いまでもアリの制度だよねー。
帰ってきてジャーのなまぬるいメシを食いつつ、
10番の「デンスケ」を見るのが楽しみだったなあ。
デンスケは本物見ているのだ。
2回くらいか。
六区の劇場脇に大きな中継車と電源車が駐まっていたっけ。
てーけてってけてってってってっ てってけてってってーーー
帰ってきてジャーのなまぬるいメシを食いつつ、
10番の「デンスケ」を見るのが楽しみだったなあ。
デンスケは本物見ているのだ。
2回くらいか。
六区の劇場脇に大きな中継車と電源車が駐まっていたっけ。
てーけてってけてってってってっ てってけてってってーーー
おーなんてこったい。
'99年に身売りだってさ。
西城もしている、
素通しのアクション・アイズのシューティンググラスが欲しかったのになあ。
おれのもっている2本。
両方共丸めがね風のやつだ。
ひとつはチタン色フレームに
元は70%カットのグリーン(例のやつ#2だっけ? )のガラスレンズを、
二コンのプラスチック両面コーティングのニートラル色50%カットに換装したもので、
オープン走行用に特注させた。
真上から太陽光が入射するから、レンズの裏面の反射は視界を遮るのだ。
色が基本変わらないので、写真撮影をそのまま行うことも、無理すれば可能。
ひとつは黒フレームに元は90%カットの黒レンズだったのを、
上記から外した#2のレンズに換装した。
こちらはアウトドア全般に用いる。
買っといてよかった。
'99年に身売りだってさ。
西城もしている、
素通しのアクション・アイズのシューティンググラスが欲しかったのになあ。
おれのもっている2本。
両方共丸めがね風のやつだ。
ひとつはチタン色フレームに
元は70%カットのグリーン(例のやつ#2だっけ? )のガラスレンズを、
二コンのプラスチック両面コーティングのニートラル色50%カットに換装したもので、
オープン走行用に特注させた。
真上から太陽光が入射するから、レンズの裏面の反射は視界を遮るのだ。
色が基本変わらないので、写真撮影をそのまま行うことも、無理すれば可能。
ひとつは黒フレームに元は90%カットの黒レンズだったのを、
上記から外した#2のレンズに換装した。
こちらはアウトドア全般に用いる。
買っといてよかった。
以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
第四話(通算第一〇話)の続きその3だぜ。
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・任務地 ギリシャおよび東欧からソ連国境まで
・武装
も、やっと整ったので、任務内容の聞き出しをしつつ東欧諸国を移動する。
その間に武装も増えてゆく
銃火器
シグ・ザウエルP二二〇 四.四インチ銃身 消音器付き(鹵獲)
ここで本当の雇い主がC・I・Aと判明する。
チェコ製CZ七五(味方の人間に貰う。替わりにワルサーP38をやる)
「何が起こるかわからんから、武器弾薬をたっぷり用意するのがおれの主義だ」といっている。
ウージー,シグ・ザウエル,CZ七五はすべてライフルマークが敵にばれているので
換えの銃身と交換し、当然に試射している。
敵を襲った際AKS七四アサールトライフルを鹵獲する。弾倉帯も一緒にだ。
うまい具合にあまり血に汚れていなかった。
鹵獲直後AKS七四の解説が四頁に亘って続く。
無論スウィス・アーミー・ナイフやガ一バ一・マーク1,2のナイフは最後まで使っている。
「凄いわ。凄く切れそうね」
「髭でも剃れるさ。でも、切れ味がいいほど、無理な力を入れなくてすむから、
使うものにとっては安全なんだ」と言っている。
さて、上記の各武器をワーゲンのデリヴァリー・バンの隠し物入れに入れて、
ポーランドのソ連国境付近で、物語は終わる。
本来は、ここまでが第一部であり、続けて第二部の執筆をする予定が、
何の加減か、されなかった経緯は、前にも書いた。
ここで西城秀夫とその刃物を総括してみよう。
・たぶん1935年生まれで御大と同学年
・公務員時代にはナイフにあまり興味がなかった
・1972年フリーになって時間ができ、ハンティングを頻繁にするようになり
外国のハンティング・ナイフに関心をもった(たぶん御大がもった)
・当然にまずラブレスであった。
・ラブレスには折り畳みがないので、当然ガ一バ一の出番だ
・場合によってガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターの
ハイス鋼とスティンレス鋼を使い分けている
・翌1973年にはラブレスはラヴレスに表記が改まった
