らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

阿佐田哲也 麻雀師渡世 阿佐田哲也の麻雀秘伝帳

2024年08月03日 | 色川武大・阿佐田哲也研究
色川武大の研究本的なものには以下がある。
刊行順
1989年05月31日 竹書房
「近代麻雀オリジナル増刊号 阿佐田哲也 雀聖追悼特集号」定価880円(本体854円)
追悼本
グラビア,阿佐田哲也の文字が大きな原稿,追悼エッセイ,対談,この時点での単行本未収録作品,観戦記など。
短期間によくぞまとめた。

1989年07月10日 話の特集社
「別冊・話の特集 色川武大・阿佐田哲也の世界」定価1,030円(本体1,000円)
追悼本
和田誠表紙,篠山紀信写真,追悼エッセイ。
篠山紀信の「生家居間にて母堂と」の写真により、色川武大は生涯「うちの息子」であったとわかる。
この視点は、他のエッセイなどにはないものだ。

2003年10月30日 河出書房新社
「KAWADE夢ムック 文藝別冊 総特集 色川武大vs阿佐田哲也」
グラビア,対談,エッセイ,この時点での単行本未収録作品,色川武大・阿佐田哲也・井上志摩夫 全著作レヴュー,年譜など。
読むとこいっぱいでうれしい。

以上、玉も多いようで値もこなれている。

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2003年の「KAWADE夢ムック 文藝別冊 総特集 色川武大vs阿佐田哲也」
「色川武大vs阿佐田哲也」の全著作レヴューは、
9人の筆者がそれぞれの書評を担当している。
内、
阿佐田哲也分は麻雀がわかる人が書いているようだ。

誤認がある箇所をみつけた。
「麻雀師渡世」
1971年09月 日本文芸社
「ギャンブルの職人 麻雀師渡世 ●勝負でメシを食い歩く人々!」
2008年08月11日 小学館文庫
「雀師流転」に収録

これのレヴューにはこうある。
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麻雀小説の種本といっていい内容なのである。

また「茶木先生、雀荘に死す」とそっくりな話が「南郷元准尉。雀荘に死す」として載っている。

発売されたのは阿佐田哲也がブレイクした後の昭和四六年のことだから、おそらく阿佐田哲也が麻雀小説を書く前にどこかの雑誌に連載していた文章を、『麻雀放浪記』のヒットを見て日本文芸社がかき集めたのではなかろうか。
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この「麻雀師渡世」初出はわからなかった。
「雀師流転」小学館文庫に収録された「麻雀師渡世」の中身で執筆時期を探ろう。

大役満の後には凶運がくるの章 小学館文庫P181
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先日は吉行淳之介氏が九連宝燈をあがって厄払いのパーティを開いたという。
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1970年02月のことである。

ドライブ専用ナンバー遊びの章 小学館文庫P263
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いつだったか、長崎国体の軟式野球の部に、小説家の藤原審爾氏がオーナーになっているクラブチームが出場した。
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長崎国体は1969年09月である。

これらから、
「麻雀師渡世」は
1970年02月(吉行淳之介氏の九連宝燈)から、
1971年09月(日本文芸社初版)までに書かれたものであると確定する。

「麻雀師渡世」内で触れられているモチーフで、先行する小説等があるのは以下の通り。

・黒人兵のテネフォ
1970年02月~1971年09月
「麻雀師渡世」小学館文庫P182
---
昔、進駐軍のキャンプへ行って、兵隊と打っていた頃、大甘の黒人兵が天和をあがったのを見たことがある。
「テネフォ! テネフォ!」
黒チャンは飛びあがって喜悦の声を出していたが、とたんに白人の古兵が短銃を発砲して、黒人兵の肩を射抜いた。
---
1968年
初出「黒人兵キャブ」 週刊大衆 
1969年12月 報知新聞社
「牌の魔術師 雀豪列伝」
1980年07月10日 角川文庫
「牌の魔術師」

・テツ坊
・モンペ
1970年02月~1971年09月
「麻雀師渡世」小学館文庫P306
---
ところが、私は意外な歓迎を受けた。
「あれが、有名な哲坊だよ」
「麻雀の神様さ」
というような囁きがきこえ、私が卓につくと三、四人の若者が折り重なってうしろへ来て見ている。

