にピークがあるので、そりゃアレも出てるよなあ。
双子の姉妹のごとく。ここ姉妹つー比喩が親と娘の関係にねえ、ひっかけなのだ。
なお、β線はエネルギーが連続しとるからスぺクトルによる核種同定は出来ぬ)


やれやれ、これで責務完了だな。


気が向いたら、測定値でも晒すから。


じゃあまたね。
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放射腺DC測定システム No.7 PA-1000測定実務その4:食品測定に係るスタンス

2011年12月13日 | 放射線関係倶楽部
おれの無意識が反乱している。
こんなこと書いていないでコドモと遊べつってるわけだ。

機会損失も甚大である。
(云わないで居たのだが、一項につき12時間はかかっている。
今まで学習含め、1000時間以上だ。
計算すると金額的にも多大なものであり、またおれの体力,健康も損なわれた。
何かせねばつー責任感からであるが、本来「おれの責任」じゃあねえよな。
下手打ったヤツの責任である、あたりまえだが。
責任がなく且つ一銭にもならぬのにやってるのは、
おれの目の前でむざむざと殺されるのが見るに堪えぬからだ。
ソ口ニアス モンクは(ソ口ニアスはモンクの枕詞)、
少なくとも何かを1000時間以上してから云ってくれ)

そこで、年内いっぱいで「男子放射線関係倶楽部」の記事を休止する。

一応、測定はまとめる。

で、理学/理論系のやつが云いそうなことに予め反論する。

おかあさんが心配しているのは、
「これを子に、またはおなかの子のために、喰ってもいいのか」の一点である。
スペクトルピ一クグラフではない(グラフは喰えない)。
「正確な検証」とか「正確な研究」してる間に、コドモ達はヒバクする。

だから迅速のために、手持ちの機器で多少いいかげんでも、
「躊躇無く、あぶないものはハジク」のが、
このような緊急時の意志決定の原則だ。
決定と、その実行を遅らせるのは、最悪な意志決定パターンだ。
ヱダノの誤りはここに尽きる(もうわかったでしょ)。


坂井も云ってる。
「自分の航法のくせからして、どうもラバウルはこの辺(機首から10時半くらいの角度)にあるなとおもったが、
えーいここまで着て30°や45°けちけちするな。
男らしく直角に曲がれとおもって直角(左)に曲がったわけですよ。
それがどんぴしゃり当たった訳です」
解説する。
どんぴしゃりは、往路途中で通った「グリーン礁」。
坂井はこれを航空チャートで見て、記憶していた。
結果的には、上記変針点から見て、ラバウルは左70°位の位置にあった。
もし、角度を浅く(例えば45°)すると、
ラバウルを通り越し更に西に行ってしまう可能性がある。
だから、必ず往路のどこかに到達するようにしたのが「左に直角」の意志決定である。
迷っていると、燃料が切れて死ぬ。
緊急時の意志決定は、後から考えてたとえそれがベストでなかったとしても、
ベターな選択でよいから、迅速に且つ決定的に実行されねばならない。


RADIで「測れないこと」の説明も、すこぶるいいかげんなものだ。
遮蔽せずにBGを一回だけ読み、
60秒移動平均なのに、40秒程度検体にかざして「測れません」つっとる。
(遮蔽実験のPbくらいキレイにしておけ。サビが毒なんだぜ。
そんな、こぎたねえPbは、おれもおすすめしないね。
磨けばピッカピカになるし、元はピカピカだったのに手入れせずだろ。
しかも取っ手も付けねーでさ。
おまえそーゆーときには軍手じゃあなく皮手を使うんだよ。
まったく見ちゃれんねーんだよな。
「ど素人か。ど素人だろ」「I上さん素人に失礼ですよ。素人は皮手使えますから」)

そのくせ、売っている機器では、
遮蔽して、且つ30分測ってやがる。

あなたね、なんでRADIを遮蔽して30分かけて測らんのだ。
でないと「測れない」証明にならぬ。

「測ること」を、自分の手元にとっておきたいのミエミエである。
それは「目の前の人が死んでもよい」つってるのと同義である。
おれには看過できぬし許せぬ。

「測れないおばさん」に反証するためにも、
工学/実験系技術屋のおれは測るし、測れると云うのだ。
コメント
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