また、ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン2もしくは2Dも使い始める
・1975年には、フォールディング・ナイフの革ケースをスキャバードと呼ぶようになった
・1980年代になると、ハンティングにはガ一バ一・フォ一ルディング・ハンター
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン2もしくは2D
スウィス・アーミー・ナイフは、いつもズボンのポケットに
更に本シリーズには出てこないけれど
ガ一バ一・サカイ・シルバーナイト250SSや、
(御大自ら『灼熱のサファリ』でゲームの延髄を抉っている)
ガ一バ一・アーモハイド・シリーズを使い、
(『戦士の挽歌』では仔イノシシの解体にショーティを使っていた)
刺殺武器としてはガ一バ一・マーク1,2('79年以前L6合金旧タイプ)を使い始めた
ということのようだ。
だからどうした、といわれても、そーなんですよとしか云えないのだ。
西城ファンは参考にしてくださいね。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
第四話(通算第一〇話)の続きその3だぜ。
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・任務地 ギリシャおよび東欧からソ連国境まで
・武装
も、やっと整ったので、任務内容の聞き出しをしつつ東欧諸国を移動する。
その間に武装も増えてゆく
銃火器
シグ・ザウエルP二二〇 四.四インチ銃身 消音器付き(鹵獲)
ここで本当の雇い主がC・I・Aと判明する。
チェコ製CZ七五(味方の人間に貰う。替わりにワルサーP38をやる)
「何が起こるかわからんから、武器弾薬をたっぷり用意するのがおれの主義だ」といっている。
ウージー,シグ・ザウエル,CZ七五はすべてライフルマークが敵にばれているので
換えの銃身と交換し、当然に試射している。
敵を襲った際AKS七四アサールトライフルを鹵獲する。弾倉帯も一緒にだ。
うまい具合にあまり血に汚れていなかった。
鹵獲直後AKS七四の解説が四頁に亘って続く。
無論スウィス・アーミー・ナイフやガ一バ一・マーク1,2のナイフは最後まで使っている。
「凄いわ。凄く切れそうね」
「髭でも剃れるさ。でも、切れ味がいいほど、無理な力を入れなくてすむから、
使うものにとっては安全なんだ」と言っている。
さて、上記の各武器をワーゲンのデリヴァリー・バンの隠し物入れに入れて、
ポーランドのソ連国境付近で、物語は終わる。
本来は、ここまでが第一部であり、続けて第二部の執筆をする予定が、
何の加減か、されなかった経緯は、前にも書いた。
ここで西城秀夫とその刃物を総括してみよう。
・たぶん1935年生まれで御大と同学年
・公務員時代にはナイフにあまり興味がなかった
・1972年フリーになって時間ができ、ハンティングを頻繁にするようになり
外国のハンティング・ナイフに関心をもった(たぶん御大がもった)
・当然にまずラブレスであった。
・ラブレスには折り畳みがないので、当然ガ一バ一の出番だ
・場合によってガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターの
ハイス鋼とスティンレス鋼を使い分けている
・翌1973年にはラブレスはラヴレスに表記が改まった
また、ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン2もしくは2Dも使い始める
・1975年には、フォールディング・ナイフの革ケースをスキャバードと呼ぶようになった
・1980年代になると、ハンティングにはガ一バ一・フォ一ルディング・ハンター
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン2もしくは2D
スウィス・アーミー・ナイフは、いつもズボンのポケットに
更に本シリーズには出てこないけれど
ガ一バ一・サカイ・シルバーナイト250SSや、
(御大自ら『灼熱のサファリ』でゲームの延髄を抉っている)
ガ一バ一・アーモハイド・シリーズを使い、
(『戦士の挽歌』では仔イノシシの解体にショーティを使っていた)
刺殺武器としてはガ一バ一・マーク1,2('79年以前L6合金旧タイプ)を使い始めた
ということのようだ。
だからどうした、といわれても、そーなんですよとしか云えないのだ。
西城ファンは参考にしてくださいね。
以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
第四話(通算第一〇話)の続きだぜ。