通称モンペといった。

「リーチ――!」
「ブワーン、満貫!」
---
・石田さん
1969年
初出「”切返し”の寒三郞」 週刊大衆 
1969年12月 報知新聞社
「牌の魔術師 雀豪列伝」
1980年07月10日 角川文庫
「牌の魔術師」
・ダンチ
1968年
初出「捕鯨船の男」 週刊大衆 
1969年12月 報知新聞社
「牌の魔術師 雀豪列伝」
1980年07月10日 角川文庫
「牌の魔術師」

これらは、先に短編小説があって、後から「麻雀師渡世」だ。
色川武大・阿佐田哲也は同じモチーフを繰り返すんだな。

「麻雀師渡世」が先で、後から他の小説の例をみよう。
・競輪予想屋河内山
1970年02月~1971年09月
「麻雀師渡世」小学館文庫P274
---
彼が◎○という予想なら、◎×を買う。◎×と書いてあれば、逆の◎○で大勝負だ。河内山の予想は、まずはずれるのであるから、彼と反対のところで勝負すれば、安心してレースを見ていられる。こんなときの予想代千円は惜しくあるまい。
---
・七ちゃん→競輪大魔神
1983年
初出「前科十六犯」色川武大 小説宝石 
1984年09月 角川書店
「黄金の腕」
1988年07月25日 角川文庫
「黄金の腕」
※同じモチーフで予想屋を「カンヌシ」っていっている作品もあったハズだ。

・南郷元准尉・雀荘に死す
1970年02月~1971年09月
「麻雀師渡世」小学館文庫P288
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南郷元准尉が異様な声をあげて倒れたきり、目を剥いたままの姿になってしまったのはその夜中のチンチロの席上だった。
皆はかかり合いを恐れて逃げ散った。
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・茶木先生、雀荘に死す
1972年
初出「茶木先生、雀荘に死す」
1975年03月 双葉社
「阿佐田哲也麻雀小説自選集」
1982年05月10日 角川文庫
「東一局五十二本場」
2002年12月 文春文庫
「阿佐田哲也麻雀小説自選集」

ほぼ同時つーのもある。
・通し「発展性」
1970年02月~1971年09月
「麻雀師渡世」小学館文庫P165
---
その末に、こういった。
「発展性のない手ですなあ――」
リーチをかけていた奴が、カンカンになって怒ったね。
「なにをいうんだ。リーチして、発展性もクソもあるものか」
---
・通し「はってんせい」
1971年10月 青春出版社
「阿佐田哲也の麻雀秘伝教室」
1995年09月01日 青春文庫
「阿佐田哲也の麻雀秘伝帳」 P144
---
さんざん考えた末に、
「はってんせいのない手ですなあ」
といった。しかし相手は怒ったね。
「リーチしてから発展性もクソもあるか。余計な口を出すな」
---
・「発展性」の元根太
1977年08月号 近代麻雀臨時増刊号
「モデルが語る麻雀放浪記」(座談)
出演者
中島氏(女衒の達のモデル)
野口氏(ノンペ,ダンチ or モンペのモデル)
秋武氏(ガン牌清水のモデル)
阿佐田哲也
1989年05月31日 竹書房
「近代麻雀オリジナル増刊号 阿佐田哲也 雀聖追悼特集号」
「モデルが語る麻雀放浪記」
---
"通し"をいうのに苦吟

阿佐田 二十五、六年には足を洗っちゃったし、あのあたりにはいいカモもいなかったからね。あなたのことでよく覚えてるのは、どこかの土建屋のお兄ちゃんたちをコロそうってんで、二日くらいぶっつづけでやったとことがある。そのときに、まだ筋がよくないから入れてもらえなくて、あなたがカベをやったんだ。
秋武 うん、そんなことがあった。通しを教わってね。
阿佐田 それで、お客さんの一人が辺7筒か何かでリーチかけて、慣れないから通しがいえないんだよ。ハといわなきゃならないのを、苦悶したあげく"発展性のないテですねえ"っていったら、お客が”リーチかけてるのに発展性があるわけないだろ”って怒ってねえ(笑い)。あれが、あなたがワキ道へ踏み込んだ、記念すべき第一夜だよ。
---
「発展性」は、初期ガン牌清水であったか。

