らじかのよかん

ふっ急になんかわかんないんですけど↑

放射腺DC測定システム No.2

2011年10月30日 | 放射線関係倶楽部
まさか、あの美しかったRSR-40が、


一週間でこうなるとは。



∵センサはこの位置にいる。

基礎コンクリートのK40ラジエーションは、斜め下から来る。
つーことは、側壁を下から斜めに貫いて来るから、
センサ正面にあたる外壁に、5Kgのウエイト(鋳鉄)を1枚、立てかけてみた。

らだな、
前 BG 18.10cpm (n60)

後 BG 16.71cpm (n60)
に下がったのだ。

特筆すべきことは、その安定性で、
n00-60  1003カウント
n61-120  1002カウント
と変動が少ない。

うまい具合に、5Kgのウエイトが5枚,2.5Kgのウエイトが6枚,1.25Kgのウエイトが6枚ある。
只だ。

んで、こーなっちゃったのだ。
5Kg*5+1.25kg*5=31.25Kgの増量であり、
本体は、すでに65Kgになっているので、
65+31.25=96.25Kgである。
(ZEKEよろこべ!! もう少しで100kgオーヴァーだ)


事前に床を補強する。
直下に根太が通っているのだが、それも含めて。



1cm*cmで5Nの耐力がある。
おおむね、30cm四方をやったから、
30*30*5=4500N ≒460kgf分の補強となる。無問題だ。
(直下は基礎コンクリート)


・本機のBG
 n   :  120min
カウント: 1839c
平均  :  15.325cpm
σE   : ±0.357cpm
検出限界: 1.338cpm(3σ法)

参考
n 00-60 カウント:918c
n61-120 カウント:921c


時空を超えてしまったなあ。
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cpm測定の理由

2011年10月29日 | 放射線関係倶楽部
消極的な理由は、測定器をカメラで見ていなくてもよいというのがある。

が、より積極的な理由がある。
「標準誤差を平均値より小さくするため」だ。

理由を解説する。
(以下、簡単のために一部に比喩をつかって説明するから、厳密ではない、かもしれんから自分で考えてな)

正規分布では、標本集団は母集団を代表しているとみなし、計算する。
例えば、一万人の身長を調べる時に、一千人の標本を抽出すれば、
これは直感的にも「母集団の代表」って感じかするわなあ。

だから、
・標本を抽出し
・標本数を出し(この場合ならば人数)
・各標本の数値(この場合ならば身長)を測定し
・標本の平均値(算術平均)を出し
・各標本の数値と、平均値との差を出し
・えーっとそれを自乗して総和して平方根……
で、標準偏差が出てくる。

まっ、めんどくさいが、こーゆーことをすればいい。


ところが、
母集団がいぱーい 100000000000… あった場合(原子の数とかがそうだな)
例えば1万の標本を抽出しても、
そりゃ「母集団の代表」にはならんだろ。
170年位前に、ポアソンつー先生が、かふ考へた。

そーゆーときには「おれさま分布」するんだぞ、と。
ポアソン分布という。

で、そのときの 標本の標準偏差≠母集団の標準偏差 だぞと。

じゃあどうすんのかというと、以下の手順で計算する。
・標本を抽出し
・標本数を出し(例えば総分数)
・各標本の数値(例えば総カウント数)を測定し
・標本の平均値(例えば平均cpm)を計算し、

・平均値の平方根(√)が、
その標本の「標準偏差」であり、
・標本の標準偏差/標本数の平方根(√)が、
その母集団の「標準誤差」(母集団の推定された平均値の範囲)である
と、まあこうなるわけだ。


ということは、測定時に必要なのは
・標本数(おれの測定では、総秒数→分数に直して)
・標本の総測定数(同、総カウント数)
と、これだけあれば、
あとは統計的な手法で、検定が可能である。

計算例
BGデータ
・n        :   100min(6000sec)
・総カウント  :  1980c
 -----------------------------測定データここまで。以下計算する
・平均値    :   19.180cpm ←1980c/100min
・標準偏差σ  :   ±4.379cpm ←19.180cpmの平方根 
・標準誤差σE  :   ±0.438cpm ←標準偏差/100minの平方根
・95%信頼区間2σE:  19.180cpm±0.876cpm

とこうなる。
これ、電卓でカンタンにできるでしょ。
また、各分毎のデータをいちいち計算しないですむ。


さて、本題の「なぜにcpmで測るか」だが、
試しに、上に引用した測定をμSv/h単位に直してみようか。
2900cpm=1μSv/hだから
BGデータ
・n        :   100min
・総カウント  :  1980c
・平均値    :   0.006613μSv/h ←1980c/100min/2900cpm
・標準偏差σ:   0.006613μSv/h±0.0813μSv/h ←0.006613μSv/hの平方根
・標準誤差σE:  0.006613μSv/h±0.00813μSv/h ←標準偏差/100minの平方根