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・任務地 ギリシャおよび東欧からソ連国境まで
・武装
さてこの任務はこれまでの任務とは流れが全く違う。
今までだと(公務員時代は強制的に命令されていたのだが)
まず任務概要の説明と報酬額の提示があって、
値をつり上げ、妥結し、任務の詳細を聞き、データを受け取り、武器を支給される。
今回は、報酬額と第一の打ち合わせ場所のギリシャのアテネで、
新任の担当者が拷問を受け重体になっている。
襲った奴らは警官隊と銃撃戦となり二人が死亡している。
手がかりは事前にボツワナで聞いてあった秘密の電話番号のみだ。
このときの西城はほとんど丸腰に近く、
銃火器 ズボンのベルトのバックル式毒針銃,
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾,
シガレット・ケース型拳銃
刃物 (例の)スウィス・アーミー・ナイフ
だけである。
そこでキオスクで
「安物だが、刃渡り十二センチほどの、ロック機構付きのフォールディングナイフを買って、
素早くズボンのポケットに収め」ている。「武器は多いほどいい」からだ。
のち、西城を襲ってきた二人組の敵を、
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾で倒す。
と、うまい具合に武器を携帯していたので鹵獲する。
・武装
銃火器
ウージー・サブマシーン・ガン 二十五連弾倉を特殊なクリップでつなぎ五十連としたもの
およびその弾倉帯二本
ワルサーP38(口径九ミリ・ルーガー・パラブラム弾なので、ウージーと弾丸が共用できる)
刃物
「さらに二人は、それぞれがスキャバードに入ったガ一バ一・ナイフを隠し持っていた」
まさに、うまい具合にキターだな。
一人目は
「右脚のフクラハギに、刃渡り六3/4インチ、全長十二インチのガ一バ一・マーク2」を、
もう一人は
「ゴム底のショート・ブーツの内側に、刃渡り五インチ、全長九インチのガ一バ一・マーク1を
スキャバードについた板バネで留めてあった」よかったよかった。
で、そのガ一バ一・ナイフについての解説が続く。
もともとは、イノシシなどの刺殺用で諸刃だ。
(現在この手の諸刃ナイフは『時間です』の気違いに刃物のおかげでご禁制の品になった)
マーク1(本当はローマ数字の1なのだがね)は
ブーツナイフとして、米国の警官が使っているとある。
マーク2は、刃の中間あたりから鍔にかけてノコギリ状になっている。
ロープ切断用というふれこみだが、出血を増大する効果がある。
で、「二本ともコスト高のために刃の材質を440Cにした現行モデルではなく
L6アロイ(合金)のツール・スチール(工具鋼)を鍛造した旧タイプで
物凄い切れ味に加えて、十分に粘りがある」とある。
手元のカタログを見ると、
'83年当時で(つまりこれが書かれた少し後)どうも工具鋼使っているように見えるのだがなあ。
('10.04.21.追記 調べたら'79年までL6、'80年から440Cだった)
ご禁制になるとわかっていれば(当時は合法)買って切れ味を試してみるんだった。
定価でマーク1 18,500円、マーク2 27,000円だ。
当時は「諸刃イラネ」と思ったのだ。
エッジのみに刃を付けたものでなく、このナイフのような刃部の構成つまり、
日本刀のように厚み全体が切れ刃の角度を構成している刃物は、凄まじい切れ味なのだそうだ。
残念なことをした。
ウンチクの分量が多くいっこうに前に進まないのも御大の特徴であり、
そこがより緊張感を盛り上げると評価されている。
ので、更に次号のいよいよ最終回に続くだな。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
第四話(通算第一〇話)の続きだぜ。
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・任務地 ギリシャおよび東欧からソ連国境まで
・武装
さてこの任務はこれまでの任務とは流れが全く違う。
今までだと(公務員時代は強制的に命令されていたのだが)
まず任務概要の説明と報酬額の提示があって、
値をつり上げ、妥結し、任務の詳細を聞き、データを受け取り、武器を支給される。
今回は、報酬額と第一の打ち合わせ場所のギリシャのアテネで、
新任の担当者が拷問を受け重体になっている。
襲った奴らは警官隊と銃撃戦となり二人が死亡している。
手がかりは事前にボツワナで聞いてあった秘密の電話番号のみだ。
このときの西城はほとんど丸腰に近く、