よって「麻雀師渡世」レヴューの
「種本」とか
「阿佐田哲也が麻雀小説を書く前にどこかの雑誌に連載していた文章を、『麻雀放浪記』のヒットを見て日本文芸社がかき集めた」とか
ではない。
また、色川武大・阿佐田哲也は同じモチーフで何度も書くとわかる。


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「KAWADE夢ムック 文藝別冊 総特集 色川武大vs阿佐田哲也」の
こっちのレヴューもどうかな。
1971年10月 青春出版社
「阿佐田哲也の麻雀秘伝教室」
1995年09月01日 青春文庫
「阿佐田哲也の麻雀秘伝帳」
---
出版社主導はそれだけではない。じつは本文をゴーストライターが書いている可能性がある。イカサマ技は小説内で解説されているものばかりだし、文体も阿佐田哲也特有のゆったりしたスタイルではない。ただし序文とあとがきは本人の手によると思われる。
---
そーかなあ。

本書は

Ⅰ基本技
Ⅱ決め技
Ⅲ隠し技
Ⅳ本技
あとがき
であり、ⅠからⅢまではイカサマの解説である。

Ⅰ基本技の冒頭に、「天和 大柴様」が出てくる。
これは、
1968年
初出「天和の職人」 週刊大衆 
1969年12月 報知新聞社
「牌の魔術師 雀豪列伝」
1980年07月10日 角川文庫
「牌の魔術師」
そのままだ。

ⅠからⅢは文章の勢いも少しわるいか。
なんか、おどおどしてる気がする。

ところが、
Ⅳ本技で文体が俄然生き生きとする。
ここの内容は、
1969年02月 双葉社
「麻雀の推理」
1989年10月15日 双葉文庫
「Aクラス麻雀」
のエッセンスともいうべきもので、
自動卓でない当時、イカサマ知らないとやられるし、小説にはのせてるから書いたものの、
Ⅳ本技が一番云いたかったとわかる。
そして、Ⅳ本技は阿佐田哲也の文章だ。

ⅠからⅢも阿佐田哲也でしょうね。
こんなことろがある。
「阿佐田哲也の麻雀秘伝帳」Ⅱ決め技 P92
---
図は前述の四喜和十枚爆弾を切り返しの手口に仕込んだところだが、図1を見てほしい。二箇所に仕込まれていますね。これを、右端から五枚目までと、左端から五枚目までをそれぞれ左右の手に持ち、真ん中の七枚をガシャッとくっつけてしまう(図2)。
---
特にハウトウもので、図参照などの重要なところの語尾が「ますね」とか「ください」になるのは阿佐田の特長だ。

「阿佐田哲也の麻雀秘伝帳」Ⅳ本技 P173
---
点棒などは途中で預かっているだけで、自分の点棒箱にいつも定着しているわけではない。
上図を見てください。
いま、相手(荘家)に早いリーチがかかった。
---

1989年10月15日 双葉文庫
「Aクラス麻雀」
にもたくさんあるよ。
P25
---
自分の運量以外の運、つまり相手の運を利用してアガるやり方がある。一例をあげよう。
上の図を見てください。今、相手(親)に早リーチがかかった。
---
P106
---
その他の牌でも両面を兼ねないだけで、テンパイであることにはかわりがない。
図2を見てください。これは六九索待ちであるが、ここへ七索(牌活字)か八索(牌活字)をツモらない限り、つまり北(牌活字)とのシャンポンにならない限り、テンパイは変化しない。
---

「Aクラス麻雀」では
……改行
見てください。……

「阿佐田哲也の麻雀秘伝帳」のⅡ決め技のイカサマ解説では、
改行なしで
……ますね。……
なんだな。
あんまり見てほしくないのであろう。

一転して、「阿佐田哲也の麻雀秘伝帳」Ⅳ本技では、
……改行
見てください。
改行……
となり、
ここをこそ見て欲しいつーことがヒシヒシと伝わってきますなあ。

よって
ⅠからⅢも、これはまず阿佐田でしょうね。
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色川武大・阿佐田哲也の世界―没後十年記念展 1998年9月4日(金)→8日(火)