となるから、
平均値0.006613μSv/h<標準誤差0.00813μSv/hとなってしまう。

これがcpmで測定する、最大の理由だ。

なお、nSv/hにしてもいいが、cpmを2.9で割れば後でカンタンにnSv/hになるからな。
数は大きいほうがにぎやかで精度もいい。
なにより、
測定器は、内部で「カウントして、2.9cpm=1nSv/h」と計算し表示しているだけなので、
なるべく生のデータのほうがいいからである。
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放射腺DC測定システム

2011年10月27日 | 放射線関係倶楽部
RSR-40を改造し、本機の限界を目指す。

機械加工/重金属鋳造技術がないと、大変危険な作業であるから、鋳造の詳細は載せない。
悪いことは云わないから、シロウトはマネするな!
ヒュ一ム吸入とかな、極端に危険である。



●課題:
検出限界値の式に出てくるのは、BG,検体のn数(おれの場合はmin)と、BGの平均値(同cpm)だ。
しかし曰本原子カ学会の2005年報告によれば、
BG変動がおこるから直線性が維持されるのは30min程度までであり、以降はだれる、とある。
だから測定時間をむやみに伸ばすわけにはいかぬ。
すると、いじれるのはBGの平均値だけである。

したがってBGの平均値を低下させることを課題とする。
従前は20cpm±1.0cpm程度である。


●課題を解決するための手段及び最良の形態
・現状では蓋部の引っかかりが5mmしかない。(斜め上方からのラジエーションは少ないと判断していたため)

まずはここをいじろう。
蓋の鍔。+2Kg

この後、一応塗装もしたのだが。

でもなあ、ならばいっそ、全域遮蔽厚t30mmにすっか。
釣具屋に売ってるからなあ。
(オーディオしてるときにはよくやったもんだ)

材料。他に先のPb2kgあるから、都合8kgの増量だな。

蓋の厚み



スペーサの紙粘土を掻き出すのだ。

本体も同様


蓋厚サ鋳込み


本体上部側壁鋳込み


これで

蓋と本体の関係はこうなる。
(困ったときの水中ヱポキシといい、これでヤレタ部分を埋め、後ヤスリで仕上げ。蓋は塗装する)

●BG実験
ありゃー。
120minやって、21.71cpm。
つまり当初想定したように、上方からのラジエーションはあまりなかった。
(例えば木造二階建ての二階部分に設置した場合には、
屋根等からのラジエーションを考慮すべきであるからこれが正しかろう)

●仮説の変更
すると鍋内部のラジエーションは、下方乃至側方から来ている。
側方の遮蔽壁を厚くするには、鍋そのものを大きくせねばならん。
よって、比較的作業の簡単な、下方に注目する。
鍋は一階に設置されている。
下方には、基礎コンクリートがある。
そこからのK40由来のラジエーションを遮蔽してみよう。

うまい具合に、ダンベル用のウエイト(5kg φ200 t30mm)がある。
これで遮蔽できないか。

予備実験したところ、
三枚重ねを鍋の下に敷くと
90min 16.425cpm であった。

Pbが約1.5Kg余っているから、鋳込もう。



しつこくやった写真奥のウエイトを鍋直下にする。
手前のいい加減なのは上から二枚目である。

さて、センサの床からの高さが高いと、床下コンクリートのラジエーションを受けやすくなる。
最適値があるはずだ。
(照射角度も関係するからな。この場合センサ位置が高いとラジエーションを受けやすいのだ。空中線と同じだ)
あるのは情熱だけのアマチヤは、2,3,4枚で実験するのだ。

結果3枚が最適と出た。


いい加減なバンドで机の脚に縛る。
転倒防止のためだ。
ウエイト,ウエイト/鍋底間はりゃんめんテープ止め。
(強いんだよ。バ一ルのようなものでおっぺさないとはがれない)
全備質量41.5Kg→65Kg。堂々たるものだ。

データ(その都度変動するから、さっきの値と比べても無意味)
60min 17.12cpm(≒5.90nSv/h)であった。

●結果
改造前 20cpm±1.0cpm程度
改造後 17cpm±0.5cpm程度

では3σ法の検出限界はどうか。
改造前(例) n60 平均20.467cpm →検出限界(3σ)1.790cpm 
改造後(例) n60 平均17.120cpm →検出限界(3σ)1.640cpm 

労多くして実り少ないなあ。

まあ、時空を超えた小出力測定なので、これでいいのだ。
コメント (4)
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俳句宿題