銃火器 ズボンのベルトのバックル式毒針銃,
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾,
シガレット・ケース型拳銃
刃物 (例の)スウィス・アーミー・ナイフ
だけである。
そこでキオスクで
「安物だが、刃渡り十二センチほどの、ロック機構付きのフォールディングナイフを買って、
素早くズボンのポケットに収め」ている。「武器は多いほどいい」からだ。
のち、西城を襲ってきた二人組の敵を、
ダンヒルのクローム張りライターに内蔵した超小型手榴弾で倒す。
と、うまい具合に武器を携帯していたので鹵獲する。
・武装
銃火器
ウージー・サブマシーン・ガン 二十五連弾倉を特殊なクリップでつなぎ五十連としたもの
およびその弾倉帯二本
ワルサーP38(口径九ミリ・ルーガー・パラブラム弾なので、ウージーと弾丸が共用できる)
刃物
「さらに二人は、それぞれがスキャバードに入ったガ一バ一・ナイフを隠し持っていた」
まさに、うまい具合にキターだな。
一人目は
「右脚のフクラハギに、刃渡り六3/4インチ、全長十二インチのガ一バ一・マーク2」を、
もう一人は
「ゴム底のショート・ブーツの内側に、刃渡り五インチ、全長九インチのガ一バ一・マーク1を
スキャバードについた板バネで留めてあった」よかったよかった。
で、そのガ一バ一・ナイフについての解説が続く。
もともとは、イノシシなどの刺殺用で諸刃だ。
(現在この手の諸刃ナイフは『時間です』の気違いに刃物のおかげでご禁制の品になった)
マーク1(本当はローマ数字の1なのだがね)は
ブーツナイフとして、米国の警官が使っているとある。
マーク2は、刃の中間あたりから鍔にかけてノコギリ状になっている。
ロープ切断用というふれこみだが、出血を増大する効果がある。
で、「二本ともコスト高のために刃の材質を440Cにした現行モデルではなく
L6アロイ(合金)のツール・スチール(工具鋼)を鍛造した旧タイプで
物凄い切れ味に加えて、十分に粘りがある」とある。
手元のカタログを見ると、
'83年当時で(つまりこれが書かれた少し後)どうも工具鋼使っているように見えるのだがなあ。
('10.04.21.追記 調べたら'79年までL6、'80年から440Cだった)
ご禁制になるとわかっていれば(当時は合法)買って切れ味を試してみるんだった。
定価でマーク1 18,500円、マーク2 27,000円だ。
当時は「諸刃イラネ」と思ったのだ。
エッジのみに刃を付けたものでなく、このナイフのような刃部の構成つまり、
日本刀のように厚み全体が切れ刃の角度を構成している刃物は、凄まじい切れ味なのだそうだ。
残念なことをした。
ウンチクの分量が多くいっこうに前に進まないのも御大の特徴であり、
そこがより緊張感を盛り上げると評価されている。
ので、更に次号のいよいよ最終回に続くだな。
以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
ホントに最終話だぜ。
〈第三話(通算第九話)と、第四話(通算第一〇話)の間のみ、連載に5年間の空白がある〉
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・プロフィール
四十歳代半ばに近い(カギ括弧内は引用)
「ウエイト八十キロを優に超える体には、ゴリラや虎のような筋肉を保っていた」
日焼けした顔。モミアゲが長かった。(やっぱりでうれしい)
「髪にも口髭や無精髭にも白いものが混じっていたが」年寄りくさい感じはない。
なおモミアゲであるが、任務中に変装の都合で整髪し
「長いモミアゲは普通の長さに直され、口髭は剃り落とされていた」
すると西城は「何だか、さっぱりしすぎたようだ」と不満そうであった。
長いモミアゲにかなりの愛着があったのであろう。
だいたい、西城はボツワナでハンティングをしているのだ。
武装でないからここに記すと
・ライフル
ウインチェスターM七〇 プリ六四年モデル(機関部が鋼鉄のブロックから削り出されている)
三七五ホーランド・アンド・ホーランド・マグナム オープンサイト付き
コンチネンタル・カスタムの口径三〇〇のウインチェスター・マグナムのボルトアクション
ブッシュネル3×-9×ヴァリアブルスコープ付き
・刃物
ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンター 腰のベルトに付けたスキャバードに入れてある
これで倒したブル・エランドを解体している。(間違いなくハイス鋼のものであろう)
・カメラ
ニコンFM 四三-八六ミリ可変レンズ付き(ズームと云わないのがイイ),ローライ35
