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平成三十年度 海上自衛隊練習艦隊行事(ダイジェスト)

2018-05-13 | 自衛隊

早いもので、今年も練習艦隊出航関係の行事の季節となりました。
わたしの場合、その年の状況と自衛隊との関係によって、
参加するイベントは
微妙に変わりますが、今年はまず晴海での艦上レセプション、
そして翌日の晴海から横須賀までの体験航海に参加してきましたので、
とりあえずクタクタに疲れている今日はダイジェストをお送りします。

東京晴海埠頭に停泊している「かしま」にとって、東京での最後の夜となるこの日、
艦上レセプションが行われました。

去年は横須賀でのレセプションに参加させていただきましたが、今年は
大阪と東京でのレセプションにお招きいただくことになりました。

わたしは開始時間より1時間も早く着いてしまい、車の中で約40分、
ある程度人が入るまでこんな写真を撮りながらじっと待っていました。

バスの横にいる一団は実習幹部の皆さんで、来客につき一人、
ラッタルの下から艦内までをエスコートするために待機しています。

30分待って入ったのに、会場はまだオープンしておらず、
クロークとなっているところでしばらく待つ羽目になりました。
会場が開場されて最初に入っていったという感じです。

「かしま」の隣には「まきなみ」が係留されています。
明日の体験航海にはこちらに乗ることが決まっています。

この艦上レセプションはわたし一人での参加となったため、
引っ込み思案に鞭打って、実習幹部はじめ結構たくさんの人とお話ししてきました。
本編ではそのことについてもお話ししたいと思います。

この日は日没時間の1836、自衛艦旗降下が行われました。


明けて翌日。今日は体験航海です。
同じ場所の同じところに朝8時に到着。

「かしま」の甲板を通り抜けて「まきなみ」に乗艦いたしました。
この日晴海から横須賀まで一般人を乗せて体験航海を行うのは
旗艦の「かしま」と「まきなみ」の二隻です。
自衛隊からいただいた体験航海の案内には、

「皆さんはまきなみに乗れてラッキーです!」

と書いてあったのですが、その理由は航海中に判明しました。
まあただわたしは「かしま」に乗ってみたかったかな・・。

この写真では隣の「かしま」艦橋上に人がたくさんいるのがわかります。

この日は事情があって自分で勝手に動くことができなかったのですが、
それでも航海中全ての見所はちゃんと抑えられたと思います。

甲板上の出航準備。

タグボートは二隻やってきて、「まきなみ」を引っ張りました。
向こうに海自のタグボートがいますが、なぜここにいるかは
現場の自衛官に理由を聞いて判明しました。

格納庫から見る出航作業。

かしま」横を離岸(舷?)しました。
オランダ坂の下にいるのは「まきなみ」の救助要員です。

最初の見せ場?はなんといってもレインボーブリッジ下を通過する瞬間。

体験航海参加者のために艦内ではいくつかの展示が用意されました。
最初は搭載ヘリ SH-60Kのローターを稼働させる展示です。

この時甲板の柵が全くなくなっているのにご注目ください。

そして最大の山場?は、「かしま」が「まきなみ」を追い抜く瞬間です。
なぜ「まきなみ」に乗れたらラッキーだということになっているのか、
わたしはこの時わかったような気がしました。

艦内で次に行われたのは武器関係の動的展示です。
CIWSをぐるぐると動かし・・・・・・、

オトーメララを真上に向けたりしてくれました。
こんな角度で撃つ場面があるのかどうかは知りませんが。

アイロン・・・?

ではなく、アクアラインの「風の塔」です。
今アクアラインの真上を横切るように航行中。

今まで立ち入りを禁止されていた飛行甲板がオープンになり、
そこで喇叭の展示が行われました。

この日わたしは個人参加ではなかったため、グループに一人、
エスコートの自衛官がいて、この方が艦内ツアーもしてくれました。
食堂を見学した際、

「まきなみでは火曜日がラーメンの日」

という驚くべき事実を知ってしまいました。

続いて機関室も見学します。

観艦式でもそうですが、一般見学者が体験航海で立ち入ることができるのは
甲板下の階までなので、艦内で見るのはいつもこの程度です。

しかし、わたしたちの一団のうち、わたしたち以外は誰も今まで
自衛艦というものに
乗ったことがなかったため、周りでは
どこに行ってもすごいすごいの声が巻き起こっていました。

わたしが自衛艦内で見るもの聞くもの初めてで、何をみても大興奮だったのは、
あれは一体何年前のことだったか・・・・(遠い目)

晴海から横須賀までの航海は正味3時間。
盛りだくさんのイベントに艦内ツァーを行ううち、あっという間に
入港の準備が甲板では始まっていました。

先に行った「かしま」が横須賀港の入り口を入っていきます。

第7艦隊のアメリカ海軍の軍港をじっくり見ながら「まきなみ」入港。

我が自衛隊の潜水艦基地も、こんな近くから見ることができました。

入港が迫った時、わたしたちの団体は艦橋に登るように言われたので、
わたしは最初右ウィングにいたのですが、そこが入港準備のため閉鎖になると、
ずっと左側ウィングに張られたロープの手前に移動しました。

いよいよ着岸となった時、艦長が左のデッキに出てこられ、
操舵のための指令を全部聞くことができたのはラッキーでした。

「かしま」が一足先に着岸を行なっています。
横須賀では歓迎行事があったらしく、この時、岸壁からは
横須賀音楽隊の演奏が聞こえていました。

そして朝8時40分から12時30分までの短い航海は終わり、
わたしたちは岸壁に降り立ちました。

横須賀での「定位置」に定係された「かしま」。
今月21日にはここから遠洋航海に出航していきます。

わたしたちはこの後メルキュールホテルの上層階レストランで昼食を取りました。
横浜地方総監部を退出する頃には岸壁に実習幹部たちの姿がありましたが、
食事が終わった時には「かしま」と「まきなみ」が、
ほとんど人気のない速見岸壁に係留されているのが見えるだけになっていました。

次回からは、この一連の練習艦隊行事について、
例によって微に入り細に入りお話しできればと思っております。