2011年10月24日 | 学術・芸術
無念である。
諸般の事情で時間切れ。

お題「秋」の句
・桔梗の香煙管立上り胡座かな
・子が呼べり老猫の旅花野原
・えくぼの手林檎持ちけん祖母の笑み
・包囲網大中小やへこきむし

ソボクに過ぎ、いまいちの感はありますな。

おれの場合、当日の即興のほうがいいかもねえ。
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浩子さん

2011年10月22日 | 深夜らじお倶楽部・谷山浩子さん研究
「あの、「歌」ってなんだったんだ」
「そりゃおまえ、浩子さんにつぶやきで誘われたんだよ。芝居のキップはもってたんだがね。」
「谷山から直接か」
「おう、顔は見えないけどな。んで、近いし歌ってみようかなと、だな」
「谷山と会ったのか」
「稽古にさ「わたくしも行きます」って前日につぶやいて。初日は浩子さんのキーボードでお稽古な
「その芝居は、谷山のものなのか」
真夜中の太陽という曲があってだな。それを作演出家の工藤千夏先生が芝居にしたんだな」
「おまえは谷山の歌だけ歌ったのか」
「歌は4曲な。しかも浩子さんの書いた童話の「合唱朗読劇」だから、セリフもあるんだぜ。合唱隊みんなとだけど」
「谷山と話しをしたのか」
「えーい、さっきからなんだ谷山とは!! 浩子さんと云え! 浩子さんと」
「で、谷山と話したのか」

まったく、かっちょーさんは、ごーじょーである。
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はっぱごじゅうしち

2011年10月19日 | 学術・芸術
数を勘定していたら、合わぬ。

おっかしいなあ。

「はっぱごじゅうしち、足す、6だから63個だな。数えたんだからしょうがねえだろ」
「そうかねえ」

「それ……。はっぱはろくじゅうろくだよ。やーいやーい、はっぱごじゅうしちオトコー」
「きさまのやふな、学識のなひ者に云われる筋合ひは無い。
これは非ユークリツト代数学と云つて、偶数同士を乗じると奇数になるという仮説に基づいて代数学をだな。
平行線は交わるのだ、知らねえだらふ。三角形の内角の和はだなあ」
「ばっかじゃないの」
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発句

2011年10月17日 | 学術・芸術
旦那のご乱心その2

月末に句会があり、宿題の発句をせねばならん。

おまえやったことがあるのか、と云うと、
中学1年だったかの国語で、その国語教師が好きだったのだろう、
「点は付けないから」つー条件で、短歌と俳句をつくったことがある。
当然に内容は忘れた。
(教師によるらしく、句会メンバーには、詩をつくったつーヒトもゐたな)

それ以来、まるでやったことがない。

騒音を発しないので、はた迷惑にならぬかとおもひきや、
ついーとしまくる可能性は否定出来ぬ。(つーかもうやっている)

覚悟はよいかな。


傍らに喬の字ひとつ姫林檎
(↑おれが添削した句であり、おれのは後に明かされるであろう)
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ザ・ビック・ゲイム

2011年10月15日 | 放射線関係倶楽部
アマチヤのみなさん大活躍である。

曰本アマチヤ放射腺連盟、略称JARL(The Japan Amateur Radiation League)においては、
至急「レコードブック」の作成/出版をすべきだ。

公認計測では以下の項目を確認すべきだろう。
・最大電界強度(1mと1cm)
・平米あたりの、空間を含む総出力
この2項目で順位を決定したらどうか。

アマチヤは金銭のためでないが、その栄誉はたたえられるべきであろう。
なお、ビック・ゲームを捕まえたら、口ーライ35にコダックを詰めて、
測定機器と共にヒマワリのような笑顔で記念写真を撮影するのがお約束である。


さて、アマチヤには諸派があるから、ここに今後の活躍を予告しておく。

・ホックスハン夕ー派
上記のとおり、隠れた発信源を探しちゃう者たちだ
ここの諸君が今、脚光をあびているのだ

・DX派
とにかく遠いところに行き、測ってしまうという猛者たちだ

・QRP派
小さい出力の精密測定を行う者たちだな
おれもここかも

・ラグジュ一派
のんべんだらりんと、測って歩く者たちであり、
一見役に立たなそうだが、
意外や、この者たちによって、詳細な地図がつくられるのだ

・自作派
機器を自分で作ろうという、アマチヤの原点である
おれも、一部ここであるな

・特殊派
めずらしいモノを見つける派閥だ
ここのみんな、ガンバレ
アルフア見つけたら、マスゴミが来るあるよ


諸君の健闘を祈る。
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はなこ

2011年10月14日 | 動物

2011.10.13.2241時死去 (写真は'08年02月)
死因 老衰

19歳半

おみごとな一生であった

合掌
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ことわざ

2011年10月13日 | 学術・芸術
「快刀乱麻を断つ」
意:問題の解決はめんどくさいので、問題そのものを破壊すること


「折刃サラソラップを断つ」
意:出口がわからなくなったため、うぎゃーと叫びカッタで垂直に切断し、ぜーぜーと息をつきつつゴミ箱に捨てること
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