・双眼鏡
超小型のツァイス・ミゼット
以上の装備は、御大が'80年にサファリを行った時と同一である。
と警察庁から任務が入る。成功報酬が二十億→三十億にされても断っている。
「思えば自分も老いたな……と、西城は思う。(中略)これが十年前の西城なら、
三十億円のオファーにダボハゼのように喰いついたところであろう」
御大は1935年生まれだから、このとき46歳。
上記サファリの最中に
「ライフル・スコープを通して獲物に狙いを定める僕自身の姿と、
冷ややかに銃を構える西城の姿が何度も重なった」と上巻折り返しに書いている。
実感だな。
断り切れず引き受けた任務の内容が判明していったとき「冗談じゃあねえや」と、呟いてもいる。
ついに成功報酬五十億になり
「もし西城がこの最終的なオファーを拒否したら、
警察庁の総力をあげて、西城を世界の果てまでも狩りたてる」となり
「西城は溜息をついた」で任務を引き受けるのだ。
うまい具合に切れ目になったので、以下次号とせざるを得ない。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
ホントに最終話だぜ。
〈第三話(通算第九話)と、第四話(通算第一〇話)の間のみ、連載に5年間の空白がある〉
第四話(通算第一〇話) 一九八一~一九八二年
・プロフィール
四十歳代半ばに近い(カギ括弧内は引用)
「ウエイト八十キロを優に超える体には、ゴリラや虎のような筋肉を保っていた」
日焼けした顔。モミアゲが長かった。(やっぱりでうれしい)
「髪にも口髭や無精髭にも白いものが混じっていたが」年寄りくさい感じはない。
なおモミアゲであるが、任務中に変装の都合で整髪し
「長いモミアゲは普通の長さに直され、口髭は剃り落とされていた」
すると西城は「何だか、さっぱりしすぎたようだ」と不満そうであった。
長いモミアゲにかなりの愛着があったのであろう。
だいたい、西城はボツワナでハンティングをしているのだ。
武装でないからここに記すと
・ライフル
ウインチェスターM七〇 プリ六四年モデル(機関部が鋼鉄のブロックから削り出されている)
三七五ホーランド・アンド・ホーランド・マグナム オープンサイト付き
コンチネンタル・カスタムの口径三〇〇のウインチェスター・マグナムのボルトアクション
ブッシュネル3×-9×ヴァリアブルスコープ付き
・刃物
ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンター 腰のベルトに付けたスキャバードに入れてある
これで倒したブル・エランドを解体している。(間違いなくハイス鋼のものであろう)
・カメラ
ニコンFM 四三-八六ミリ可変レンズ付き(ズームと云わないのがイイ),ローライ35
・双眼鏡
超小型のツァイス・ミゼット
以上の装備は、御大が'80年にサファリを行った時と同一である。
と警察庁から任務が入る。成功報酬が二十億→三十億にされても断っている。
「思えば自分も老いたな……と、西城は思う。(中略)これが十年前の西城なら、
三十億円のオファーにダボハゼのように喰いついたところであろう」
御大は1935年生まれだから、このとき46歳。
上記サファリの最中に
「ライフル・スコープを通して獲物に狙いを定める僕自身の姿と、
冷ややかに銃を構える西城の姿が何度も重なった」と上巻折り返しに書いている。
実感だな。
断り切れず引き受けた任務の内容が判明していったとき「冗談じゃあねえや」と、呟いてもいる。
ついに成功報酬五十億になり
「もし西城がこの最終的なオファーを拒否したら、
警察庁の総力をあげて、西城を世界の果てまでも狩りたてる」となり
「西城は溜息をついた」で任務を引き受けるのだ。
うまい具合に切れ目になったので、以下次号とせざるを得ない。
以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
続きだぜ。
第三話(通算第九話) 一九七三~一九七五年
・プロフィール
ニュージーランドでハンティング中に警察庁の担当者にハワイまで呼び出される。
・仕事地 西ヨーロッパ各地
・武装(主要なもの・予め用意したもの。以下同様)
銃火器 シガレット・ケース型特殊拳銃(官給品)、
ハイスタンダード・スーパーマチック・サイテーション
・ミニタリー口径二十二銃身長五インチ半(官給品)、
ハスクヴァーナ・モーゼル
三五八ノーマ・マグナム口径ボルトアクション・ライフル(マンハイム市で購入)、
他敵からの鹵獲武器多数
刃物 スウィス・アーミー・ポケット・ナイフ
罐切り、ハサミ、金属ヤスリ、栓抜き、リーマー、コルク抜き、トゲ抜きに楊枝、