2023年09月18日 | 色川武大・阿佐田哲也研究
1998年9月3日(木)こーゆーのを見つけた。


おう。
明日9月4日に、有楽町交通会館に行く用事があるから帰りに寄ろう。

日替わりトークショウ間に合えばいいが、それが何時からなのかが書いてないぞ。
見たい順 (後日見たか/場所又は感想)
・井上陽水 (見てない/非常に残念)
・伊集院静 (見てない/残念)
・和田誠  (見た/青戸なんとかホール)
・永六輔  (見た/成城なんとかホール)

それどころか、開場が何時から何時までも書いてないや。
夕方頃着となろうが、夕方ならやってるだろ。

入場無料なのか。
タダだぜ。

9月4日(金)
当時の手帳出てきた。
2023.09.18手帳の記載
 中古市、銀座と同じ様
ははぁ、中古カメラ市であったか

午後5時~6頃に着いた。
タダだぜ。
2023.09.18手帳の記載
 4:20→色川阿佐田の世界見る
 本売れないんだって
 カタログを買う

受付にはきれいなおねえさんが二人ゐた。
が、大勢の客が雪崩のように出てくるところであった。
うわっ、トークショウ終わったな。
受付で止められることなく、
雪崩をかき分けかき分け、高座方面へ。

わっわっこの直前まで
色川孝子氏・矢崎泰久氏
の対談だったのかぁあぁーー。

チラシ

チラシによると毎日午後3時にショウがある。(敬称略)
9月4日(金) 夏堀正元・筑紫哲也
  5日(土) 畑正憲・矢崎泰久
  6日(日) 和田誠・矢崎泰久 
  7日(月) 永六輔・マルセ太郎
  8日(火) 伊集院静・井上陽水
(この他にもゲスト出演者を予定しています)

あと5分早ければ、孝子氏のご尊顔を拝せたのだが。
きっと、たっちゃんが恥ずかしがりチラシに名前載せたくないとかで、
(この他にもゲスト出演者を予定しています)
になったのではないかな。

会場の一角にH30cm程度の高座があって、会場の床に100程度の椅子が並んでいる。

ショウ終わったわさわさした会場内。
矢崎泰久氏が立ち話で関係者とおぼしき人に、
「あの奥さんがまたデ○ラメな人でさあ」と云っていた、はずなんだがなあ。
今の今まで対談してたのにそんなこと云っちゃって奥さんなのにまだその壁の奥にいるぞとおもった。

孝子氏は
 ↓つべにもあったんだよな
1999年頃かな「驚き桃の木20世紀 無頼 阿佐田哲也の虚と実」色川主役
 これ見て、孝子氏はこんな感じの人なんだなとおもった。デタ○メには見えない

2002~03年頃番組名不詳教育テレビ孝子氏主役
 色川孝子著「宿六・色川武大」1990年をベースにし、特に一関でのことについて
 冒頭でお墓参りをし「そっちはどうですか」と話しかける
に出ていた。
テープあるはずなんだが。

翌9月5日(土)はムツゴロウ氏か。
また来よう。
タダだぜ。
明日来ることを決意したので、会社帰り客も増えてきたし、
ざっと見て帰ろう。
2023.09.18手帳の記載
 6:00き○ら売出し 大変混んでいる
また中古カメラ市に舞い戻ったようだ

9月5日(土)
1330頃だったか。
2023.09.18手帳の記載
 1:25自行車で有楽町へ →2:00色川

タダだぜ。

入場し、昨日なにも云われなかったので受付素通りしたら、
おねえさん多少あわてた様子で
「ご記帳を…」
「あの一般の読者なんですけど…」
「記念ですから」
著名な方のご芳名とか、達筆なご芳名とか。
のたくり文字は非常に恥ずかしかった。
なるほど。
入場者全員記帳することになっているのだが、
昨日は雪崩でそうもいかなかっただけなのね。

