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平成三十年度 海上自衛隊幹部候補生学校卒業式 ダイジェスト

2019-03-18 | 自衛隊

今年は一年ぶりに幹部候補生学校の卒業式に出席してまいりました。
その前日から海上自衛隊が用意してくださった行事と、
卒業式当日のことについて駆け足であらすじ?をお話しします。

細部についてはまた一連の行事が終わってから詳しく書くつもりですので
どうぞその時にはよろしくおつきあいください。

いきなり艦橋から説明が始まってしまうわけだが。

これにはわけがありまして、今回の卒業式参加は一種の「ツァー」だったので、
前日の昼過ぎからすでに行程は始まっていたのです。

ホテルのロビーで集合し、最初に見学したのが掃海母艦「ぶんご」でした。

ご一緒した方々の中には自衛官に乗るのは初めて、という方もおられ、
そういう方はこの艦橋が他の自衛艦に比べてとてつもなく広い、
ということもおそらくピンと来なかったかもしれません。

初心者?の見学に掃海母艦、というのは盛りだくさんでいいかもしれません。
潜水を行うダイバーを減圧のため収納するチェンバーなどが見られますし。

実は乗艦してすぐに甲板で団体写真を撮りました。
掃海隊のエンブレムが織り込まれたカーペットを前に、
まずは「ぶんご」艦長らと共に一枚。

掃海隊について基礎からわかるブリーフィングも用意されていました。

機雷や機雷戦のジオラマ?を見ながら説明を受けます。

岸壁からバスで移動した先は「てつのくじら館」。
説明専門の方の案内で館内をゆっくりと見学しました。

見学したのが掃海母艦だったのは、そのあとにここを見学する予定だったからでしょう。

「てつのくじら館」は潜水艦の他に掃海隊の展示が半分を占めるからです。

掃海についての展示の一階上は潜水艦についての展示です。

何度目になるでしょうか、てつのくじら「あきしお」見学も。

館内には先の豪雨災害における派遣部隊の活動記録が展示されていました。

その後ホテルに帰り、一休みしてからホテルで練習艦隊の司令幹部を囲むパーティに参加。

パーティでは社交しすぎて何も食べられなかったので、利根へ。
「とねカレー」と「愚直タレ三点セット」をいただきました。

次の日が幹部候補生学校の卒業式です。
バスでホテル前から江田島まで、音戸の瀬戸コースで約1時間。

幹部学校が近づいてきたとき、江田内に浮かぶ四隻の練習艦が見えました。

バスはいわゆる「裏門」を入り、そのまま赤煉瓦の生徒館前へ。

赤煉瓦前から式典開始までミニ見学ツァーが始まりました。
ご案内してくださるのは術科学校副校長です。

「同期の桜」やレンガが「イギリス積み」であることなど、
「モッくんロード」(笑)を説明されながら歩きました。

つい最近全く同じ体験をしたような気がするのだがこれはデジャブ?

このツァーのメインは教育参考館です。
前回見学した時よりはるかに短い時間でしたが、特攻隊についての展示では
比較的時間をかけて見学させていただけました。

そのまま第3グラウンドを通り抜けて、大講堂の前の石段に立ち、
海幕長の到着を待ちます。

村川海幕長に対する栄誉礼、そして巡閲。

巡閲終了後、敬礼をしながら候補生の前を行き過ぎる海幕長。

そして、卒業式が始まりました。

クラスヘッドにはチリ共和国大使から勲章が授与されます。

候補生が士官任官した瞬間。

自衛官として最初の「服務の宣誓」。

この後、来賓の祝辞、海幕長、海幕長の訓示が続き、無事卒業式は終了しました。
式の「ある瞬間」から彼らは候補生ではなくなるので、そこからは
号令なしで立ったり座ったりといった一斉行動を行うようになります。

大講堂を出てバスで連れて行かれたのは旧西生徒館のグラウンドに面した食堂。
ここで、自衛官、新任幹部、来賓と新任幹部の家族の皆さんが
一堂に会して、午餐会が行われました。

赤煉瓦から敬礼しながら歩む一本の列。
卒業して任官したばかりの幹部が、江田島の正門である表桟橋に向かって進みます。

表桟橋から今内火艇で出航していく幹部たち。
それぞれの乗組む艦艇に向かう船上、「帽振れ」が行われます。

幹部たちが各々の練習艦に乗艦し、出航用意が行われる間、上空では
祝賀飛行が行われました。
各航空基地から来た海自の航空機が、江田島上空を通過していきます。

そして出航。

実は「かしま」の錨が上がらないというちょっとしたアクシデントがあったのですが、
詳しい事情については、その後、艦隊司令と艦長から直接伺ってまいりましたので、
おいおい?お話しすることにいたしましょう。

このアクシデントにより出航の順番が代わり、「かしま」が一番最後になりました。

江田内を抜ける「津久茂の瀬戸」には、今年からこんなUW旗を表す
大きな「ご安航を祈る」の看板があります。

今年はわたしもこんな光景を観る僥倖に恵まれました。
なぜかと言いますと、わたしも事情があって表桟橋から出航したからです。

先に出航した三隻を追いかけている「かしま」に追いつきました。

新任航空士官を乗せてこれからすぐに外洋航海に向かう「すずつき」。

SH-60Kを搭載している「やまゆき」に追いつきました。

わたしの乗せて頂いた船は、このように練習艦隊を追い抜いてゆき、
その度に彼らが行う登舷礼を間近に観ることができたのでした。


どうしてそんなラッキーな体験ができたのかについても、
またいずれここでお話しさせて頂きたいと思います。

 



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1 Comments

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さすがです (Unknown)
2019-03-19 05:06:42
将官艇。穏やかでよかったですね。小さいので、波風があったら、逃げ場もなく、死にます(笑)

江田島、幹部候補生学校卒業式後の出港は一斉抜錨逐次出港という、一番儀式的な色彩が強く、技術的にも高度なやり方なので、少なくとも前日には一度、予行を行うのですが、本番は衆人環視でもあり、大変だと思います。関係者はお疲れ様でした(汗)

本編お待ちしております。
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