それに二本の刃が付いたものを改造してある。
「ナイフというより工具集だから」長い刃はエール錠を解く特殊工具に替え、
ハサミはタングステン・力ーバイドの粒子を焼き付けた研ぎ板に、
リーマーの先はガラス切り用のダイヤモンドを付けてある。
文庫パリ編21頁に「用心ためガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンのナイフを…」
との記載があるが、上記スウィス・アーミー・ポケット・ナイフの誤りであろう。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンはこの直後69頁で購入しているからだ。
また同頁には「こいつだけはいつもズボンのポケットに入れてある」との記載もある。
御大もおれら同様、いつも持っていたようだ。
うれしいなあ。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン
西城自身がホノルルのキングスの店で買っている(文庫パリ編69頁)。
「西城が愛用しているガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターのコンパクト版だ」とある。
刃の長さが3 1/4インチとあるからFS2であろう(本当はローマ数字の2なのだがね)。
(公称FS1: 2 5/8" , FS2: 3 1/3 ", FS3: 4")
通常のFS2は刃の形がFFHに似ている。
ただしFS2D(ドロップポイント)の可能性も完全には否定できない。
(FS2と明記してあるのは『傭兵たちの挽歌』だ)
「柄が薄いから、ポケットに入れても全然外からわからない」のが決め手だったようだ。
「フォ一ルディング・ハンターのシリーズのように
ハイスピード鋼に錆防ぎのクローム・メッキを分厚く掛けた刃のオプションが、
まだフォ一ルディング・スポーツマンに採用されていないのは残念だが、
スティンレス鋼とはいえ四四〇-Cに特殊焼き入れした刃の硬度は
ロックウェルのCスケールで六〇度を示すほどだから、
切れ味が急激に鈍るということはありえない」とあって、安心のナイフと云えよう。
他に「革製の薄いケース」と(「スキャバード」とは云っていない)、
ガ一バ一・フィールド・シャープニング・キットも購入している。
(キットの詳細も記述してあるのだが、あまりに煩雑になるから引用はしない)
このナイフは任務全体で大活躍であり、いったい何人の延髄を抉ったかわからん。
毎日研いであるからカミソリの切れ味を維持しているし、
実際に西城はヒッピー髭を整えている。
なお任務の最後で(文庫アムステルダム編380頁)
「ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターの刃を起こして」とあるのは誤記であろう。
ゾーリンゲン・ピューマーのホワイト・ハンター・ナイフ(ナタ代わりに買った)
任務の終了間際に敵が革の「スキャバード」から、
ドウエルのフォールディング・ナイフを出している。
ここでようやく「スキャバード」という用語が出た。1975年のことである。
最終回と思ったが、うまい具合にはいかずコーフンして長くなってしまったので、
次回を最終回とする。
西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
続きだぜ。
第三話(通算第九話) 一九七三~一九七五年
・プロフィール
ニュージーランドでハンティング中に警察庁の担当者にハワイまで呼び出される。
・仕事地 西ヨーロッパ各地
・武装(主要なもの・予め用意したもの。以下同様)
銃火器 シガレット・ケース型特殊拳銃(官給品)、
ハイスタンダード・スーパーマチック・サイテーション
・ミニタリー口径二十二銃身長五インチ半(官給品)、
ハスクヴァーナ・モーゼル
三五八ノーマ・マグナム口径ボルトアクション・ライフル(マンハイム市で購入)、
他敵からの鹵獲武器多数
刃物 スウィス・アーミー・ポケット・ナイフ
罐切り、ハサミ、金属ヤスリ、栓抜き、リーマー、コルク抜き、トゲ抜きに楊枝、
それに二本の刃が付いたものを改造してある。
「ナイフというより工具集だから」長い刃はエール錠を解く特殊工具に替え、
ハサミはタングステン・力ーバイドの粒子を焼き付けた研ぎ板に、
リーマーの先はガラス切り用のダイヤモンドを付けてある。
文庫パリ編21頁に「用心ためガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンのナイフを…」