展示は余裕のある綺麗な配置。
一つずつ丁寧にみせるような。

圧巻は「狂人日記」の冒頭部の原稿。
鉛筆書き。
前掲「驚き桃の木20世紀 無頼 阿佐田哲也の虚と実」では、
色川武大「狂人日記」の原稿と、阿佐田哲也「京王閣記念実戦記」とを対比させている。
番組見て、別人の如く筆跡も違えてたのかとおもいおどろいたので、この記念展では阿佐田哲也の原稿は展示していなかったのであろう。
こんなことしていたらそれだけで、長生きできないとおもう。

(もしかしたら記憶違いで、前後関係が逆であり先に驚き桃の木を見ていて、記念展でこれが実物かとおもったのかもしれない。
しかし、記念展で色川と阿佐田の原稿比較出来なかったのはたしかだ)

よしS取った。
最前列中央席おもひだした。上手側の最前列だ。
ムツゴロウ氏(63)まで2m3m程度。
90分85分の対談。

2023.09.18手帳の記載
けっこう人が座って待っている

記憶している内容
・1978年  色川武大「離婚」で第79回直木賞受賞。
その日、色川氏の懐には、副賞の50万円(源泉引かれて45万円かな)の現金がある。
みんなよってたかって
「阿佐田さん、やりましょう」
三日三晩後
「あの賞金は、全部おれが取った」
・「乗馬はこうやるんだ」と椅子の前で騎馬の形を作る。
腕の筋肉が怒張し目がぎらぎらと光っていた。
・ふたりで「本が売れない」とぼやいていた。
などなど。
迫力がすげかった。

動物と仲の良いムツゴロウ氏自身もまた、ケダモノであった。
よって、ムツゴロウの動物王国は、ケダモノのけだもの王国である。

この「ケダモノ」は、大藪の「野獣」とも違うナニかである。

2023.09.18手帳の記載
 3:00~4:25 畑さん悪い人だなー
 直木賞の賞金は畑さんにいったんだって
 時間オーバーで話しました
 終わって少しいてフォーラムをうろうろ

「本が売れない」そうなので、入場無料だし会場費設営費印刷費きれいなおねえさん費等みな高そうだし、何か買うものないかとみまわしたところ、
でかいパンフレットだけ売ってた。
受付のきれいなおねえさんに云って買うのだ。
1,000円
竹書房のでかい封筒に入れてくれた。
2023.09.18追記
パンフレットは前日に買っていた。
「本売れない」は、前日にも気づいていたし、
ムツゴロウ氏矢崎氏も云っていたな。

そして、前掲チラシ,新聞記事切り抜き,このでかいパンフレットは、
一式で竹書房のでかい封筒に入り保存されていた。

たぶん
9月6日の記事

客が200人居たかどうかは不明だが、
「耳を傾けた」つーかコワカッタから、客はカエルだったぞ。

9月8日(火) 伊集院静・井上陽水
行けばよかったなあ。
いまさらザンネンである。
コメント (2)
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宿六・色川武大

2007年01月02日 | 色川武大・阿佐田哲也研究
作家と著作は別ものである、とわかっているつもりだった。

ナルコレプシーに加え、阿佐田哲也を演じ、
なお、売れる純文学 を書こうとしていたとは。


狂人日記 は色川唯一の長編である。
読むだけでも、激しく体力を消耗する。


数年前、色川武大・阿佐田哲也没後10周年の記念展にいった。

狂人日記の原稿を見た。
升目いっぱいに、力強く書いてあった。
凄まじい集中力だったろう。


せめてあと五年、と思ってしまうのだが、
あるいはこのほうが、安らかでいいのかもしれない。
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八十円均一

2006年04月01日 | 色川武大・阿佐田哲也研究
古書が安い。
安すぎるぞ。

おれの読みたい、あるいは好きで読んだ本が安い。
「吉里吉里人」が、「虚人たち」が、
「方舟さくら丸」が、「アマノン国往還記」が、
なぜ、ハードカバーあるいは箱入りで、八十円均一なんだ。

もちろん売り物なので、おれの蔵書よりもきれいなわけで。
おもわず、「狂人日記」をダブり買いしてしまったではないか。


とにかく持てるだけ買って、たったの八百五十円とは。

おっ、計算まで少しまちがっているかな。


そこは、めったに開いていない古書店なので、
開店しているときに通りかかると、こーふんしてしまうのだよ。

さて、久々に文芸書活字モードに入るぞ。
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