との記載があるが、上記スウィス・アーミー・ポケット・ナイフの誤りであろう。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマンはこの直後69頁で購入しているからだ。
また同頁には「こいつだけはいつもズボンのポケットに入れてある」との記載もある。
御大もおれら同様、いつも持っていたようだ。
うれしいなあ。
ガ一バ一・フォ一ルディング・スポーツマン
西城自身がホノルルのキングスの店で買っている(文庫パリ編69頁)。
「西城が愛用しているガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターのコンパクト版だ」とある。
刃の長さが3 1/4インチとあるからFS2であろう(本当はローマ数字の2なのだがね)。
(公称FS1: 2 5/8" , FS2: 3 1/3 ", FS3: 4")
通常のFS2は刃の形がFFHに似ている。
ただしFS2D(ドロップポイント)の可能性も完全には否定できない。
(FS2と明記してあるのは『傭兵たちの挽歌』だ)
「柄が薄いから、ポケットに入れても全然外からわからない」のが決め手だったようだ。
「フォ一ルディング・ハンターのシリーズのように
ハイスピード鋼に錆防ぎのクローム・メッキを分厚く掛けた刃のオプションが、
まだフォ一ルディング・スポーツマンに採用されていないのは残念だが、
スティンレス鋼とはいえ四四〇-Cに特殊焼き入れした刃の硬度は
ロックウェルのCスケールで六〇度を示すほどだから、
切れ味が急激に鈍るということはありえない」とあって、安心のナイフと云えよう。
他に「革製の薄いケース」と(「スキャバード」とは云っていない)、
ガ一バ一・フィールド・シャープニング・キットも購入している。
(キットの詳細も記述してあるのだが、あまりに煩雑になるから引用はしない)
このナイフは任務全体で大活躍であり、いったい何人の延髄を抉ったかわからん。
毎日研いであるからカミソリの切れ味を維持しているし、
実際に西城はヒッピー髭を整えている。
なお任務の最後で(文庫アムステルダム編380頁)
「ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターの刃を起こして」とあるのは誤記であろう。
ゾーリンゲン・ピューマーのホワイト・ハンター・ナイフ(ナタ代わりに買った)
任務の終了間際に敵が革の「スキャバード」から、
ドウエルのフォールディング・ナイフを出している。
ここでようやく「スキャバード」という用語が出た。1975年のことである。
最終回と思ったが、うまい具合にはいかずコーフンして長くなってしまったので、
次回を最終回とする。
以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が本当に明かされています。
では、フリーになった西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
前半いってみよう。
(以下車両は出さぬ。ハイウェイではないからね)
第一話(通算第七話) 一九七二年
・プロフィール
九州での任務の後警察庁刑事局を辞めた。その都度契約を交わす嘱託になった。
・任務地 本土復帰直前の沖縄
・武装(主要なもの・予め用意したもの。以下同様)
銃火器 べレッタ・ピューマ,M16自動ライフル,M16カービン,
S・W・M三九口径九ミリ・ダブル・アクション自動拳銃
口径九ミリ水平二連小型デリンジャー
刃物 ラブレスのハンティング・ナイフ(ただし任務前にヨット上で髭を剃るだけ)
ランドール・カスタムフォールディング・ナイフ五インチ刃改飛び出しナイフ
(任務はおおむねこれで遂行する)
ガ一バ一の刃渡り四インチフォールディング・ナイフ 革ケース付き(以下引用)
「ガ一バ一の刃には、
四四〇シリーズの特殊スティンレスを
ロックウェル硬度五十七から五十九度に焼き入れしたものと、
特殊鋼を特殊な焼き入れ焼き戻しで、
世界最高のカスタム・ハンティング・ナイフのラブレスにほとんど劣らぬ
ロックウェル硬度六十二に上げ、
分厚い硬質クローム・メッキをほどこしたタイプの刃と二種類がある」
とあるが、これがどちらかは不明。
また、フォ一ルディング・ハンターとは書かれていない。
(が、当時のガ一バ一で四インチの折りたたみで他の機種はないからFFHだ)
更にステンの440は「C」の種別がなく(「特殊」ではなくベアリング鋼だな)、
また鋼は「特殊鋼」とだけ記してあり「高速度工具鋼」としていない。
「高速度工具鋼」別名ハイス鋼はとりたてて特殊ではない。
機械工場にはどこにでもあるものだ。(ナイフにはあまり使わない)
なおこのナイフは山野組の戦闘員から奪ったものである。
別の戦闘員の喉を掻き切って「素晴らしい切れ味だ」と感心している。
どうやら西城(および御大)は、
この頃ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターのファンになったらしい。
まだ「革ケース」と呼んでいて、スキャバードとはいっていない。
第二話(通算第八話) 一九七二~一九七三年
・プロフィール
沖縄での任務のあと五ヶ月近く警察庁に干されている。
で、極東問題審査会(関東会の上部組織)に依頼される。
つまり狭義の任務ではなくヤバイ仕事だ。
(西城が任務以外の仕事をしたのはこのときだけである)
そのため武器類はすべて自前である。
・仕事地 香港・マカオ
・武装
銃火器 べレッタ・ピューマ(他の火器は現地調達だ)
刃物 ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンター(四四〇Cシリーズ・スティンレスの刃)(以下引用)
「西城が買ってから自分で改造したもので、プラスとマイナスのドライヴァーや錐刀、
それに安全カミソリのように薄い刃や罐切りなどが付いていた」とある。
ガラス・カッターも組み込まれている。
なお、なぜ「高速度工具鋼にクローム・メッキ」したものでないのかというと、
海辺の戦いであって、実際に海を泳いでいるので、錆を警戒しての選択であろう。
以下次号
では、フリーになった西城秀夫が活躍するヱアウェイ・八ンター・シリーズ、
前半いってみよう。
(以下車両は出さぬ。ハイウェイではないからね)
第一話(通算第七話) 一九七二年
・プロフィール
九州での任務の後警察庁刑事局を辞めた。その都度契約を交わす嘱託になった。
・任務地 本土復帰直前の沖縄
・武装(主要なもの・予め用意したもの。以下同様)
銃火器 べレッタ・ピューマ,M16自動ライフル,M16カービン,
S・W・M三九口径九ミリ・ダブル・アクション自動拳銃
口径九ミリ水平二連小型デリンジャー
刃物 ラブレスのハンティング・ナイフ(ただし任務前にヨット上で髭を剃るだけ)
ランドール・カスタムフォールディング・ナイフ五インチ刃改飛び出しナイフ
(任務はおおむねこれで遂行する)
ガ一バ一の刃渡り四インチフォールディング・ナイフ 革ケース付き(以下引用)
「ガ一バ一の刃には、
四四〇シリーズの特殊スティンレスを
ロックウェル硬度五十七から五十九度に焼き入れしたものと、
特殊鋼を特殊な焼き入れ焼き戻しで、
世界最高のカスタム・ハンティング・ナイフのラブレスにほとんど劣らぬ
ロックウェル硬度六十二に上げ、
分厚い硬質クローム・メッキをほどこしたタイプの刃と二種類がある」
とあるが、これがどちらかは不明。
また、フォ一ルディング・ハンターとは書かれていない。
(が、当時のガ一バ一で四インチの折りたたみで他の機種はないからFFHだ)
更にステンの440は「C」の種別がなく(「特殊」ではなくベアリング鋼だな)、
また鋼は「特殊鋼」とだけ記してあり「高速度工具鋼」としていない。
「高速度工具鋼」別名ハイス鋼はとりたてて特殊ではない。
機械工場にはどこにでもあるものだ。(ナイフにはあまり使わない)
なおこのナイフは山野組の戦闘員から奪ったものである。
別の戦闘員の喉を掻き切って「素晴らしい切れ味だ」と感心している。
どうやら西城(および御大)は、
この頃ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンターのファンになったらしい。
まだ「革ケース」と呼んでいて、スキャバードとはいっていない。
第二話(通算第八話) 一九七二~一九七三年
・プロフィール
沖縄での任務のあと五ヶ月近く警察庁に干されている。
で、極東問題審査会(関東会の上部組織)に依頼される。
つまり狭義の任務ではなくヤバイ仕事だ。
(西城が任務以外の仕事をしたのはこのときだけである)
そのため武器類はすべて自前である。
・仕事地 香港・マカオ
・武装
銃火器 べレッタ・ピューマ(他の火器は現地調達だ)
刃物 ガ一バ一・フォ一ルディング・ハンター(四四〇Cシリーズ・スティンレスの刃)(以下引用)
「西城が買ってから自分で改造したもので、プラスとマイナスのドライヴァーや錐刀、
それに安全カミソリのように薄い刃や罐切りなどが付いていた」とある。
ガラス・カッターも組み込まれている。
なお、なぜ「高速度工具鋼にクローム・メッキ」したものでないのかというと、
海辺の戦いであって、実際に海を泳いでいるので、錆を警戒しての選択であろう。
以下次号